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池田テツヒロって誰だよ! と 自分が一番戸惑っている現実に 白黒つけるべく この場をお借りして まずはご挨拶がわりの投稿です

はじめまして。
池田テツヒロと申します。脚本家、演出家などをしております。

それがひとつの名前。
そして私にはもうひとつ、池田鉄洋という名前がございます。
俳優としてこの名前で25年以上活動しております。イケテツなんて愛称で呼ばれる事もございます。

にぎやかし、敵役、イヤミなヤツなどなど、細かい仕事をしております。バイプレイヤーなんて言われたりもしますが、そんなカッコいいもんではございません。単なる脇役俳優。主役を演じたことは今までございません。(舞台で一回ぐらいあったかな?)

代表作はなにかと聞かれますと、そうですね、ちょっと昔の作品になりますが『医龍』とか『TRICK』とかになるのでしょうか?

華やかな芸能界で仕事をしておりますが、性格も私生活も、まったく華やかではございません。

ふたつ違いの幼児を抱え、彼女たちがテーブルの下にこぼしたご飯粒を集めて捨てる、そんな人生でございます。

なので「芸能人」なんて言われると、頭頂部がカアッと熱くなり、脂汗が流れ、いろんな場所が痒くなり、もぞもぞと身もだえる、そんな居心地の悪さを感じております(なにそれキモイ!)。

その居心地の悪さの原因はなにかと考えますに、俳優になったきっかけが、脚本家、そして映画監督になりたかったからなのではなかろうか、と思うのです。

そう、裏方志望だったのです、私。
表舞台の人生を、望んではいなかったのです。

そもそも目立つ事が大の苦手。
吃音に悩まされた学生時代を過ごし、人前で話す事は地獄の苦しみでした。

なのに、なぜ、俳優になったのか。

大学で脚本を書きたくて入った劇団で、先輩に「新入りに脚本なんか書かせらんねえよ。まずは俳優としてのトレーニングだっ!」って言われたから。「じゃあ走り込みっ、よーい、ドン!」って号令かけられたから。

気付いたら、大学の外周を走って、そのまま初舞台を踏んで、お客様の前でとんでもなく未熟な演技を披露してしまったのです。

あまりにも演技が下手すぎて、恥ずかしさに悶えました。
そして、 

「次はもっと上手く演じたい」
「納得してから辞めたい」

そう思ったのです。

よーい、ドン!で始まった俳優業のゴールテープを美しく切るべきだと思い、とりあえず次の公演にも俳優として出演することにしたのです。
「次こそは」と。

で結果、今でも俳優を続けています。
そう、自分の演技に納得する日なんて来ないんですよ。
俳優業、沼です。

きっかけはそんな感じでなのですが、今では、俳優の面白みを知ってしまい、辞めることはできない身体になってしまいました。
俳優業、底なし沼です。圧倒的沼! です。ざわ……ざわ……です。

しかし!

そもそもの、脚本家としてもの夢を、今でも捨ててはおりません。と言いますか、脚本家としてのお仕事もこっそりひっそり、させていただいているのです。

舞台の脚本は三十本以上。テレビドラマや映画の脚本も沢山書かせていただきました。短編小説も一本、ノベライズも一本、結構前に上梓させていただいております。

ただ、いかんせん知られていないのです。

「え、この人、文章、書くの?」

そう、書くの。おじちゃん、文章書くタイプのおじちゃんなの。


ほらね。
あるでしょ? 文章まとめた本が。
とっくに絶版しておりますが、古本でよろしければ、Amazonで1円で買えたりします。
「一円で買えるなんて! マァ、お買い得ネ!」(悲しいわ!)

知られていない理由はいろいろございますね。
もちろん、単なる実力不足。これはまあ、これからガンバルしかないのですが、残念な事に俳優としてのキャリアも邪魔をします。

企画を持ち込んでも「コイツ、あのキモイ俳優だろ? 脚本なんて書けるのか?」と、かなり濃い色眼鏡をかけて見られます。

イヤな役を演じれば「キライ!」と言われるこの商売、
キモイ役を演じれば「キモイ!」と拒否られます。
業界人でさえ、そういう先入観で見てくるのが悲しい現実。

いや、実際にキモイから、なんと思われても問題ないんですけど、ただ、書く内容は、演じてきたようなわかりやすいキモさとはちょっと違うんです。(わかりやすいキモさってなに?)

うーん、なんとも説明がしにくいのですが、初見は「イヤ!」と思うけど、何度も読み返したくなる怖い絵本のような……  

とか?

ユートピアと霊界の境界線がゆるゆるな世界観の……

みたいな? 

