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大人になれない僕は、全力でスポーツ競技を楽しむ

チャレンジは怖い

多くの人が、自分を超える戦いや新しいチャレンジするときには、不安や恐怖を抱えると思います。かく言う自分も、その1人です。例えば、僕がやっているアルティメットというスポーツにおいても、そんなシーンに度々出会います。

不安や恐怖への対処を教えてくれる聖書バイブルがある

不安や恐怖を感じることは恥ずかしいことじゃないと思います。その気持ちに対して、自分が何を感じ、どう行動するか、が重要ではないでしょうか?しかし、不安や恐怖に対しては、億劫になったり、逃げたくなるものです。「そうじゃない!」「そこに挑むことが人生の醍醐味であり、成長の礎になる!」と教えてくれる聖書バイブルがあるんですね。そうです、「金色のガッシュ!!」です。

金色のガッシュ!! あらすじ

100人の魔物の子供が人間とペアを組み魔物の王を決める戦が繰り広げられる中、主人公の高嶺清麿と魔物の子供ガッシュ・ベルが、その戦いに挑む物語です。

ガッシュ・ベルは、魔物の王を決める戦いの中で、様々な考え方や思いを持った他の魔物と出会い成長していき、「やさしい王様」を目指すようになる。

高嶺清麿も、ガッシュ・ベルとの戦いを通じて、人間的に成長をしていき、自分自身の生活において、周りの関係性が変わっていく。

このストーリーの中でもう1つ重要な役割を果たすのが魔界の本です。戦いの中で、魔界の本が燃えてしまうと人間界に帰らないといけないのです。この魔界の本を燃やし合うデスゲームの様子が、感動をもたらしてくれます。

プレー中に弱気になる自分を鼓舞してくれる、「金色のガッシュ!!」キャラ・ベスト3をご紹介

僕は、スポーツ選手として気持ちや精神力が決して強い方ではないので、練習や試合では弱気になったり、やる気をなくしたり、しょっちゅうしています。そんな自分への自戒の念を込めて、僕が勇気をもらえ、心が奮い立つ、「金色のガッシュ!!」の魔物を3キャラご紹介したいと思います。

ぜひ、このアニメ主題歌をループ再生しながら読んでください。

ダニー

学べること:自分の志よりも使命を優先すること
登場:邂逅編 第7巻
呪文:ジオルク(めっちゃキズが回復する術)
パートナー:ゴルドー

ダニーはゴルドーの仕事を手伝いながら、魔王を決める戦いに参加しています。その仕事は、数百億円の値がつく美術品を護送することです。その仕事の最中に、ガッシュ・ベルと高嶺清麿に出逢います。

美術品を守るなか、ダニーは自分の志と自分の使命のいずれかを選ばないといけない選択に直面します。それは、タンクローリーに押しつぶされそうな美術品を見捨てて自分も逃げるか、タンクローリーを支えながら自分もろともガッシュ・ベルの術で吹き飛ばしてもらうかの選択です。

ここで、ダニーは自分の使命である美術品を守ることを選択します。自分の志である魔物の王になることが叶わず、魔界に帰ることになりますがダニーの心はとても満たされたようです。

僕はここで、自分の志よりも自分の使命を全うすることの難しさ、素晴らしさを学びました。

例えば、スポーツにおいても、スキルフルだけどチャレンジングなプレーをして自分自身で得点をする(自分の志)と、他の選手にパスし確実に得点を取ることを模索するチームの全体解に寄与する(自分の使命)と、を天秤にかけながらプレーをしている人もいると思います。

僕自身、グラウンド上でそんなことを逡巡してしまうとき、このダニーのことを思い出したら、今までとは違うプレーをすることが出来るようになると思います。

どちらが正解ということはないと思います。が、自分の志や目指すものが何か強く持てている人の方が、ダニーのように笑顔や満足感の中で最後を迎えることができるのではないでしょうか。


テッド

学べる勇気:自分の信念に人生全てを捧げること
登場:ファウード編 第18巻→25巻で再登場
呪文:ナグル(1-2-3-4-5と、どんどん肉体強化される術)
パートナー:ジーク

テッドは魔物の王を決める争いの中で少し異色の存在です。自分自身が魔物の王になることを目的とせず、魔界にいるときに好きだったチェリッシュを探すことを目的に旅をしています。その旅の途中で、ガッシュ・ベルと出会い仲良くなります。

その後、ファウードという富士山よりデカイ魔物とガッシュ・ベルが戦うことになり、その戦いを手助けするために、テッドも駆けつけてくれました。駆けつけるとびっくり、探していたチェリッシュが敵側にいたのです。チェリッシュは戦わないと、とてつもない苦痛に襲われる呪いを掛けられていました。

それを知ったテッドは激怒をし、呪いをかけている敵と全身全霊で戦います。呪いをかけられているチェリッシュは、何度も助けようとしているテッドを攻撃してしまいます。しかし、テッドはよけられるのによけません。チェリッシュの苦痛が和らぐのであれば、全部受け止める。というのです。チェリッシュと敵の攻撃でボロボロになりながらも戦う中で、テッドの姿を見ていたチェリッシュは、呪いの苦痛に打ち勝ち正気を取り戻すことに成功します。

呪いに打ち勝ったチェリッシュを見て、テッドは敵に最後の攻撃を仕掛け、見事に勝つのですが、自身の本も燃えてしまい、魔界に帰ることになります。

これだけ見るとテッドはとんでもないストーカー予備軍ですが、それは僕の文章表現力の問題なので許してください。そして僕はここで、自分の信念に人生の全てを捧げることの素晴らしさを学びました。

