テテクイカ

闇夜を照らすことばの雷鳴をもとめて。 企画、出版。プロデュース:佐藤究(作家)。

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2月刊行!河村悟 詩集『裂果と雷鳴』…解説:佐藤究(小説家)、特別寄稿:間奈美子(言語美術)

“菫いろの 夜の果てに (贄)を 呼ぶ声がして” 言葉の深淵を歩き、迷宮のダンスを踏み、星座をつくるように旅をした詩人、河村悟。 『黒衣の旅人』(2006)後篇として書き起こされた本作は、口述筆記で綴られた詩人による最後の詩で幕をおろした。小説『幽玄F』(河出書房新社)のエピグラフにこの詩を引用した佐藤究による解説、本書の造本組版を担当したアトリエ空中線、間奈美子氏(言語美術)による特別寄稿を収録。 裂果と雷鳴 或る天使刑の破片 著者 河村悟 発行日 二〇二四年二月二日

    • 詩集『裂果と雷鳴』お取扱書店

      河村悟著『裂果と雷鳴 或る天使刑の破片』をお取り扱いいただいている全国書店のご案内です。在庫状況はご確認ください。(敬省略、2024/4/10現在) 〈北海道〉 MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店(札幌市) ジュンク堂書店 旭川店(旭川市) 〈埼玉県〉 未来屋書店春日部店(春日部市) 〈栃木県〉 うさぎや栃木城内店(栃木市) 〈東京都〉 くまざわ書店 武蔵小金井北口店(小金井市) ジュンク堂書店 池袋本店(池袋) ジュンク堂書店 立川高島屋店(立川市) 丸善 丸の

      • 「『純粋思考物体』刊行1周年に寄せて」佐藤究

         2022年9月26日に『純粋思考物体』を刊行してから、はや一年がすぎた。  初の刊行プロデュースだったが、多くの皆様が本書を手に取ってくださり、また、〈アトリエ空中線〉の間奈美子さんに手がけていただいた造本組版が、グラフィック社の『造本設計のプロセスからたどる 小出版レーベルのブックデザインコレクション』で評価され、誌面に取り上げられるなど、版元として思いがけない経験をさせてもらった。  だが、もっとも思いがけなかったのは、著者の詩人・河村悟さんが病いに倒れ、本書の刊行

        • 渡邉製本noteより「製本した本の紹介vol.01『純粋思考物体』」

          渡邉製本株式会社のnote、「製本した本の紹介 vol.01」に『純粋思考物体』の製本工程をご紹介いただきました。 クローズアップされた写真と文章により、製本の視点から『純粋思考物体』の細部を確認することができます。特に、オンライン上の書影では伝わりづらい、シルバーの天地帯に白いインクで刻まれた帯文と、その帯に重なるフィルムカバーの黒いインクの繊細な仕様も、ご覧いただくことができます。 『純粋思考物体』は、詩人、河村悟によって1989年に書き終えられた、芸術と生の根源に迫

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        2月刊行!河村悟 詩集『裂果と雷鳴』…解説:佐藤究(小説家)、特別寄稿:間奈美子(言語美術)

          PASSAGE bis!〈PASSAGE by ALL REVIEWS3階〉 にテテクイカの棚ができました。

          3F ギュスターヴ・クールベ通り7番地本の街・神保町にある、一棚一棚に店主がいる共同書店〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉。その3階、シェアラウンジ兼支店としてオープンしたばかりの〈PASSAGE bis!〉にテテクイカの棚が誕生しました。 こちらのフロアには1階と同じく棚主の個性ひかる選書のほか、アンティークジュエリーや雑貨、紅茶などが並んでいます。“パリの隠れ家的シェアラウンジ”と紹介されている奥のカフェでは、美しいしつらえと器で味わえる珈琲や紅茶、そして

          PASSAGE bis!〈PASSAGE by ALL REVIEWS3階〉 にテテクイカの棚ができました。

          グラフィック社『造本設計のプロセスからたどる 小出版レーベルのブックデザインコレクション』に『純粋思考物体』が掲載されました。

          ❝純粋な「物体」として存在する❞3月29日発売の『造本設計のプロセスからたどる 小出版レーベルのブックデザインコレクション』(グラフィック社)において、〈印刷・製本・デザインに独自性、実験性を持つ近年の事例から約80点〉のうちのひとつに『純粋思考物体』を選んでいただきました。 造本組版を担当されたアトリエ空中線の間奈美子さんにより、制作のプロセス、素材選び、加工方法まで、「物体」としての『純粋思考物体』が、静謐な写真とともに、あますことなく記録されています。 また巻末には

