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2020年6月の記事一覧

ウェブサイトが読みづらい人(特別編その2)

ウェブサイトが読みづらい人(特別編その2)

今回は以前 note に書いた、ウェブサイトが読みづらい人の第2弾です。

第1弾はこちら↓

ウェブサイトが読みづらい人(特別編その1)

中心暗転(視覚障害)視覚障害のいろいろあるタイプの中の1つです。視覚障害には全盲の方はもちろん、視力に問題があるタイプ、視野に問題があるタイプ、色覚に問題があるタイプ、歪んで見える人、かすんで見える人、まぶしい人、立体視ができない人、そしてそれぞれが複合して

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フォーカスが線で囲まれている → ◯

フォーカスが線で囲まれている → ◯

フォーカスが当たっている位置は、下の動画のように多少ダサくても太い線の矩形で囲まれているほうが誤解が少なくて良いと思います。

特に画像ボタンの場合には、周りにシャドウがうっすらとかかっている上品なデザイン表現が多いのですが、うっかりしているとフォーカスがあるかないかで見た目の変化がよく分からないケースがあります。

また、視力が弱くなってくると、昔ははっきり区別できたのに、両者が同じに見えてしま

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Webアクセシビリティは誰にでも関わること

ブラインドオンラインサービス
野々垣です。

とあるWebサービスの応募フォームから申し込みを行ないました。
住所を選ぶのに、マウスでリストを表示させます。10個くらいの県が表示されていました。マウスをリストの下側に持って行きますが、画面の外に出ている部分がスクロールされませんでした。キーボードでリストを下に降りて行ってもスクロールされません。スクリーンリーダーをオンにしてあったら、画面の外も読ん

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私が思うApple社の凄いところ Apple製品のアクセシビリティ

私が思うApple社の凄いところ Apple製品のアクセシビリティ

Apple社の回し者でも何でもないですが、私がiPadやiPhoneに可能性を感じて使っている訳はこれだろうなぁと思うことをご紹介します。

(もうアクセシビリティ機能についてご存知の方は最後まで飛ばして頂いて大丈夫な内容です。)

Apple社のHP内にはアクセシビリティについてこんなことが書いてあります。

テクノロジーは、すべての人に力をもたらす時に、最もパワフルになります。

さらにアクセ

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母とスマホ

母とスマホ

折り畳みの携帯電話を長い間大事に使っていた母ですが、電池の持ちが悪くなり、去年スマホに買い換えました。スマホにしてから、一年とちょっと経ちます。

70歳も近くなり、使い慣れた携帯をスマホにするのは嫌がっていたのもあって、母がスマホを使いこなしてくれるか心配でした。
OSやアプリのアップデート等も自分でやらねばならず、どうなることかと思っていたけど、半年くらい経つ頃には、大概のことは自分でやるよう

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誰かを排除している可能性を学び続ける #ローソンPBに思う

誰かを排除している可能性を学び続ける #ローソンPBに思う

ユニバーサルデザインの文脈でずっと関心があった件のローソンPB。竹増社長を交えたライブ配信を見たけど、結論としてはローソンという会社がユニバーサルデザインを知らなかったんだなという印象だった。

公共性やインフラといったキーワードが出てきたり、世界展開などの話題もある中で、あの場でSDGsやユニバーサルデザインを語ることができなかったのは、やっぱりそこに企業としてあまり関心がなかったんだろうという

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サニーバンクのウェブアクセシビリティ基礎診断

サニーバンクのウェブアクセシビリティ基礎診断

サニーバンクの「ウェブアクセシビリティ基礎診断」は、サニーバンクのワーカーさんに、実際にいつも使っている環境で診断してほしいウェブページにアクセスしてもらって、ここが使いやすかったとか、こういう点が良いとか、ここが使いづらかった、わかりにくかった、という体験をレポートしてもらうものです。
体験といっても、ウェブアクセシビリティに関する知識も必要なので、サニーバンクで行う講習会(無料)を受けていただ

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明日は 「 #ローソンPBに思う 」配信イベ

明日は 「 #ローソンPBに思う 」配信イベ

明日はハフポストさんの #ハフライブ にて、ローソン社長の竹増貞信さんに新PBのデザインについてのインタビューがなされ、その模様がリアルタイムに配信されます。

(【直撃】ローソンPBの新デザインが賛否両論、皆さんの疑問を社長にぶつけます。)

私もこの件についてはかなり興味があり、前にもnoteを書いてました。

(「 #ローソンPBに思う 」をバズらせようキャンペーン)

竹増社長からどのよう

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通訳スタイルのニューノーマルについて

通訳スタイルのニューノーマルについて

新型コロナウィルスが蔓延する前から、次のように、きこえない・きこえにくい人のために、離れたところにいる手話通訳・文字通訳が窓口や受付などの担当の発する声を「手話」「文字」に通訳する遠隔通訳サービス(手話・文字対応)は一部の自治体・企業などで導入されていました。

感染防止を契機に普及期に入った遠隔通訳(手話・文字)
2020年に入ってから、新型コロナウィルス(COVID-19)の蔓延によって、感染

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きこえない私が痛感した自立をさまたげる社会の大きな壁

きこえない私が痛感した自立をさまたげる社会の大きな壁

電話で本人の声じゃないとダメという不条理なルールはもうやめて欲しい

生まれつき耳がきこえない私は、自分で電話をかけることができません。
例えば、次のような「手続き」や「相談」をすぐしたい時に、電話をかける必要があるが、それができません。

・クレジットカードを解約したい。
・ポイントカードを再発行して欲しい。
・申し込んだセミナーをキャンセルしたい。
・宅急便の再配達を本日中にして欲しい。
・熱

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