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【特集】「自分だからこそ」届けられるものを考えながら活動した。――TEST ASSISTANT 2期生 高橋さんの体験談

こんにちは! 次世代教員養成プログラム「TEST」運営編集部の中尾です。

次世代教員養成プログラム「TEST」は、教員志望の学生のためのプログラムとして、2020年からスタートし、2期目を迎えた2021年度も終わりました。
そこで今回は、学生が「TEST」を通じて学んだことを聞いてみました!

次世代教員養成プログラム「TEST」とは?

次世代教員養成プログラム「TEST」って何? という方はこちらのブログをご覧ください。

今回は、実際に埼玉県戸田市の学校現場で活動した、TEST ASSISTANT 2期生の高橋希さんにお話を伺いました。

プロフィール
名前:高橋希
担当:小学校2、3、5年生を担当。主に5年生を担当。
やっていたこと:授業補助のほかに、連絡帳のチェックや就学時前検診の誘導なども行った。
活動場所:戸田東小学校
活動期間:2021年10月下旬~2022年3月下旬

──参加の理由を教えてください

 大学で「教育とは何か・教育には何ができるか」という問いを中心に学び、様々な活動に参加しました。自らの教育観を見直し、協働性・現場対応力などのスキルを吸収して、「自分ができること」を考えていきたいと思っていました。
 しかし、それを考えるための現場での解像度が低いと感じており、生きた実践が少ないと思っていました。将来教員になる、あるいは民間に就職するとしても、「TEST」に参加することで、先進的な教育を行う戸田市の教育を知り、そのリアルな現場を見てこれからの教育現場について考えたいと思い、参加を決めました。

──実際に学校現場に入ったことで何が得られましたか?

 放課後に先生とお話することができる時間があったので、先生方がどのようにこれからの教育・子どもを見ているのかについて、いろいろと聞くことができました。
 お話する中で、ICTの導入について、「紙かデジタルか」の二項対立について、「万能なものは絶対にない」という解に辿りつきました。ICTは情報リテラシーの問題や、予期せぬ問題が発生する懸念からハードルが高いものだと思われがちです。しかし、その中で「一歩踏み出す勇気」が大事なんだといったお話を伺うことができました。
 ICTの話で最も驚かされたのが、子どもとの関係についての会話でした。私が想像していた以上に、児童はICTを使いこなしていました。先生が児童を「有能な学習者」として捉え、児童から学ぶ姿勢を持ち合わせていました。

──なるほど、それを踏まえて、高橋さんは教室の中でどのように立ちまわったのでしょうか?

 「自分だからこそ」届けることができるものを常に考えながら立ちまわっていました。
 先生方の働き方のサポートについては授業の補助や連絡帳・プリント等のチェックを行っていました。事務作業や学習環境の整備を引き受けることで、先生は先生にしかできないことに注力できるようサポートしました。
 児童との関わり方は、児童とナナメの関係を築くことを意識しました。学校のことは小学生の方が詳しいことが多いので、分からないことは児童に聞きました。児童が作った作品や好きなもの、話したいことを聞く機会が多くあったため、それにアドバイスや関係がある自身の経験を共有するなどしていました。

──高橋さんの今後の展望を教えてください

 はじめに、教育観として、私は補助輪のような教育者でありたいと思います。児童がやりたいことを達成するために、その活動を補助できる存在でありたいと思います。
 補助輪を外しても、すぐに一人で自転車に乗れるようになるわけではなく、最初は大人に押してもらいますよね。大人に押してもらって、気づいたら添えられていたはずの手が外されて、自分の力で自転車が漕げるようになっている。つまり、自走できるようになっているんです。私はそういった補助ができる教育者でありたいと思います。
 そのためには現場について、より多くのことを知らなければならないと考えています。人の数だけ価値観があるように、働き方も人それぞれのものです。様々な教員の働き方を見聞きすることで、自分に合った働き方、教育方法を見つけ、実践できるようになりたいと思います。


◆2022年度・2023年度のASSISTANT募集のご案内

「TEST」では、インターンシップについてのカジュアル面談を実施しています。本プログラムに興味がある方、まずは運営スタッフと話してみませんか?

参加をご希望の方は、以下のURLよりお申し込みください。

◆わたしたちから、さいごに。

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皆さまとお会いできるのを、楽しみにしております。

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