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CCNP合格!CCNA・CCNPの勉強法や試験についての感想


(この記事は2020年2月11日に作成したものです。記事作成者が取得した資格はCCNP Routing &Switching及びCCNA Routing &Switchingであり、現在はEnterprise Infrastructureに改訂されている点をご留意ください)

はじめに、私がnoteでこの記事を書こうと思ったきっかけは2つ。

1つ目は自分自身の記録として。2つ目はこれからネットワークについて学んでいこうと思う人(CCNAやCCNP取得を目指す人など)がいた時に参考になればと思ったため。Ciscoの資格についてあまり知らない人を対象としています。

ちなみにCCNA(Cisco Certified Network Associate)は、世界最大手のネットワーク関連機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施する、ネットワークの世界では最も有名な資格です。シスコ機器のコマンドについての理解を問われる問題もありますがネットワークというのは他のベンダーの機器もコマンドが多少違ってもやっていることは同じというものが多いためシスコ機器のコマンドがわかっていれば応用ができます。そしてCCNPはそのCCNAの上位にあたる資格です。

詳しいCCNAやCCNPの話の前に軽く自分について。私は去年まで大学院生で専門もITとは関係ありませんでした。ネットワークのことなんて何も知らなかった人間です。逆に言えばそういったネットワークと何の関係もなかった人でも勉強すれば取得できる資格です。

次に資格取得のメリットについて。まず、1つ目は未経験でもネットワークの業務に就きやすくなることです(CCNAはネットワークエンジニアの登竜門と言われることも)2つ目は他者に勉強した内容を客観的に示しやすい点ですね、これは1つ目の利点にも繋がってきます。3つ目は資格取得によって体系的にネットワークの仕組みを理解することができること。そして、わからない部分がどこかわかるようになるという点もあると思います。本当にわからないことってわからない部分さえわからなかったり、そもそも知らないんですよね・・・。他にもあると思いますが上記3点はわかりやすいメリットだと思います。

逆にデメリットはあるかというと、まず受験料が高額です(ただIPAなどの試験と比べると受験日を自分で決められるという利点はあります)次に資格取得だけでは実務で通用するかは仕事の難しさ次第ということ、ただし間違いなくネットワークの仕事なら勉強したことは役に立つと思います。

やっとCCNAの取得に関しての話です。実は私、CCNAを取得する前にCCENTという資格を取得しています。これは何かと言うとCCNAより一段階下の資格です。もともとはCCNAが一番下の難易度の資格だったのですが改訂のたびに少しずつ難しくなり、CCNAより簡単な資格を作ろうということになりCCENTができたそうです。ですが、次の改訂(2020/2/23)によりCCENT資格はなくなるとのことですので、これを読んでいる方はCCNAを受験することになると思います。

ちなみに改訂後のCCNAと私が取得したCCNAでは試験範囲が変わってくるのですが勉強法については大きくは変わらないと思いますのでその点について書いていこうと思います。(記事作成日2020/2/11)まず試験範囲(こちらは改訂後のものです)を確認します。それから学習するための書籍やサイトを選ぶわけですが学習サイトだとPing-tが有名です。一問一答型で解説もわかりやすく、勉強の進捗が履歴として見れるので進み具合を実感できる点がオススメです。書籍で勉強する場合はCCNA 書籍などで検索すると色々出てくると思いますが私はこのサイトを教科書代わりに使いました。書籍を購入する場合も紙より電子書籍の方が勉強しやすいかもしれません(紙は持ち運ぶのに重いので・・・あと当たり前ですが書籍の場合は改訂後のバージョンを購入すること)

次にシスコの試験ではシミュレーション問題という実機に設定を入れることを模した問題があります(改訂後もおそらくあるはず・・・)その対策にはCisco公式のシミュレータ、パケットトレーサーを使うのがオススメです。実際にルータやスイッチを中古で買って設定を入れてみるというのもありですね。ですが、手軽さではシミュレータに軍牌が上がると思います。あとはGNS3というものもあります。プログラマビリティの部分については試験が開始されないとわからない部分も多いためここでは触れません。内容としてはCisco DEVNETのサイトを参照してください。なお、ネットワークの勉強をしている方以外でもpythonなど色々学習できる項目があるので見てみることをオススメします。

