偽りの静謐 止められない進化

矛盾

『韓非子』の一篇「難」に基づく故事成語。「どんな盾も突き通す矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を売っていた楚の男が、客から「その矛でその盾を突いたらどうなるのか」と問われ、返答できなかったという話から。もし矛が盾を突き通すならば、「どんな矛も防ぐ盾」は誤り。もし突き通せなければ「どんな盾も突き通す矛」は誤り。したがって、どちらを肯定しても男の説明は辻褄が合わない。

日本26年度出生率 1.42

日本25年度出生率 1.43

2012年12月 安倍内閣経済政策表明

大胆な金融政策

機動的な財政政策

民間投資を喚起する成長戦略

以上の3本の矢を提示して日本経済の悪魔を倒すと全世界にアピールした

所謂、アベノミクス

2013年9月26日 「 Buy my Abenomics 」 NY証券取引所で異例と言える国家公人が自国金融政策をアピール

映画 ウォールストリート

インサイダー取引で証券詐欺罪で8年懲役後出所

後に、金融界に舞い戻り、自らの講演で聴衆を前に

儲ける為に、何が必要か?

己の欲を満たす為に何が必要か?

主人公 マイケルダグラス演じる、ゴードンゲッコーが聴衆に言い放った台詞

「 Buy my Book 」

聴衆は言葉のレトリックに酔い、自身の未来を描いた

そう 一点の曇り無き、眩いばかりの未来

2012年11月5日

政権交代直前の民主党野田首相

アジア欧州会議(ASEM)首脳会議に出席

中国温家宝首相は、首脳会議開会式終了後、野田首相の前を一瞥も無く通り過ぎる

立ち竦む野田佳彦

この映像を観て衝撃を受けた

世界の三流国に成り下がった・・・

甘受するしか策無き為替レート 

底が見えぬ円高不況

震災、少子高齢、デフレ・・・

諦めと怒りが渦巻く日本国内に、ゲームチェンジャーが現れた

安倍政権誕生

安倍首相となり、スピードをテーマに建て直しを急いだ

国家間の繋がり

傷んでいた信頼を、彼自身の外交行動で取り戻しを図った

中国と韓国を除いて

政治的チャイナプラスワン

中国の瑕疵を突く、強い決意の表れ

希望も持てず、下を向くしか無い日常をやり過ごす国民に彼は言った

「 強い日本を取り戻す 」

善くも悪くも歴史は繰り返す

陰鬱な世界にメシアは現れる

現れる筈だった・・・

近隣諸国困窮と捉えられかねない日本の金融政策

世界経済のエンジンとなり、成果を確実に示す、2年で結果を

強い決意表明に海外投資家は可能性に乗った

日本企業は、株価と為替政策により、過去最高益を叩き出した

そして次なる好循環に向けて、設備投資、実質賃金の上昇

政府が民間に説いた、トリクルダウン

始まらない設備投資 変わらない賃金上昇 悪戯に企業所得の内部留保だけが増える

原油安となり、日本は経常収支黒字国に帰りついた

黒字国は通貨高

過去最高益の企業収益は原油安と通貨安の下駄履きでの嵩増し

今、潮目が変わろうとしている

世界最大資産運用会社 米国ブラックロックが日本株の投資判断を引き下げた

売りに周り出した

2016年主要産業為替レート予測値 117円

原油が反転しだしだした

為替レートも110円を超えられずにもがく

強い日本を取り戻す為

この決意で手にした、矛盾と言う矛と盾

高下駄を脱ぎ、本当の強さをに向かっていける矛と盾

日本企業 此処からが 私達の始まりじゃないのか

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