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五行祭とは何なのか

垂加神道から生まれた橘家神道には、五行を取り入れた五行祭が有名です。

そもそも、五行というのは東洋の哲学のベースとなっている思想であり、世界の構成要素が木・火・土・金・水からなるというものです。

神道や密教であれば、それぞれの神様や仏様の力を使うわけですが、五行祭というのは自然の力そのものを使おうとするわけです。

いざなぎ流であれば事前準備とされる長い長い取り分けの儀式の完了後に行ったりもしました。

まず、御幣は五行に合わせて五色(青、赤、黄、黒、白)立てます。
お供物も五行に合わせて、土団子、小刀、水、火のついた蝋燭、榊を該当の方角に供えます。

これらを神の意志である自然神への捧げます。

その後は、五行の各祝詞を読み上げ、同様の五行のものに触れ、五行(自然)が調和することを祈ります。

その後、榊で各色の御幣に触れていきます。
改めて五行の調和を祈ります。

五行が調和するということですから、自然界のあらゆるもののバランス適切になるということですから、物事が良くなるということです。

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人の内臓にも五行が当てはめられていますから、病人祈祷で五行を用いたのが五臓の加持利です。
漢方薬などが手に入らないときは、五行によって健康のバランスを保ち健康にしていたのです。

五行は哲学のようにも見えますが、見えない世界の根底に広がる理論ということが分かったのではないでしょうか。
見えない世界の能力アップはもちろんのこと、こういう哲学も同時に学ぶことによって論理的に見えない力を使えるようになり、周りから変な目で見られないようになるのではというのがこの教室の出発点でした。
興味のある方はぜひ一緒に勉強しましょう。


これからも良い記事を書いていきます。