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時は流れないそれは積み重なる――写真が紡ぐ東南アジアの想い出

2014年(一昨年)の9月にフィリピンにたどり着いてから、東南アジアの子供たちと接する機会も多くなり、セブ島のゲストハウスで手伝いをしていた近所の子供たちの写真を撮ったのを契機として、東南アジアの子供たちの写真を頻繁に撮るようになりました。最初は、セブ島のスラム街の子供たちの写真などを撮ったりしている中で、「富士フィルムのちぇき」を使ってその場で現像した写真を渡す事をしたら面白いんじゃないかな、と思いついて、セブ島で「ちぇき」を購入したんですが、かさばるのもあってあまり持ち歩けなかった事などもあって、iPadやAndroid端末でデジタルの写真を撮るだけだったんですよね。

契機となったのは2015年(昨年)の三月。ボランティアで、バンコクのスラム街(クロントイ区/バンコク港そば)の子供たちの写真を「ちぇき」で撮っているときに、最初は「いやいや」していた子供たちにその場で現像された写真を見せると皆大喜びして「撮ってくれ!」と云って来てくれたこと。恐らく、我々の世代以上に、アナログでプリントされる写真などに慣れていないというのもあったんでしょう。そこで、「ちぇき」を使うのではなく、デジタルで撮ったものを、日本にて現像し(ネットプリントジャパンを使っています。一枚5円+郵送料)、バンコクで受け取って、また旅行するなり手渡しに行くなり、と云う様な手法を考え付くに至りました。

実は、私には、アナログの写真殆ど無いんですよね。私、アルコール関係で精神的におかしくなっていた時、自分の写っている写真は全部焼いて捨てたんです。まあ、勿論、自分の事なんで、自分の写真についてはどうでもいいんですが、自分達で写真を残せない子供たちが東南アジアに居るのなら、せめて、大人である私が残してあげて、「見守って」あげようかなと・・・そんな動機、簡単なロジックでスタートしました。

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