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夢幻鉄道~閉じた世界の内側で(あとがき)~

はじめに


こちらはあとがきです。
物語を読んでから読んでいただけると
嬉しいです。


西野亮廣エンタメ研究所にて
共通テーマを通して
多くのクリエイターさんが
様々な物語を紡ぐ「夢幻鉄道」
2作目も無事運び終わりました。

noteに記事を持ってきたのを機に
検索かけてみたら
山ほど書いている方がいらっしゃる。

FBコメント欄にて
物語書いたよアピールはしてますが

ここまでくると
忙しい西野さんが
全て見てくれることは
多分ないでしょう…。

それでも私は書くでしょう。
自分が楽しいから(笑)

人気が出て話題になれば
西野さんの目にも留まるかなぁ。

他の方のも随時読ませて頂いてますー!

こちらにも来ていただいて
ありがとうございますー!


ちなみに1作目はこちら

3000文字前後で読みやすいので、よろしければこちらもどうぞ。



発達障害の心の中身を描く


夢幻鉄道2作目

~閉じた世界の内側で~

読んでいただいた方、ありがとうございました。


「発達障害について
世間にもっと知ってもらいたい」


今回は色々語ります。
長いです。
物語より長いかも(えっ)


自閉症スペクトラム(発達障害)とカミングアウト


『自閉症スペクトラム(ASD)』は
脳の発達が少し特殊な発達障害。

知的遅れがある場合もあったり
無い場合もあったり

障害が重い場合もあったり
そこまでひどくない場合もあったり。

でも、それぞれに
生きづらさをもって、過ごしています。

自分が苦手なことを理解して
それを周りにも伝えていければ
生きやすくなる部分はあるのですが

「私は発達障害です」
「自閉症です」

それを言うだけで
変な人なのかとか
空気が読めないのかとか
仕事が出来ないのかとか

一気にそういう印象を
持たれてしまうことが多いことから

カミングアウトを恐れる人が
かなり多いようです。

理解してもらうことはまず知ってもらうこと


今回の主人公はとある父親。
うちの夫はこの父親とは全然違いますが

私は親の会などで
理解のない配偶者とのやりとりに
疲弊する母親を見てきました。


「お前が子どもを障害者にしたいだけ」
「普通なんだから普通級で頑張れる」
「特別支援を受けたら差別される」

母親は子どもに寄り添って
障害について知り、
本人が過ごしやすくなるように
得た知識から活かせそうな事を
日常に活かしていくのに

父親はことごとく
それを否定してくるのだと。

どんな障害で、本人にとって
何が苦しいのかより

差別されるとか、世間体的に良くないとか
そういう事ばかりを気にして
否定してくるのだと。


そんな話を聞くたびに
当事者でもある私は
とても苦しくなるのです。


父親と母親が逆のパターンも
あるかと思いますが、私の周りでは
(ブロ友さん含め)
何故か、大抵、夫の理解を得られず
苦しむお母さんが多いです。

(そもそも親の会に男親がいたことが
ほとんどない…)

でも発達障害についての権威とかには
男性が多いんですよね。

だから男性には
理解できないのではなくて
理解しようとしていない人が多い
だけで
わかってもらえれば女性以上に
子どもに向き合えるのではないかと
思っています。

両親が子どものために
同じ方向を向けているかどうか

それは、すごく大事なことだと思います。

本人の苦しみを知ろうとしない人でも

もし我が子の生きている世界を
少しでも垣間見ることが出来たら

「それでも周りと同じように頑張れよ」
「みんなと一緒に『普通』にやれよ」

なんて、言わないんじゃないだろうか?

そんな思いで書きました。

ココロチャンネルがいつでも
心の中に流れる世界。

沢山の視線が全て自分を
見ている気がする世界が

苦しいってことを少しでもわかってもらえたら。

特別支援級についても

”普通級でやれるなら
出来るだけ普通級で”

娘を支援級に入れる選択した私は
かなり色んな人から言われています。

それって、なんで?

だって、たくさんの人の中にいると
苦しいって言っているのに

なんでわざわざその中に
放り込もうとするんだろう。

支援を受けてきたレッテルとか
周りからどういう目で見られるかとか
差別からのいじめがあるんじゃないかとか

それらはすべて推測でしかなくて

その推測のために
大切な子どもの「今」
しんどい生活になるのなら

私は受けられる支援を
受けさせたいと思っています。

…考え方は、色々です。

これはあくまでも個人的見解ですので

「それは違うと思います!」という議論は
ここではご遠慮ください。


これは実体験に基づく物語です


この作品は
私の今まで生きてきた中での経験と
私の娘ハナの話を統合して作っています。


不快極まりない
”ココロチャンネル”について。

これは、ハナがいつも言うことなんです。

私の頭の中にはラジオがあって
思い出したくないのに、突然
嫌な思い出を勝手に頭に流してくる
とっても楽しく過ごしているときでも
突然流れてくることがあって
そうしたら私は一気に悲しい気持ちになる


