母のこと1

私は母が嫌いだ。


私が小学生1年の頃、39年くらい前。

教師だった父はギャンブルでサラ金に多額の借金をつくり

母と離婚。私は母に引き取られた。

とにかく温厚だった父に対し母は気性が荒くヒステリックなので

6才の私はできれば父に引きとられたいと思っていたことを

はっきりと覚えている。

【父につくか母につくかを当時の私が決めたことになっている】

たしかに私が決めた。

それなのになぜ母についたのか。それは

ある日、母と二人きりの時に

「お父さんと別れることになったけどどっちと暮らしたい?」

と聞かれたから、母に気をつかって

母を傷つけたくなくて

「お母さんと一緒に住みたい」と応えてしまったからだ。

この選択は悲惨な少年時代の始まりであり、でも

この選択がなければ今の私はなかったことも事実。

続く



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