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#Anizine

作ること、知られること、評価されること。

作ること、知られること、評価されること。

昨日は友人が作ったモノに触れた一日だった。

幡野さんの写真はよかったし、オレンジパフェさんのマリオネットも素晴らしかった。どちらも会場に集まった人々の多さに驚く。

「いいモノを作る」というのは自分の内部の問題だから、能力があればできて当然。

そこから先は、自分の知り合いではない人がいかにたくさん「自分の人生に必要なモノ」と感じて後押ししてくれるかということだ。

二人はそれができているからス

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サボらない癖。フリー全文。

サボらない癖。フリー全文。

すべての結果は「サボった量と反比例する」と思っています。

「頑張った人は報われる」を逆に言っただけじゃねえかと思われるかもしれませんけど、若干ニュアンスは違うんです。頑張る、努力するというのは主観的ですから、それが他人に届いて初めて価値が発生します。

客観性のある努力ができた段階でもらえる称号が「サボってない」なのでしょう。俺の貧しい範囲での統計によりますけど、とてつもなく結果を残している人が

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「内臓にタトゥー」

「内臓にタトゥー」

さて今年も無神経に一年を生きてきましたけど、くだらない話にお付き合いいただいた25000人のフォロワーの皆様に、特に感謝はしていません。

俺は全面的な肯定感を持っていない限り、付き合わないからです。「あの人とは、付き合いなんで断れないんですよ」という我慢を一切していなくていいから、反対に言えば、俺が会っている人の全員が「時間を使いたいと思う、大好きな人」ってことです。

そういう人だけに絞ると、

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今そこにない。

今そこにない。

毎月どこかの国に行って撮影をし、撮る写真がどんどん変わっていく。

「作る」というのは、今そこにないモノを求める気持ちだから、誰かから与えられたモノを「愛でる」行為とはまるで違う。恐ろしいのはいつの間にか自分が提示しているモノを「誰かが好きでいてくれる」と勘違いすること。

俺は自分が作ったモノは世界中で誰一人、いいと思っていないと想定しながら作っている。自分の作ったモノを消費者として愛するように

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惰性の人生を反省。

惰性の人生を反省。

20代の頃、広告を仕事にするとしたらどこで働きたいかを考えて、仲畑広告制作所の試験を受けることにした。結果はダメだった。

仲畑さんの作る広告が「人情があってポップ」であるなら、その対極にあるのがコピーライター秋山晶さんの「エレガントで日本人離れ」した世界。そして俺はライトパブリシティにお世話になることになった。

会社に入って1年もしないうち、何かのパーティで仲畑さんにご挨拶する機会があった。今

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共感の暴力。

共感の暴力。

自由であることと、責任を持たないことをはき違えている人がいるよね。多くの不自由さとの矛盾を抱えながら自由の意味を考えている人もいれば、どんなヘイトスピーチであろうと「表現の自由だ」と主張する人もいる。

その違いは敵対よりも共感によくあらわれる。「私も共感します」の「私」は本当に同じ場所から言っているのだろうかと疑問に思う。

俺が写真を載せたとき「そのレンズって最悪ですよね」と、コメントが来た。

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デカいハケでベタッと塗る豪快さ。

デカいハケでベタッと塗る豪快さ。

外国に行った時、イベントやExpositionに行くのは、特別に取り出した「誰かのキュレーション」を受け取ることになる。

街全体が持っている空気を知るためには「その特別な何か」を除外する必要もある。たとえば自分が好きなアーティストの巨大な回顧展があるなんて場合はそれでもいいんだけど、そこで行われていることがその街を表しているとは思い込まないことだ。三社祭の期間中に浅草を訪れた人とそうでない人の印

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ジョンが殺られた。

ジョンが殺られた。

今日「わからないことを、わからないという理由で否定しない方がいい。あとでそれが正解だとわかった時に行動範囲が狭くなるからだ」という言葉を聞きました。

そうなんだよな。理解できないことから自分の身を守るために否定する人は多い。別にそれが自分を攻撃してくるわけじゃないのに。

俺の祖父母は外国映画を好み、異文化や若者の風俗などを決して批判しない人でした。俺が高校生の時、テクノカットにしたことがありま

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縦と横に動こう。

縦と横に動こう。

とにかく「行動と体験を増やす」しかないのだろうと思った話。

あるとき、旅行代理店の窓口で客が店員と話すのを横で聞いていた。やや複雑なルートで行く航空券を希望していたのだが、窓口の女性は理解できなかったようだ。男性の客は「言ってることわかりませんか。もしあなたが同じ場所に行くとしたらどうしますか」と言う。

女性が「外国に行ったことがないのでわかりません」と答えたので、男性客は諦めたように帰って行

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空回りしていこう。

空回りしていこう。

回転していない人より、空回りしている人に興味があるよ。

スカして「回転していない風」を装っていても、何もしていない言い訳にしかなっていないことが多い。

たとえ空回りであろうと、運動エネルギーや遠心力や慣性モーメントを生み出す。親しい人だとたまに迷惑な場合もあるんだけど、どちらにしても他人の回転を見るのは楽しいものだ。

いつの頃からか、現状維持の方が賢く、変化を求める人が「まあ、張り切っちゃっ

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座標無視。

座標無視。

毎朝早く起きて、どうでもいい写真を一日撮り歩いている。

自分以外の誰も気にすることなく一人で。自分を示す座標っていうのは誰かの基準で決まるものだから、それを信じなければ自分がどこにいるのかなど何も気にならない。

言葉がわからない場所にいると、0歳児に戻って街を歩いているような気持ちになれて心地よい。評価せず、判断せず、批評せず、断罪せず、憧れず、ただ目の前に飛び出してくるモノを撮っている幸福。

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