比較するには忍びないですが、例えば、トレーニングをするときにしんどいから練習量減らそうかなとか、今日は友達に遊びに誘われたから別にサボっていいか、と自分の競技=信念に全てを捧げることが出来ていないと、テッドのことを思い出します。

ジークはテッドのことを「バカで生意気だが、大切なものが何かってのは、わかっている」「だから、オレもあいつに付き合ってんのかも知れねえな」と表現しています。

「大切なものが何かってのは、わかってる」はダブルミーニングだと思っていて、1つは「自分にとって大切なもの」であり、もう1つは「それを大切に守りぬくこと」というジークがテッドに教えたかったことなんじゃないかと思います。

そして、「だから、オレもあいつに付き合ってんのかも知れねえな」という言葉には、自分自身の大切なものに向き合い続けると、それを応援してくれる真の仲間と出会えるよ、という素晴らしいことを教えてくれるテッドでした。


バリー

学べること:志を持ち、そして己に誇りをもつこと
登場: 邂逅編 第10巻→ファウード編 第25巻
呪文:ゾニス(体を回転させたり、竜巻を発生させて攻撃する術)
パートナー:グスタフ

バリーはチンピラのように目の前の敵を蹴散らしながら、魔物の王を決める戦いの中に自身の身を投じていました。そんな戦いの中で、ガッシュ・ベルと出会います。実力では圧倒的に劣るガッシュ・ベルは、倒しても倒しても立ち上がってきます。そして、余裕のないはずのガッシュ・ベルは戦いに巻き込まれている一般の人を逃しながら戦っています。

そんな「やさしい王様」を目指すガッシュ・ベルの目に、優勢なはずのバリーが恐れを感じるのです。戦いとしては勝っていたが何か足りないものを学んだバリーは、「強き王」という新たに見つけた自分の志を磨き直し、再戦することをガッシュ・ベルと約束します。

そして、バリーはテッドと同様、ファウードという富士山よりデカイ魔物とガッシュ・ベルが戦うことになるのを手伝いに駆けつけたのです。再開したガッシュ・ベルの目には、バリーがとても大きい別人のように見えています。

それもそのはず、ガッシュ・ベルの元にくるまでの戦いでバリーは、魔物の子で1番強いと言われているエルザドルに勝利をしてきたのです。その戦いの中で、バリーが得たものは「心の力」でした。圧倒的な「心の力」で魔界時代にライバルだったファウードの手下に勝利をしたバリーでした。

ですが、手下の最後のいたちっぺで、全員を巻き込む破壊光線を仕掛けられます。一度はガッシュ・ベルが身をていして、破壊光線からみんなを守り、バリーや他の魔物に次の道を作ります。ですが、バリーがガッシュ・ベルの身代わりとなり、破壊光線を受け切るのです。恐らく、魔界の王になる筆頭候補になっていたバリーですが、魔界の王になることよりも1人と魔物を守ることを優先したのです。

このシーンは、金言に溢れていて、僕ごときの文章で表現するのは差し出がましいのですが、バリーからは、「志を持ち、そして己に誇りをもつこと」を教えてもらいました。

それは、競技においても「自身の志にも近いプレー」を身につけ「その自分自身に誇りを持って」グラウンドに立つという、弱気な僕に勇気を与えてくれます。これから、自身の志にも近いプレーを身に付けて、自分自身に誇りを持ってるような競技者となれるように頑張りたいと思います。

そして、もうこのシーンは是非とも漫画を読んでいただきたいのですが、読み直しながら号泣してしまいました。

まず、バリーの「何かが手に入る、何かが変わるきっかけくれるのは、ここ(腕)に力がある奴じゃねえ…、ここ(心)に力がある奴だ….」という言葉には、何かを成し遂げたいとき、自分の能力ばかりに目が行きがちになってしまいますが、大事なのは心の強さやその成し遂げたいことへの思いの強さだということを教えてもらえます。それを、あのバリーが言うのか、という感動があります。

そしてバリーは、身代わりになり破壊光線を受けているとき、何とかしたいけど何も出来なくオロオロしているガッシュ・ベルを、思いっきり殴るのです。そこで、「王にはなれなかったな…」と呟くバリーに、パートナーのグスタフは「お前は、王をも殴れる男になったぞ」「王を殴れるんだ。でかく、いい男になったじゃねえか」と返すのです。

どんな人でも間違いを起こすことはあります(それは王といえども完璧ではないから同様です)。そんなときに、それを正せる心の強さを持っていれば、間違いから引き戻すことが出来ます。これからの競技人生でも、そんな場面に出会ったとき、自分自身が競技者として、「志を持ち、そして己に誇りをもつこと」が出来ていれば、バリーのように「王をも殴れる男」のように「でかく、いい男」でいられるのではないでしょうか?

最後に

こんなところで報告することでもないんですが、今年の全日本アルティメット選手権大会を通じて、「負けたくない」と思うようになりました。これから、2026年のクラブ選手権を目指して、日本1を目指してアルティメットを頑張ります。みなさん、応援よろしくお願いします。

そして、この文章を読んで「金色のガッシュ!!」が気になった人は、是非この本を手にとって自分のパートナーを探してみてください!(僕が貸すこともできますが、他の人の本の文字は読めませんからね)。

PS

雷句誠先生へ
20周年おめでとうございます!



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