水族館の個性


最初の内容として、僕が水族館にハマっていったきっかけの一つである、「水族館の個性」について書いて行きたいと思う。

そもそも、水族館の個性とは何だろうか?国内では100を超える水族施設があり、それぞれ展示内容は異なっている。そして残念ながら、今日の水族館の多くの生き物は繁殖ではなく採取に依存しがちという現状がある。そのため、水族館は施設の規模、予算、立地などによって展示できる生き物の種類は大きく制限されている。例として、大型水槽を用意できない水族館はジンベイザメやシャチといった大型生物を展示するのは難しい。また、内陸部にある水族館は海水の準備・維持が大変であり、海水魚の展示が困難になる。このように、その水族館がもっているポテンシャルによって展示される生き物たちが決まっていき、そのポテンシャルをどう生かしているのかが水族館それぞれの個性に繋がっていく。条件が悪くても展示内容や生き物をこだわることで素晴らしい内容になっているところもある。


例えば、滋賀県にある「滋賀県立琵琶湖博物館 水族展示室」が挙げられる。滋賀県は海に面しておらず、海水を必要とする水槽を準備・維持するのがとても大変である。しかし、滋賀県には琵琶湖という湖がある。そこであえて滋賀県にいる生き物をメインで展示にすることでより深く面白く展示することが出来ている。淡水魚は海水魚に比べ地味だと思われているが、ここを訪れるとそんなイメージも払しょくされるでしょう。


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(「湖のいまと私たち 〜水の生き物と暮らし〜」をテーマに琵琶湖に生息する生き物たちを中心に展示。その中でも、琵琶湖の主、ビワコオオナマズの展示水槽は圧巻だ。暗くて深い岩礁の中に潜んでいるビワコオオナマズの姿は誰もを魅了する。)


他にも、静岡にある「沼津港深海水族館」もその一つだ。駿河湾には大きな深い海溝があり、ここには多くの深海魚が生息している。そのため、駿河湾付近にある水族館は多くの深海魚が展示されている。その中でも、沼津港深海水族館はあえて深海魚に展示内容を絞ることで、多くの人を魅了している。これも近くで深海魚が捕まえられるというメリットを生かしたものだ。

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(深海をテーマにした水族館で普段見られないような深海の生き物たちが多く展示されている。ここには世界で唯一冷凍シーラカンスを展示しており、迫力満点である。)


ほかにも、予算が多くなくても手作りの展示パネルで温かみのある内容にしている「蒲郡市竹島水族館」やクラゲといった1つの生き物にこだわることでオンリーワンの水族館になった「鶴岡市立加茂水族館」など、水族館はそれぞれ差別化を図るためにさまざまな戦略をとって、各々が個性的な水族館になっている。


このように水族館はそれぞれの長所や特徴といったものを生かして魅力的な展示内容にこだわっているところが多い。そのため同じような水族館でも全く中身は異なり、また展示内容は時期によって異なることもあるので何度行っても楽しめるのだ。そんな水族館が日本全国に存在している。その水族館たちの類似点や唯一性を探してみたりする楽しみ方もあるのだ。

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水族館が好きでよく色んな水族館を回っています
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