【鉄道150年記念】ミライの鉄道へ。
日本で鉄道が開業して150年経ちました。
今回も仰々しいタイトルを付けておいて、いつもの拙い記事ですが、
これからの鉄道がこうあってほしい、と思う事を書いていきます。
ICカード1枚でどこでも行けるように。
残念ながら、現状ではできません。Suica等交通系ICカードでJR境界駅を跨いで利用すると、改札を出られなくなります。それは、、、。
1. Suicaは乗車券ではない。
Suica(モバイルSuica含む)は電子マネーで、乗車券の機能はありません。改札機に入っている情報を読み取り、金額を引き去るだけです。改札機をレジに例えても良いと思います。レジには自社の情報しか入っていないので、他社のお買い物はできないのと同じ事なのです。
なお、首都圏の地下鉄、JR(東京近郊区間)、私鉄間の相互直通運転でもSuicaは改札機を通れますが、これは会社毎の運賃を足し算するだけだから出来るようなもの。JR同士だとそうもいかないのです。
2. JR相互間でSuicaを使えるようにするには。
Suicaに乗車券・特急券のデータを追加するのが良いでしょう。JRの運賃・料金は原則全国6社共通で、JR境界駅を越しても通算されます。収入は距離に応じて各社に配分されます。紙の乗車券には、その情報が予め入っています。しかし、Suicaにはその情報はないため、その仕事を改札機にさせる事になりますが、膨大なデータ量が必要になり計算も煩雑になるため、難しいと思います。Suicaに乗車券情報を書き込めればその問題も解消できるとは思いますが、実際はアプリを入れられるモバイルに限られるでしょう。
3. モバイルSuica乗車券アプリ。
こんなのが出来たら便利だなという話に過ぎないのですが、「えきねっと」(JR東日本)や「EX予約」(JR東海、JR西日本)を発展させるのが良いのかなと思います。えきねっとでは制約付きながら、新幹線・特急のチケットレス乗車は普及しています。EX予約も新幹線限定とはいえ、東海道・山陽・九州を通しで利用でき、JR相互間のIC乗車はある程度実現していると言えます。
これを応用させる事で、モバイルSuicaによるきっぷの実現も夢ではないと思います。
例えば、東京から高松へサンライズ瀬戸で移動するとします。
必要なのは、東京都区内ー高松間の乗車券と東京ー高松間の特急券・寝台券です。収入はJR4社で按分されます。そこで乗車券、特急券、寝台券を専用アプリで予約して、クレジットカード決済します。決済したら登録しているスマホにQRコードをダウンロードして、QRコード画面を改札機にタッチする事が出来るようになると良いかなと思います。
この他、「しおかぜ」(岡山ー松山等)、「しなの」(名古屋ー長野等)等JR2社を跨いで運行し、都市間輸送の需要も高い特急はあるので、そこにも応用できるとより良いでしょう。これは、色々アイデアありましたら、コメントに書いていただけるとありがたいです。
4. むすび。
以前、日本からハワイまでスマホ1台で行けたら、という妄想記事を書いた事があります。
Honolulu One-Stop|Termae OMY|note
これは、ホノルル高速鉄道の開通を想定しているので、実現のハードルは相当高いでしょう。ただ、飛行機ではQRコード乗車券は普及しているため、鉄道、特にJR相互間でも何らかの形でIC、モバイル乗車が可能になれば、世界につながる鉄道に発展していくのでは、という期待を持てると思います。