          グラフィック社『造本設計のプロセスからたどる 小出版レーベルのブックデザインコレクション』に『純粋思考物体』が掲載されました。

          枠越えた宇宙的な喪の作業

          河村悟さんを悼む-佐藤究

          枠越えた宇宙的な喪の作業

          【訃報】河村悟 逝去のお知らせ

          ご報告 詩人、河村悟(かわむらさとる)が、2023年2月2日早朝に、逝去いたしました。 享年74歳でした。 近年は体調が思わしくなく、昨年11月頃より病床に伏しておりました。 最期まで詩の作業を続けたいという本人の強い希望により、自宅療養を続けてまいりましたが、1月末に詩作を口述で完成させたのち、帰らぬ身となりました。 葬儀につきましては本人の遺志により執り行なわず、近親者のみにて見送りました。 この間、ご連絡をいただいておりました方々にはご返信が叶いませんでしたが

          【訃報】河村悟 逝去のお知らせ

          ウェブマガジン『Japan Creators』「神が宿るデザイン」コラムにて

          「アナログ化が見出す〈物質〉の快美ーー書容デザイン/間奈美子」 造本組版を担当いただいた間奈美子さんのコラムが、ウェブマガジン『Japan Creators』リレー連載「神が宿るデザイン」に掲載されました。 アトリエ空中線によって手がけられた作品たちと並んで、『純粋思考物体』もご紹介いただいています。 「平面デザインよりも素材の質感、物質感のちからによる書容デザインへの志向」、アトリエ空中線、間奈美子さんの繊細な本づくりについて語られている貴重なコラムです。 音楽メディアの

          ウェブマガジン『Japan Creators』「神が宿るデザイン」コラムにて

          河村悟『純粋思考物体』デーリー東北新聞に掲載

          デーリー東北新聞【2022年12月29日・朝刊】にて、河村悟『純粋思考物体』の記事が掲載されました。本の紹介とあわせて、著者、河村悟と企画者、佐藤究を取材いただきました。

          河村悟『純粋思考物体』デーリー東北新聞に掲載

          空中線書局の新刊「復刻版/録音盤 ファザーランド・ジャンボリー」

          『純粋思考物体』造本組版を担当いただいた〈アトリエ空中線〉間奈美子氏による、未生響 Hibixi Mio名義の新刊のご紹介です。 1994年に発表された詩的実験による100のテクストの復刻版ブックレットと、NOISECONCREATEx3CHI5によるヴォイススケープ・パフォーマンスCDによる贅沢な作品。 言葉とイメージの断片が、声と息の風にふかれて、ころがり集まり、また散ってゆく、鉄塔原野でくりひろげられる幻影サーカスのようです。 こちらの書店にて販売が始まっているそうで

          空中線書局の新刊「復刻版/録音盤 ファザーランド・ジャンボリー」

          12/10「毎日新聞」朝刊読書面広告

          2022年12月10日「毎日新聞」朝刊読書面、『純粋思考物体』の広告です。

          12/10「毎日新聞」朝刊読書面広告

          「詩人のトランクから」

          日本近代文学館の館報11月号(No.310)に、佐藤究のエッセイ「詩人のトランクから」が掲載されました。 詩人、河村悟の謎にみちた作品との関わりについて、書くことと詩的認識についてなど、作家の視点から綴られています。 日本近代文学館のWEBショップからご購入いただけます。(1部100円)

          「詩人のトランクから」

          詩とダンスと、恩寵と。『純粋思考物体』著者、河村悟にきく。

          Q1.『純粋思考物体』は1989年に書き終えられたそうですが、執筆当時の河村さんの活動状況について教えていただけますか? その頃は「純粋思考物体」の作業と同時進行でポラロイド作品の制作にかかりきりでした。外出するときは、肩にCONTAX(註1)をぶらさげていました。 (註1)CONTAX…コンタックス。カメラのブランド名。ドイツ製カールツァイスのレンズを使用できた。 Q2『純粋思考物体』には、そのポラロイド作品や、線描など数点が図録として収録されています。河村さんの仕事

          詩とダンスと、恩寵と。『純粋思考物体』著者、河村悟にきく。

          コデックス装

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          “芸術と存在をめぐる113のフラグメント”

          アトリエ空中線より、『純粋思考物体』造本・組版にあたり、本著の言葉に触れた制作について、コメントを寄せていただきました。

          “芸術と存在をめぐる113のフラグメント”