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デザイン考察をするためにバナーを模写してみた。vol.1

バナー模写をよくやっていましたが、なんでこのようなデザインやキャッチコピーになったのかを考察するために模写をしました。

今回はこちら↓
左がお手本、右が今回模写したもの。

模写

ドラックストアに並んでいるけどデパコスプライスで、パッケージもいつも抜群にかわいいマキアージュのアイシャドウです。

いつも手本&模写をTwitterにあげることが多かったですが、いろんな要素をもっと深掘りしたかったので140文字では足りず。noteに詳しく書いてみようと思います。

このバナーを選んだ理由

難しそうな要素を発見したのでこのバナーを選びました。

パッと見たとき、商品と光と影に目が行きました。この光加減はPhotoshopで表現することができるのか?と思ったときに「できなさそうだな、、」と思ったのでこのバナーにしました。

作れそうなバナーばかり作っても、作業の幅が広がっていきません。表現方法を模索して、再現していくことを目的としました。

この商品を選んだ理由

資生堂・マキアージュのイメージを考えつつこのバナーを見たとき、イメージとデザインがマッチしているなという印象を持ったのでこのバナーにしました。

・商品の高級感(ドラックストアにある高級ラインというイメージ)
・ブランドの高級感
・日本人の肌に合うよう研究されていそう(CMイメージキャラクターは綺麗な日本人の女優さん+資生堂ブランドにはそんなイメージがある)
・この商品に興味を持たせるためのキャッチフレーズ

キャッチフレーズ(画面右側)についても、定番色で差別化が難しいブラウンで勝負していながらブラウンの良さを推す、野球で例えると高速ストレートで勝負!!というかっこよさを感じました。シャドウの色も差し色・捨て色がなさそう、定番で使えるカラーで直球勝負って感じがかっこいい。

例えば想像してみました。このバナーの商品が・・・

・プチプラシャドウだったら(戦う場所は「価格」)
・韓国コスメだったら(戦う場所は「グリッター・デザイン」など他の要素)
・オーガニックだったら(戦う場所は「成分・品質」)
・デパコスだったら(戦う場所は「ブランド力・パッケージ」)

になるのかな?と思います。「戦う場所」と書きましたがアピールすべき点とも言えるかもしれません。※個人的な各商品のイメージです

基本情報

所要時間:45分
フォント:游明朝体 Pr6N
背景:グラデーションツール
光の明るさ:ソフト円ブラシ・透明度20%程度でうすく書き重ねる
色のイメージ:暗いブラウン・明るいブラウン・ピンク(画面下の部分)

できなかったところ

・グラデーション

お手本のグラデーションは4段回に変化しているように見えますが、わたしの技術的に2色のグラデーションしか表現できませんでした。

グラデーションツールで複数色を使うのがまだ慣れていないのかも。

・光の表現

ブラシで書くとやはり自然な光がさす感じを表現するのが難しかったです。別の方法で表現する方法があるのか・このような写真を撮って貼り付けるしかないのか、調べてみる必要があります。

・フォント

微妙にフォント違う気がします。数あるフォントの中から完全一致するものを探し出すって大変ですね。。。

デザイン考察

※個人による個人的な考察です。※

なんでこのバナーのデザインになったのか、プロのデザイナーさんの制作意図を考察してみます。

考察ー商品

商品の特徴を調べてみました。

・入っているカラーは5色
・コンシーラーと締め色が1色ずつ + アイホール用のカラー×3色
・落ち着いたカラーで全5色展開
・パッケージはマキアージュの一目でわかるあれ
(ファンデとかルージュも同じデザインが含まれているゴールドのモザイク模様のもの)
・キラキラしたグリッターよりは細かいラメで大人っぽい

大人の女性向けだし、見たら一目でわかるマキアージュのあのパッケージのアイシャドウです。バナーの商品画像にもその部分が見えています。

でもパッケージがわかるようにするにはフタを閉じないといけません。肝心のアイシャドウの色味がわからなくなってしまいます。

でもこのバナーの写真では、パッケージもシャドウも色味もいいバランスで表現されていてすごいなぁ。。

(このアイシャドウ欲しくなってきた、、)

考察ーキャッチコピー

ブランドイメージや入っているカラーから考えると、学生が使うというよりは大人な女性が使いそう。価格帯もプチプラのラインではありません。なので商品を使っている年齢層は20代半ば以降の方々かな?と予想しています。

なので、これまでにいろんなコスメを使ったことがある年齢なのではと思います。コスメ経験値が高い。個人的には、わたしも最近24歳になりましたが小学生の頃からメイクをしてたのでアイシャドウに限定してみても、100均からプチプラ・デパコス・オーガニック系+販売員もやっていたのでいろいろ試してきました。そして、改めて考えたことはなかったけど「これ!このブラウンいい!もう浮気しない!!」と思えるブラウンにはまだ出会えていない。。。

つまり、

商品が素敵なのでブラウンの良さを表現しても素敵なバナーになる。だけど、商品の年齢層をみるとブラウン経験者の数は多い。そんな方々に向けてこの商品の良さをアピールしないといけない。

だから

満足してる?
(超満足なブラウンに出会えていない方への潜在的なお悩みにアプローチ)
からの
運命のブラウン
(お悩みの期待に応えられるシャドウを用意しています!とアピール)

という表現を選んだんじゃないかな?と考察しました。

自分がもし別バージョンを作ってみるなら・・・

・歴代1位のブラウン、のような過去使用経験と比べてもこれいいよの旨
・これからもこのブラウンでずっといい、みたいな感想っぽいもの

など、こんな表現をするかなと思います。いろいろ考えてみたけど、運命のブラウンほど気をひけるワードセンスも引き出しもないなぁ。。なので、いろんなデザインを見て目を肥やす必要があります。

考察ーユーザ心理

これを踏まえて

「満足してる?」
=超満足なブラウンに出会えていない方への潜在的なお悩みにアプローチ
「運命のブラウン」
=お悩みの期待に応えられるシャドウを用意しています!とアピール

という表現はまさに

「お?」「いいブラウンがあるの?」「見てみようかな」

と思ってもらえそうだし

「マキアージュか!」「皮脂崩れ防止下地もファンデもリップも優秀なイメージがあるしアイシャドウも使ってみたいかも!」

と思ってもらえそう。まだ使ったことないけど、マキアージュの皮脂崩れ防止下地はほんとにすごいってみんな言いますよね。

感想

考察を言葉にしてみると制作意図とか、何を想定されていたのかを考える練習になりました。ただ、商品レビューなどを詳しく見たわけではないので、客観性にかけるのかな(いいブラウンに出会えていない=潜在的なお悩み、という解釈など)とも思います。だから論理の飛躍もありえるし、読む人によっては「ん?なんでその解釈になる?」と理解できない点も多くなっていると思います。

デザインを考える上流の工程に携わっていくには、客観性も含めて論理的に説明できるように情報を集めたりしないといけないですね、奥が深いです。

そして、やっぱり化粧品、おもしろい。
このアイシャドウ欲しくなった、買おう。

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