上記で記載したping-tやCCNA対策の書籍を読んで基礎を身につけましょう。それから資格取得にあたっては私は短期取得の方が良いと思います。なぜかというと単純に短期の方が記憶の定着が良いからです。基本的に一度間違えた問題はすぐに復習して定着させた方が勉強時間を減らすことができると思いますし、モチベーションとしてもあまり長い期間で計画を立てると途中で気が抜けることもあるかもしれないので・・・。ping-tであれば問題を正解すると銀、二回連続正解すると金になりますが重要なのは解説の内容が理解できていることです。もし、わからなくても一通り学習した後にもう一度問題を解くとわかることもあるため焦らずいきましょう。そして、一通り試験範囲の内容について理解したらシミュレーション問題対策としてパケットトレーサーで学んだ内容について実際にコマンドを入れてみたりすると良いと思います。ある程度試験の内容がわかってきたここで改訂後の試験内容についてもう一度合格者の体験記などを探してみていくつか読むと効率の良い学習ができるかもしれません。それから詳しくは書きませんでしたが海外のCCNA対策のサイトなども有効です。英語の勉強にもなります。

あとはある程度学習が進んだらPeasonVUEで試験の予約をしてしまいましょう。試験の予約をして期限を決めてしまった方が進捗の進みが速くなると思います。なお、試験日はwebから前日までは私の時は変更できました。それから重要な点として解答後、前の問題に戻ることはできません。時間配分に気をつけながら解いていきましょう。

さて、受験して合格したらおめでとうございます。もし、落ちてもあまり落ち込まずに足りなかった部分を勉強して合格してしまいましょう。IPAなどの試験は一年に一回だったり一年に二回しか受けることができませんがcisco試験は試験会場がやっていれば一週間後などでも受けることができるところが利点ですね。

ここまではCCNAのお話でした。次にCCNPのお話になるのですが、改訂後と改訂前でかなり内容が違ってくるため改訂後の試験について基本的な説明のみとします。私が取得したCCNP Routing and SwitchingではROUTE、SWITCH、TSHOOTという3つの試験を受ける必要がありましたが、改訂後の試験ではCORE試験とConcentration試験の2つに受かればCCNP Enterpriseを取得することができます。おそらくCORE試験はROUTEとSWITCHを足したような内容になると思います。Concentration試験は以下から一つを選択する形になります。

300-410 ENARSI Implementing Cisco Enterprise Advanced Routing and Services (ENARSI)
300-415 ENSDWI Implementing Cisco SD-WAN Solutions (SDWAN300)
300-420 ENSLD Designing Cisco Enterprise Networks (ENSLD)
300-425 ENWLSD Designing Cisco Enterprise Wireless Networks (ENWLSD)
300-430 ENWLSI Implementing Cisco Enterprise Wireless Networks (ENWLSI)
300-435 ENAUTO Implementing Automation for Cisco Enterprise Solutions (ENAUI)

自分の興味のある分野を選びましょう・・・と言いたいところですが実際は受験者が多く合格点が取りやすいものを選んだ方が良いかもしれませんね。それから、英語がいくらか読めるという方は英語受験がオススメです。母国語が英語ではない受験者は試験時間が日本語で受ける時よりも延長されますし、日本語受験の場合にたまにある翻訳のおかしい部分に気をとられることがなくなります。

終わりの方に試験の感想についてです。CCNPの方がCCNAよりも覚える内容が増えたり内容も難しくはなるのですがCCNAを取得した時点で試験範囲についての勉強法や対策方法がわかってくるので勉強を続けていれば取得できるという難易度だと思いました(改訂後のCCNPの難易度はわかりませんが・・・)そのためCCNAを取得することがやはり一つ目の壁なのかなと思っています。ですが、勉強を続けていれば取れる資格なので焦らなくて大丈夫です。

以上で駆け足となりましたが私の勉強法などについてでした。少しでも参考になれば良いなと思います。それからこの記事は2020/2/11時点、Cisco試験改訂前に書いたものですのでその点は留意してください。改訂後の内容とは合わない部分が出てくるかもしれません。また、内容として不足している部分もあると思います。他の方の勉強法なども読んで自分にあった方法を見つけて頑張っていきましょう!











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