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感謝された日

9年前の1月。

わたしが動物看護師だった頃の実話シリーズ

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去年の冬、ネコの後肢が立たなくなり、
その後弱ってきていました。

飼い主は、見ていられないと言って
『楽にしてあげてほしい』と
お願いにきました。

私たちから見たネコは
意識もハッキリしていて、
まだ決断するには早すぎるし、
してはいけないと感じた。

『今処置してしまったら、
 絶対に後悔しますよ。』

と言うことを話ながら、
飼い主を必死に説得した結果
その日は連れて帰りましたが、

飼い主にしてみたら、
『猫にこんな辛い思いをさせて
 他人事やからあんなことが
 言えるんやわ。』と思っていたそう。

それから1年以上経った今日、
その飼い主が、別の猫で診察に来ました。

楽にしてあげたいと言っていたネコは
後肢がヨタヨタしながらも
今も元気に過ごしているようです。

診察が終わった後に、
その方が私の顔をジーーッと見て

『おたくやわ!
 おたくがあの時、楽にしたりしたら、
 絶対後悔するって言うてくれたから、
 今はものすごい感謝してるの!』

 『ほんまにありがとうね。』

心のこもった言葉を下さいました。

目頭ジーン。

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