全ては一つにつながる
かつて、中国の皇帝である黄帝は漢方について学んでいたそうです。
そこで、質問を先生に行いました。
天は五行の法則(木火土金水)を以って、五位(東西南北中央)を支配する。
五気(風暑湿乾寒)を生じて物事を育てているし、人には五臓(肝心脾肺腎)がある。
五気は五味(酸苦甘辛鹹)を取り入れると正常になる。
五臓からは怒喜思憂恐の精神的な働きが生まれる。
それらはどうしてかという質問です。
先生は、答えました。
木性は、東方の神様で風を生じます。
風は人体に対して肝臓に影響します。
そのために、酸っぱいものを食べるのが良い。
肝臓を悪くすると怒りっぽくなる。
古代人は複数の次元をすでに理解していましたが、様々な要素を同列につなげて捉えることによって、一見無関係なもので効果を発見することができました。
肉体、精神、自然現象、方角など、これらをひとまとめに体系付けていたのです。
東洋人の考え方の中に、あらゆる要素はひとつにつながるというものがあります。このような根底の哲学があるからこそ、様々な宗教という窓口があって、その奥に神という存在を見出したのでしょう。
このように、信仰だけでなく、多くの理論が古代中国の思想には解き明かされています。
見えない力について知るには、過去から多くの理論を身につけることは大変有意義です。
関心のある方は一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。