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スターウォーズかスタートレックかと訊かれたら、スタートレック派(後編)

続きです。

新スタートレック

1987年放送、全7シーズン176話。
24世紀が舞台で、これも深宇宙探査SFアドベンチャー
主役のピカード艦長のカリスマ性が最大の魅力。頭も光ってるがリーダー性も光る人物で英断の数々は爽快感すら覚えるだろう。
シーズン2あたりまでは迷走してるものの、シーズン3くらいから登場人物に個性が出てきて群像劇として面白くなってくる。
また、機械寄生体ボーグや全能知性体Q、ロミュラン人との抗争など飽きさせないバリエーション豊富なシナリオ
演出に古くささを感じるものの、1話完結型なのでシーズン5あたりなどを飛び飛びで観るのもアリかと。

スタートレック ディープスペースナイン

1993年放送、全7シーズン173話。
これまでの深宇宙探査という方向性から一変して、24世紀の宇宙ステーションが舞台
アフリカ系?の司令官、元レジスタンスの副司令官、金がすべてのバーテンダー、スパイ疑惑のある服飾店店主など、艦隊(いわば軍人)に所属していない一般人も描くことによるバリエーション豊富な作品。
これも1話完結型の群像劇で、宇宙探査だけでなく、犯罪捜査、宗教、恋愛、政治、それぞれの日常など多岐にわたるので飽きない。
艦隊の軍人らしいクソ真面目さに飽きたら観ると新鮮な作品。

スタートレック ヴォイジャー

1995年放送、全7シーズン168話。
ディープスペースナインとほぼ同じ年代の24世紀SFアドベンチャー
地球に帰るまで70年かかるデルタ宇宙域に飛ばされてしまい、燃料や食糧をやりくりしながら孤立した状況を打開しようと悪戦苦闘する群像劇。
軍人である艦隊クルーと、敵対しているテロリストが手を組む(組まざるをえない)という設定が新しい。
主役のジェインウェイ艦長(シリーズ初の女性艦長)が非常に魅力的。基本的に論理的かつ厳しいがときに女性らしい優しさを見せるところが魅力。ツンデレ。また、セブンオブナイン(機械と人間のハーフ)やドクター(AI)が徐々に人間らしさを身に着ける過程もとても興味深い。

スタートレック ピカード

2020年放送、今のところ1シーズン10話。シーズン2は決定済。
ヴォイジャーより20年ほどあとの24世紀末期が舞台で、新スタートレックのピカード艦長が主役。
新スタートレックのようなCG満載SFアドベンチャーのつもりで観るとつまらないが、SFミステリーだと思うとなかなか面白い
さすがにもうカリスマ性は失われているので、ドキドキワクワクアクションを期待していると割と肩透かし。80歳の俳優にアクションは無理だもの。
賛否両論ある作品だが、老人の、老いと付き合いながらも前向きに生きる心の動きにフォーカスされる、スタートレックにしては異色な作品。

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