海外でポスドクとして働くためには

どうもテキサス猫です。

今回は海外でポスドクとして働くにはどうしたらいいかを書きたいと思います。

実際私も絶賛海外でポスドク生活をしているわけですが、海外でポスドクのポストを見つけるために一番簡単な方法は日本学術振興会(いわゆる学振)の海外特別研究員のような競争的資金を獲得する方法です。

給料を自分で獲ってくるくる場合は給料を払わないでいいわけですから、タダでポスドクという労働力を得られるわけです。

また競争的資金を獲得しているということは一種の優秀さの証明の訳ですから雇う方もハズレを引く可能性が低くなるので安心感もあります。

自分でお金を獲れていない場合にはラボヘッドが持っている研究費から給料を払ってもらう必要があるのでコネがない場合は自分の有能性を示す必要があります。

なんにせよまずは連絡をとってみてポスドクとして働きたい旨を伝えることから始めましょう。

自分の場合は博士課程の最終年に博士号取得の必要要件だった数の論文もすでにアクセプトされていたので次のポストを探していました。

博士課程の時に所属していた研究室は資金もあり研究環境も内容も充実していたので可能ならばそのままそこで助教なりポスドクなりのポストで残ることも考えられたのですが、いかんせん年齢の近い先輩がすでにポスドクで残っていたので自分に枠が回ってくることは無い状況でした。

そこで自分のやっていた研究を突き詰めてやるための施設が日本になかったので渡米することを決めました。

最初に博士課程のときに共同研究で2か月間滞在したことのあるラボに連絡をとりました。

ポスドクとして働きたい旨を伝えたところ「お金がないので雇うことはできないから自力でお金を獲ってこい」と言われました。

自分としても学振の海外特別研究員に応募するつもりでしたので応募しました。

結果から言うと面接に呼ばれるまで進みましたが落ちました…

実を言うと学振に応募した後にアメリカの他のラボから声がかかっていたのですが、学振に応募していた手前お断わりさせていただきました。

学振に落ちた時点で博士号取得後の進路が白紙になってしまったのですが、博士課程の時に所属していたラボのボスが評価していてくれたので残ってポスドクとして働くことができました。

次の年も海外学振に応募する予定でいたのですが、受け入れ先のラボをどうするか悩んでいました。

前年と同じラボにすることも考えていましたが同じ大学の他のラボに知り合いの日本人が働いていたこともあり誘われていたのです。

両方のラボに話を聞いたところ新しいラボは万が一お金を獲ってこれなくても雇ってくれるという確約をもらったので受け入れ先のラボを変更して海外学振に応募しました。

結果として面接免除で採択となったので気兼ねなく渡米することができたわけです。めでたしめでたし。

学振についてはまた今度、詳しく書きたいと思います。

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