そんな世界感に、影響されてたりします。

わかりやすくはないけれど、だけど、なんだか癖になる。
そんな作品が好きなのです。
そして私も、そんな作風なのです。 

俳優としての演技と執筆作品のギャップが大きいので、笑いの意図が伝わらなくて、苦労したりもします。

学生劇団で俳優になったばかりの頃は、俳優として頑張っていれば、いつか脚本家として認められ、監督への道も開ける! ……と思っておりました。
ですが、なかなか道は開けません。

上手く行かないぜ、人生っ!

いやまて、それは人生の不条理ではなくて、自分のせいではないのか?
俳優である自分と、脚本家や演出家としての裏方の自分、その区別を自分自身もつけられなくなっているのではないのか?
脚本家としての力不足を、「いやいや、俺はなんだかんだ言うても、俳優だし」と言い訳にしているのではないのか?

そう思い当たりました。

俳優業と脚本業、このふたつのお仕事は、やはり全くの別物なのです。
入れるギアが全く違います。というか、そもそも乗り物が違います。(あたりまえだわ)

かつて自ら旗揚げたコントユニットで、脚本、演出、出演、プロデュースを兼ねていたときもありましたけど、まあ、ムリがありました。

ゲネプロという、劇場でやる本番さながらの最終稽古では、女装するためストッキングに足を通しながら、「照明が明るすぎる」「岩本はもっと上手(かみて)に」「ここの席は空調が効きすぎてる」「お弁当の発注をそろそろお願い」などを演出助手に指示し、カツラを掴んで舞台に駆け上がってセリフを言う。そんな事をしていました。

結果、初日打ち上げの席で、廃人になってましたもんね。

廃人にならない為にも、自ら、くっきりはっきり区別をつけておきたい。
そんな思いで、別の名前、別の人格を作りました。

そうして、池田テツヒロが、誕生したのです。

鉄洋、カタカナにしただけやないかーい!
長々語って、それだけなんかーい!

いやまあ、学生時代に名乗っていたペンネーム、五里押通(ごりおしとおる)にしてもよかったのですが、今まで池田鉄洋名義で作ってきた作品もありますし、さすがに無名からのスタートはしんどいなあ……なんてね。
あ、それと、池田エライザさんに憧れてたりしますし。まあ、アリかなって(池田エライザさんになんか謝れ)。

そんな優柔不断、妥協の産物が、池田テツヒロなのです。

そして既に、この名前で沢山の作品を書かせていただきました。

ドラマ『ミューブ♪ 秘密の歌園』
映画『劇場版パタリロ!』
舞台『パタリロ!』
ドラマ『どんぶり委員長』
ドラマ『ひまわりっ〜宮崎レジェンド〜』
舞台『夫婦漫才』
舞台『BONBON』
ドラマ『珈琲もういっぱいいかがでしょう』(珈琲いかがでしょうのスピンオフドラマ)
などなど……。

演出家としても
ミュージカル『悪魔の毒毒モンスター』、『どれミゼラブル』
など、素敵な作品に関わらせていただいております。

ただ、ですね。
まだ、ですね。

書き足りないんです! 

もっともっと書きたい、演出したい、あわよくば監督もしたいんです!
オリジナルの脚本を書いて、それを自ら監督したいんです!

だけどっ!

通らないんですよーねー、オリジナルの企画って。
原作のない作品になかなかGOが出ないんですよねー。

原作ありの作品を脚本にするお仕事も、それはそれで、とてもエキサイティングなのですが、やはり自分が「なにこのヘンテコなヤツ?」とワクワクするような、『イケテツのコア』な部分をふんだんに盛り付けた作品を書いてみたいのです。

その為には、どうしたらいいのかしら?

ン? あれかな? もしかして、原作を作ってしまえばいいのかな?
そう、つまり、自分で原作を書いちゃえばいいんじゃないのかな?
うんうん、そうしよう。それがいい!

でもどこで? そんな自由に書ける場所ってある?
あ、あった!

こうして、池田テツヒロ、noteに出会ったというワケです。

今までどこにも発表してこなかった、学生劇団の頃の話や、五十を過ぎての育児の大変さなど、赤裸々なエッセイを、書かせていただいております。

頑張って、池田テツヒロ! その調子よ、池田テツヒロ!
(自ら褒めて伸びるタイプ)

そのうち小説も、脚本も、書いていくつもりです。
乞うご期待!
(自分に言ってる)

それでは、池田テツヒロを、よろしくお願いいたします。


※ここからは、これからの予定になりますが、
以前舞台で上演しました作品も、(ざっくりと)小説にして(ゆっくり細かく)発表していこうと思っております。
「バブー・オブ・ザ・ベイビー」とか「枯山水」とか

それと、死に際に「遊びすぎてごめんなさい」と謝った母の事とか。

ガシガシ書いてアップしますので(無茶な宣言をして自らを追い込む魂胆)、是非、フォローよろしくお願いいたします。


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