てつがく屋

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香川県多度津町のサロン型喫茶「Tetugakuya」を拠点に、哲学対話・哲学読書会など様々な学びの場づくりを行っています。 noteでは、哲学対話の記録の一部を掲載しています。

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4月7日哲学対話 ファシリテーターを終えて

 どうも、こんばんは。  そろそろ学校が始まるので憂鬱な、りょうくんこと松井康太朗です。  今回は、4月7日の哲学対話(テーマは「肩書きってなんだろう?」)のファシリテーターをした感想を書きたいと思います。 感想 今回は、ホワイトボードを使わずに、ファシリテーターをしました。やっぱり、楽ですね。  書記は書記で楽しいし、ホワイトボードがあると分かりやすいときもあるんですよ。  ただ、ファシリテーターとしては他の参加者が手を挙げているかなどが見えた方が良いのかもです。  前回

    • 初めてのファシリテーターを終えて

      はじめに  どうも、はじめまして。テツガクヤのお手伝いをさせてもらっている、松井康太朗です。テツガクヤではりょうくんって呼ばれていたりします。その経緯はまた機会が会ったら話したいと思います……。  早いものでもう三月です。僕が初めてのファシリテーターをしたのが1月13日みたいなので、もう二ヶ月ぐらい経ってますね。その間に実はもう一度ファシリテーターをしたのでそれも踏まえて書きます。  どうしてこうなってしまったんでしょう……。早く書かなくてはと思いつつなかなか取り掛かれない

      • 勉強は役に立つのが遅すぎる

        おはようございます。テツガクヤの運営を手伝っています、松井康太朗です。昨日、10代不思議の部屋で話したことをもとに僕が考えたことを、記憶の確かな今のうちに残してい置こうと思います。    昨日は人数が少なかったため、テーマを決めた対話というよりは雑談のような話のなかから、不思議な点、疑問を見つけていくような時間でした。  学校の話などをしていく中で、勉強の話もしました。  そこで考えたことの一つが、タイトルにもしている、『勉強は役に立つのが遅すぎる』です。  冷静に考えて

        • なぜ人形はしゃべらないのか?

          日 時:2023年10月28日(土)10:00〜11:30 場 所:飯山総合学習センター 参 加 者:5名(小学校低学年) ファシリテーター:杉原・内藤・小西 テーマ:「なぜ人形はしゃべらないのか」 ▼なぜ人形はしゃべらないのか ▼「人間しゃべる」と「ぬいぐるみのしゃべる」はどう違うのか ▼気持ち(こころ)が有るものと無いものはどう分けられるか 「例年と比べて今年は暖かい」と言われていたけれど、この日は朝から少しだけひんやりとしていた。開講時刻の30分前に男の

        4月7日哲学対話 ファシリテーターを終えて

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        • 中高生のための哲学対話
          13本
        • 哲学対話
          28本
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          16本
        • オンライン&オフラインハイブリッド型哲学対話
          4本
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        • オンライン哲学対話
          10本

        記事

          これまでの研究や理論は本当にあっているの?

          こどもてつがく高学年10月 文 サブファシリ 高校一年 松井康太朗 みんなで議論する問いを決める この日は、最初に、みんなでテキストを輪読しました。そして、読んだ内容からみんなで議論したいテーマを考えることにしました。 二つのグループに分かれたうちのだいちゃんグループは、 『これまでの研究や理論は本当にあっているの? またあってるとしたらどうして分かったの?』という問いで哲学対話を行いました。    この問いについて話し合う前に、まずはそれぞれ対話の前の考えを用紙に

          これまでの研究や理論は本当にあっているの?

          植物と人間はどう違う?

          2023/10/15  こども哲学高学年レポート 「🌲植物と人間はどう違う?🌲」 【哲学するということのおさらい】 今回は哲学するということを、本を読んでおさらいすることから始めました📕 スウェーデンの作家ベーテル・エクベリの『自分で考えよう~世界を知るための哲学入門』をみんなで少しずつ担当して朗読します。 その本は、こんなことについて触れています。「理性」というと仰々しく聞こえますが、たとえばそれは、私たちがなくした鍵を探すようなときにも働いている。自分が置き忘れ

          植物と人間はどう違う?

          不思議の部屋 どうやって人とそれ以外を見分けるの?ー人間とは?ー

          文 不思議の部屋参加者 りょう 編集 てつがく屋 杉原あやの R5年度丸亀市市民学級 丸亀市生涯学習センター 不思議の部屋 てつがくラボ 9月のレポート   今回は、前回話し合った「なぜ神様や仏様のルックスは人間なの?」という問いから生まれた、さらなる問いについて深めていきました。  まずは、「なぜ神様や仏様のルックスは人間なの?」という前回の話し合いから生まれた、各々の問いを出していきました。 ⚫︎神様と仏様の違いはなに? ⚫︎神様という概念が存在する社会とは?

