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ラブコメを見なくても疑似恋愛は十分楽しめるのです。

最近『冴えない彼女の育て方(以下、冴えカノ)』を視聴してみて感じたことがある。ラブコメじゃなくても疑似恋愛は十分楽しめるということだ。

ラブコメ要素はどの作品にもある

僕は『とあるシリーズ』が好きなのだが、これはあくまでもSFものだ。だが、御坂美琴やインデックスといった魅力的なヒロインによるラブコメ要素も散りばめられている。それも、下手なラブコメより恋愛要素で楽しめるぐらいにだ。

他には『SAO』や『ダンまち』にもラブコメ要素はあるわけで、恐らくほとんどのラノベ原作の作品にはラブコメ要素が盛り込まれていると思う。そして決して漫画原作の作品も例外ではなく、ジャンプ作品の代表作でもある『ドラゴンボール』や『NARUTO』だって最終的には結婚まで行き着いている。

そう。ラブコメ要素というものは、なんだかんだどの作品にも存在しているものなのだ。なんなら視聴者の想像力を発揮させることで、二次創作の中でラブコメ要素を作り出せてしまうのだ。
ちなみに僕も高校生の時に『SKET DANCE』にハマってた頃は、ボスヒメ(ボッスンとヒメコ)の二次小説を読んでいた。

現代ラブコメは恋愛要素を薄めている

逆に現代のラブコメは恋愛要素をかなり薄めるようになってきている。冒頭で紹介した『冴えカノ』はラブコメという括りになっているが、ストーリー自体はクリエイターたちによる激アツ展開だ。キャラデザや作画が可愛らしいのでラブコメっぽく見えてしまうが、ストーリーは恋愛要素をかなり薄めたものになっている。
また、最近のラブコメだと『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(以下、俺ガイル)』でも、『冴えカノ』ほどではないがラブコメ要素を薄めたストーリーになっている。

一方、ラブコメの金字塔とも言われている『とらドラ!』の時代では、ラブコメ作品は終始ラブコメ展開だった。だが現代ラブコメは作品の差別化のために、ラブコメ要素以外の部分でストーリーを面白く演出している印象がある。

ラブコメじゃなくても疑似恋愛は楽しめるよ

つまり『冴えカノ』の場合はクリエイターものとしてもラブコメとしても見れるし、『とあるシリーズ』はバトルものとしてもラブコメとしても見れてしまうのだ。

そうなってくると「キュンキュンしたい」という理由でラブコメに絞ってアニメを視聴するのはちょっともったいないと思う。なんなら恋愛要素がまったくない作品でも、二次創作を活用すればラブコメを楽しめるわけなので、もはや何でもありなのだ。

これぐらい柔軟にアニメを楽しめるようになると視野が広がると思うし、なぜコミケにあんなに多くの人が熱狂するのか分かると思う。


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