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chapter12 出発

待ちに待ったキャンプ当日。
快晴。暑いね…。
うん。でも良かった。晴れてさ。
待ち合わせ場所に着くと既に先客が…。

『おはようさん!』
調子良く少し大きめのおはよう!に。

「ちーす!」
マーちゃんとサルが戯れあいながら返事を返してきた。

このマーちゃんとサル。地元の幼なじみ。
この2人の事だけで、全く違う話が書けるくらいの面白さw

特にサルは小学校の卒業アルバムに、将来の夢は『ドリフに入る事』と書き、尊敬する人には『加藤茶』と書いた程のやつで、多分面白さならモッコリより上かもしれないww

(また後程、この2人の話は別に書いてみようかと思ってる)

さて…と。

奴はまだ来てないな…っと。
って言うか、奴がまさかタイヤが3つあるバイクでキャンプへ行くって事は俺しか知らないんだよね…。
昨日の件は一緒にいたから知ってるけど、2人ともさっさと帰っちゃったからねぇ。薄情だねw

でもさ、2人には言っておいた方が良いよね!
笑ったりしたら可哀想だし。
ほら、モッコリ1号機は星になっちゃったし。
皆で地雷は踏まない様な優しい心で友達には接してあげないといけないと思うんだ!


『あ、あのさ、モッコリがky』

俺が恐る恐る口を開いた時…



ビイィィィィィィィィィィィンンッ!

遅かった……。


振り返るとそこには、1号機の為に頑張って買ったヘルメットとグローブを装着して、颯爽とタイヤが3つあるバイクで走ってくるモッコリが!

そしてカゴには荷物が山の様になってる!

タイヤが3つあるバイクを皆の前に停めたモッコリがヘルメットを外した瞬間に、マーちゃんとサルが大爆笑www

そのうち2人は道路を腹を抱えて転げ回り出して笑い泣きだした。
息が出来ないらしくてケヒョケヒョ言ってる。

俺、我慢しようと頑張って耐えたんだよ。
でもね、俺も泣いちゃった。
笑いすぎて。あまりに面白すぎて。


モッコリは引きつった顔で不機嫌丸出し。

それを見てまた皆それぞれ笑いが止まらないと言う状況で。


『モッコリ、悪い悪い!2人とも知らなかったからさ勘弁してよ!』

『ま、良いじゃん!キャンプ行けるんだし!
楽しく行こうぜ!』

モッコリごめんよ。フォロー下手くそでw

そんなこんなで出発する事に…。

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