          不思議の部屋 どうやって人とそれ以外を見分けるの?ー人間とは?ー

          R5年度 こどもてつがく高学年「自分一人でやっていける?お互いのことは本当に必要かな?」

          こどもてつがく第二期生、高学年クラスの対話がスタートしました。 第一期生の低学年クラスに参加していた子どもたちで、高学年になった子もたくさん参加してくれ、合計14名です。 こどもてつがくの取り組みは日本でも徐々に広がっていますが、こんなにたくさんの子どもたちが年間通して哲学的に考えることは稀かもしれません。 4月、5月は海外の子ども用てつがくワークシートを使って対話を行いました。 まずは、哲学的な「問い」を作るワーク。 ワークシートでは、問いの例として「ものごとの良い

          R5年度 こどもてつがく高学年「自分一人でやっていける?お互いのことは本当に必要かな?」

          R5年度 こどもてつがく低学年初回

          R5年度 こどもてつがく低学年初回の4月1日を迎えました。 全員で9名の子どもたちです。 そのうち新しいメンバーも参加されています。 初回は、自己紹介にとても時間をかけました。 一人づつ自己紹介をしながら2種類の毛糸を巻いていきます。 毛糸の塊は、別の子たちがそれぞれにもち、毛糸を棒状の板に巻いていくのを手伝う仕組みです。糸を通して、繋がっているわけですね。 今ハマっているのもは? 好きなお菓子は? 子どもたちの個性や共通の好みや趣味も見つかったり、自分と似た子を見

          R5年度 こどもてつがく低学年初回

          犯罪はどうしておこるの?こどもてつがく高学年

          こどもてつがく高学年 令和 4年12月11日 飯山総合学習センター 文 成戸洋介 哲学とは「知を愛する」ということです。 とはいっても特別難しいことではなく、例えば、 なんで勉強しなきゃいけないんだろう? なんで友達同士で喧嘩するんだろう? と考えたことがあるなら、それは哲学的に考えたことがあるということです。 今回のこどもてつがくでは、そういった問いを自分たちで考える練習として、話しあってみたい問いを子どもたち自身に挙げてもらいました。 「どうして宿題はあるの?」 「な

          犯罪はどうしておこるの?こどもてつがく高学年

          こどもてつがく低学年 神はいるのだろうか?

          2022.12.03 飯山総合学習センター こどもてつがく  文 杉原あやの 低学年8名との哲学対話の記録 なるべく子どもたちの意見をニュアンスが変わらないように鉤括弧で書きます。丸括弧は、子どもたちの言葉を補うために筆者が補足を書いています。 さて、12月の哲学の時間がやってきました。 はじめに、みんなでより良い対話ができるように、哲学対話のルールをもう一度確認しました。 「相手の話をちゃんと最後まで聞こう」というルールを伝えるだけではなく、どうしてちゃんと話を聞

          こどもてつがく低学年 神はいるのだろうか?

          いつでもしたいことしていいのかな?

          いつでもしたいことして、していいのかな?こどもてつがく低学年 令和 4年 9月 3日(土) 飯山総合学習センター 文 杉原あやの 今回も集まった子どもたちを2つのグループに分け、それぞれファシリテーターが付き対話を行いました。これは、ファシリテーター杉原のグループの記録です。 最初にファシリテーターが、他の人の話を聞くこと、深く考えること、質問することの大 切さについて話しました。 今日のテーマは「いつでもしたいことしていいのかな?」です。 ワークシートに自分の考えをそれ

          いつでもしたいことしていいのかな?

          子どもたちと考える なぜ戦争をするの?

          令和4年6月11日(土) 飯山総合学習センター 1階児童施設 こどもてつがく低学年 こどもてつがく ファシリテーター杉原あやの 今回は、ファシリテーターがテーマの案を4個用意しました。 こどもたちには、2回ずつ手をあげてもらい、一番多く票を集めたテーマに決めます。 ・神様はいるの?  4人 ・いちばん偉い人ってどんなひと?  0人 ・可哀想ってどういうこ?  3人 ・なぜ戦争するの?  全員 驚いたことに、「なぜ戦争をするの?」に全員が手を挙げました。早速、ワー

          子どもたちと考える なぜ戦争をするの?

          お腹が減ったら泥棒してもいい?

          2022.08.06 こどもてつがく小学校高学年 「おなかがへったらドロボウしてもいい?」てつがく屋 杉原あやの ※高学年のクラスに日程の都合で低学年も数人居ます 子どもたちに伝えたい哲学する意味 小さな子どもたちは、親御さんによって連れてこられていることが、ほとんどです。 「てつがくの時間」とは言っても、「一体なんのためにやらされているのだろう?」と、子どもたちが理解するのは難しいかもしれません。 水泳やピアノの習い事とは違って、何かが目に見えて上達するような気がし

          お腹が減ったら泥棒してもいい?

          考えることができる人やものはどれ?

          2022.05.07 飯山総合学習センターにて、小学校低学年の部11名 今回はイラストが書かれた10枚のカードを使って対話をしてもらいます。 ①大忙しのお母さん ②シロクマ ③鳥 ④ゲームをしている子ども ⑤コンピューター ⑥リンゴ ⑦変な格好の子ども ⑧寝ている子 ⑨ぬいぐるみのクマ ⑩車 この中で「考えることができる人やものはどれ?」という問いです。 「んー?」と子どもたちは一斉に首を傾げています。 「難しい…」とつぶやく子もいますが、これからみんなで考えていく

          考えることができる人やものはどれ?

          何も怖いと思わずに生きられる?

          2022.04.02 飯山総合学習センターにて、小学校低学年12名の参加者が集まりました。 9割の子供たちが何も怖いと思わずに生きることなんてできないと考えたようです。 1名のお子さんは、「分からない」という考えでした。 「わからない」という答えも正直でとてもいいです。ファシリテーター杉原もみんなとこれから考えるところなので、「わからない」と書いた子に同感でした。 哲学の時間では、「わからない」と答えて、しょんぼりしなければならないことなんて、何もないのです。 オバケ

          何も怖いと思わずに生きられる?