NPO法人の作り方 Part.2

前回は、簡単に流れなどを説明しました。今回は、各書類の説明していきたいと思います!

なお、市町村によって細かい違いがありますので、必ず申請先の市町村のホームページを確認してください!

管轄の役所に提出する書類

定款

まずは、定款です。
定款は法人の決まりを定める物です。
これは、ベースとなる物は他のNPOの物などを参考に作成すると良いです。
なお、定款でどんな事業を行うかを記載するのですが、そこに記載した事業目的は法務局での登記にも使用しますので、よく考えて決定してください。
また、定款には設立時の役員やその数など
参考程度に、私たちのNPOの定款を貼っておきます。

役員名簿・誓約書・役員の住所などの証明書

役員名簿は設立時の役員の名前、住所を記載した物です。
また、役員は住民票など住所を確認できる物の提出が必要です。
なお、役員・監事それぞれ就任時に誓約書を書いてもらう必要があります。
(住民基本台帳ネットワークの利用を拒否していない場合を除き住民票の提出は不要です。)
役員名簿・誓約書のサンプルが載っている千葉市のページを記載しておきます。

社員のうち 10 人以上の氏名及び住所又は居所を示した書面

社員のうち10人以上の氏名及び住所などを示した書類が必要です。
これは簡単に作成できると思います。
なお、役員が社員も兼任している場合は、役員の住所も記載できます。
記載例

団体確認書

団体確認書は設立するNPO法人が特定非営利活動促進法第2条第2項第2号及び特定非営利活動促進法第12条第1項第3号の要件に適合していることを確認する書類です。
(設立の要件と暴力団関係ではないこと)
記載例

設立趣旨書

設立趣旨書はなぜこのNPOを設立するのかに関してなどを記載した文章です。また、設立に至るまでの経緯も記載します。(任意団体時代の話など)
記載例

設立についての意思の決定を証する議事録の謄本

これは、設立総会の議事録を提出すればよいです。
記載例を参考に、話し合ったこと、確認したことを記載します。
なお、議長(通常は理事長)のほかに、議事録署名人2人の署名が必要です。
議事録署名人は社員でも役員でも大丈夫です。
記載例

設立当初の事業年度及び翌事業年度の事業計画書及び活動予算書

これは、設立してから2年間どのような活動を行うかの内容を記載した文章と、その事業や管理などにどれだけの予算を充てるかなどの予定を記載します。
この書類は、ざっくりとした計画で大丈夫です。
正直、2年後の収益なんてわからないと思うので、、、
ちなみに、役所は事業計画書に書かれた予算と活動予算書の予算の数字があっていないと指摘してくるので、ここは確実に合わせましょう。

未成年が理事などになる場合の承諾書

未成年が理事などになる場合は、承諾書が必要です。(社員は不要)
これは、所管の役所のほかに法務局でも提出を求められることがあります。
(記載例を探したのですが、なかったので。私の場合は、役所の方が丁寧に記載例をくださいました。)

設立認証申請書

これは、千葉市に書類を提出する際に必要となるものです。
設立したいのでお願いします!という内容を記載します。
記載例

法務局に提出する書類

法務局に提出する書類です。
先ほどに比べるとめちゃめちゃ少ないです。

特定非営利活動法人設立登記申請書

登記すべき事項などを記載した書類を作成します。
申請用総合ソフトで作成すると楽です。
記載例

資産の総額を称する書面

これは、財産目録として設立時に持っているお金や資産の情報を記載します。
後ほど、千葉市ににも提出が必要になります。
記載例

印鑑届出書

法人印を届けるための書類です。
記載したのち、印鑑を押して提出します。
印鑑届出書

その他添付書類

上記以外には以下の書類が必要です。
認証書(千葉市から届いた証明書です。)
代表権を有する者の資格を証する書面(登記する理事の就任承諾書)
定款(千葉市に提出したものそのまま)
登記する理事(代表権を持つ者)が未成年の場合は、保護者の同意書も必要です。

提出書類は以上なはずです。
これをもって、法人住所の最寄りの法務局へ提出しに行きます。
なお、心配な方は一度相談員の方に見てもらうとよいです。(予約必須)

設立は1週間~2週間で終わります。
特に告知はないので、国税庁法人番号公表サイトで自分の法人の名前を検索して、出てきたら登記完了です。

印鑑カードの交付申請

所管庁への報告に登記事項証明書が必要になるので、法務局に書類をもらいに行くと思います。
その際に、印鑑カードの交付申請を行います。
印鑑カードがないといろいろ困りますので、、、
申請すると、その場で交付してくれたはずです。
印鑑カード交付申請書

所管庁への登記申請の完了申請

登記申請が終わったら、所管庁へ登記申請が終わったことを報告します。

設立登記完了届出書

設立が完了したことを届け出る書類です。
難しいことはないです。
記載例

登記事項証明書

登記が完了した後、法務局でもらえます。

設立時の財産目録

これは、法務局に提出した物と同じ物を提出します。

上記の3種類の書類を所管庁に提出すれば、設立は完了です。

税務署への書類の提出

県税事務所及び市町村へ税金関連の書類を提出します。

法人の設立等報告書

法人を設立したことを県税事務所に提出します。
記載例

法人設立(設置)届出書

法人を設立したことを千葉市(法人住所の区によって異なる)に提出します。
法人設立(設置)届出書

まとめ

これでやっと終わりです。
年金に関しては、年金事務所から手紙が届くと思うので、記入して返送します。
今回はNPO法人設立時の提出書類について記載しました。
間違っていたら、教えてください。

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