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今なら話せそうな気がしているんだ。

今年、50歳になりました。

子どもの頃はおしゃべりでした。でも、大人になってからはあまりしゃべらなくなっています。理由はいろいろあると思いますが、一言でいうとすれば「うまく通じる気がしないから」。

通じないと感じる理由のひとつは、人によって「あたりまえ」が違うということ。いろいろな仕事をしたり住む土地が変わったり結婚して他の人と親族になったり。関わる人の範囲が広がっていくにつれ、こちらでの「あたりまえ」があちらでの「あたりまえ」と食い違う様子をたくさん見ることになりました。そのうち、なにが「あたりまえ」なのかわからなくなってしまったんですよね。

それでも、目の前にいる人がどんな「あたりまえ」でしゃべっているんだろう? って探りながら話をすることで通じることは増やせる、とは思っています。けれど残念なことに、ものすごく忙しくしていたので「人と『あたりまえ』をすり合わせながら落ち着いて話す」ということができる時間がとても少なかった。そんな状態のまま、ずいぶんと長い時間が経ちました。

もうひとつは、言葉が追いつかない。いろいろなことが起こる中、私はたくさんのことを感じ、考えていました。怒涛のように流れていく感情や思い。その渦中では必死にもがいても、うまく通じると思える言葉は捕まりませんでした。

でも、今ならできるかもしれない。

今ちょうど、生きている時間の中での踊り場のような場所に立った気がしています。いつか言葉にできる日が来るかな…? と遠く考えていた日がようやく訪れたような気がして、noteをはじめてみることにしました。

今、素直に正直に丁寧に言葉を紡いでいったらなにが出てくるんだろう。少しドキドキしながら、ひとつ、ひとつ、書いてみたいと思います。誰かになにか、とどいたらいいな。

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