これは恐らく、自閉症特性にある
『フラッシュバック』
よるものだと思います。

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私もふとしたとき突然
過去の悲しい思い出が
頭に湧き上がって
当時の悲しい気持ちを思い出し
悲しくなることがあります。

でも、一度ブログで人生振り返って
悲しい記憶を全て吐き出したら

フラッシュバック減ったんです。

アウトプットしてしまうのって
案外いいのかも。


何にせよ小学校1年生にして
それを「頭に流れるラジオ」と表現し
はっきり自覚できているハナは
さぞかし苦しいだろうなと思うばかりです。


細かい苦しさは
私が体験してきたものもあります。

”休むのは甘え”

何度か動けなくなった私がよく
周りから言われた言葉です。

辛いときに立ち止まることが
甘えなんかじゃないよと
受け止められる社会であってほしいなぁ。


現代の子どもと学校


今回の物語で
カナちゃんの夢の世界には
学校に関わるものしかありません。


それは、小さな子どもにとって
社会と言うのが学校しかないという
今の時代の閉塞感を表現しています。


学校でいじめられて
自殺してしまう子は
学校以外の世界が
見えていないからだと思っています。


本当は学校以外にも
楽しくて過ごしやすい場所が沢山あるのに

学校に通わなくても
立派な大人になっている人も
沢山いるのに
(そもそも立派な大人ってどんなひと?)

学校を休んでしまったら
全てが終わるみたいな
そういう教育を、
今の時代はやっていますよね。


不登校は悪じゃない。
本人のための大切な選択である。


そう、堂々と言えるような
世界に変わってほしいと願うばかりです。


きっと「めんどくさいから」とかいう理由で
不登校になってる子って
殆どいないと思うんですよ。


コロナの影響で教育がオンライン化されて
不登校生徒の出席率が高かったなんて
ネット記事を見たことがあります。


子どもたちはきっと本当は、
学びたいんです。
画一的な教育の場しかないことが
不登校を増やしているだけ
なのかもしれません。


義務教育の『義務』は子どもに向けられていない



ちなみに作中で主人公が

「義務教育は
義務だから義務教育なんだ」

と言うシーンがありますが
こういう勘違いをしている方が多いので
あえてこういう表現を
とらせていただきました。


正しい意味を知っている方は
少々もやっとしたかもしれません。


まず、義務なのは
子どもに対してではなくて
あくまで親に対するものです。


教育について、あくまでも
子どもが持っているのは「権利」です。


そして親が持っている義務は
「教育を受けさせる義務」であって
「学校に行かせる義務」ではありません。


学校(義務教育)は
「無償で受けられる教育」であるだけで
別な選択肢がないわけではありません。


だからフリースクールでも
ホームスクーリングでも
教育を受けさせているなら
親は義務を果たしている


学校に行っていないからといって
何も後ろめたいことなどないのです。


社会科で
国民の三大権利と三大義務を教えるとき
そこらへんも
ちゃんと教えた方がいいと思う。
(ちゃんと教えたら学校来なくなる子が
増えるかもしれないけど)


まぁそんなこんなで長くなりましたが
あとがきでした。

さっきも書きましたが
あくまでも個人的見解ですっ!


おわりに


こんなお話を書いてはいますが
私もまだまだ、きっと
独りよがりな考えを
たくさん持ってると思います。

この物語を書いて
フォロワーさんが減りました(泣)

これまた独りよがりだったかなぁと
ちょっと凹んでいる私です。


そんなんでも
少しずつでも

独りよがりではない自分に
変わっていけたらいいなーと
思っております。


あと、後半のお話について
わかる人は気づいたかもですが

BUMP OF CHICKENの『メーデー』を
物語に取り込んでいます。


私自身の経験から
物語に入れてみました。

歌詞を読んでもらえると
多分、まんまだな!と
思うと思います(笑)


投げ銭に挑戦


夢幻鉄道を書いている方で
”投げ銭システム”をやっている方がいて
なるほど~!と思ったので
私もやってみたいと思います!


投げ銭とは
ストリートパフォーマーの前においてある
箱みたいなものです。


クリエイターとして活動することを
応援してもらうために
結構やってる方が多いようです。


面白かったよ!

また見たい!

もしそう思って下さる方がいましたら
ちゃりーんと投げ銭したって下さい。

(有料記事設定しただけなんですが

このやり方であってますかね…?)


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