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初心者を連れて本気でヌン活に向き合う⦅てらお⦆



みなさん、「アフタヌーンティー」という習慣をご存知ですか?



アフタヌーン・ティー(Afternoon tea)
イギリス発祥の喫茶習慣。
紅茶と共に軽食や菓子を摂る習慣で、英国の上流階級文化の精髄の1つ。かつては単に軽食を楽しむだけでなく社交の場として使われ、礼儀作法・室内装飾・家具調度、食器や花、会話内容など広範な分野のセンスや知識・教養が要求されていた。  ※Wikipedia参照
日本では近年“アフタヌーン・ティー活動”略して「ヌン活」と称され、各地の高級ホテルで展開される様々なヌンをめがけて、女子たちがひしめき合っている。




はじめまして、てらおです。
都内の某放送局で働く25歳のOL。
つい2、3年前までは、「アフタヌーン・ティー」なんて上等なものは自分とは無縁と思っていた人間の一人でした。インスタグラムに媚びを売る、お洒落でフォトジェニックな、やたら小さい食べ物をちびちびつまませる、そんな認識でした。(最低)


しかし、社会人生活も4年目が過ぎた今日この頃。
どっぷり疲れたとある週末のアフタヌーン・ティーで、うっかりその魅力に憑りつかれてしまったのでした✌️


すでに様々なヌンティストにより様々なヌン活記事が取り上げられている昨今ですので、今回は、アフタヌーン・ティー未経験者である相方・エミリーを連れて手ほどきをしていきながら、全くの素人目線で得られた魅力なども併せて紹介していければと思います。



記念すべき第1回目に訪れたのは、


ザ・リッツカールトン東京
ザ・ロビーラウンジ&バー
選べる1ドリンク付!ヘヴンリーティーを優雅に堪能!1人6,500円

のプランです。

うっかり一品食べてしまった



都内アフタヌーン・ティーの相場は大体3,500~高くて7,000円といったところですが、今回は折角の初回だし、初心者のエミリーに最高の印象を植え付けたいという思いから、誰もが一度は聞いたことのある一流ホテル、リッツカールトンをチョイスしました。


というのも、競合が鎬を削るアフタヌーン・ティー業界の中で、季節限定のメニューや特異な食器・装飾を武器に勝負を仕掛ける名ホテルが多い中、リッツさんはあくまで王道で、定番で、その上高いクオリティが保証されていることから、エミリーのヌン活ヴァージンを奪うにふさわしい場所と思ったわけです。これは男の子が女の子を初めて誘う時のお店選びの話ではありません😠私のアフタヌーン・ティー選びの話です😠



まずは前日。
彼女からこんなラインが来ました。



その結果彼女は


(左がエミリー、右がてらお)


これからアポですか😀?」って感じの格好で現れました。可愛いですね。


因みに私は花柄のワンピースという、無難を洋服にしたような恰好です。
ワンピースであり且つ花柄であれば、大抵どのヌン活にもふさわしいと考えて良いでしょう。
※足元だけナイキのスニーカーなのには深い事情があるのですがここでは割愛。本来サンダル/スニーカーなどは好ましくありません。申し訳ございません。




早速建物の中へ入りましょう。



大江戸線六本木駅から地下直結で徒歩2分程、リッツカールトンの敷地内に入ると、たちまち全身を高級な寝具の匂いが包み込みます。


何となく背筋が伸びてしまう、ここからアフタヌーン・ティーは始まっているのです。



ソフィスティケイティドじゃ~


そして45階へ。
奥まで進むとこんな素敵なロビーが。

一度座ったら二度と起き上がれない魔法がかったソファで、予約の時間まで一呼吸するのもまた良し。

アフタヌーン・ティーとは、ここぞとばかりに優雅な時間を過ごすことが主たる目的なので、「急ぐ」「焦る」は禁物です。時間に余裕をもって会場に入りましょう☝️



受付で、髪をピシッと結わいている綺麗なお姉さんに自分の名前を伝えると、「お待ちしておりました」と彼女は微笑み、たちまちディズニーランドにいる王子様みたいな長身の外人が中へ案内してくれます。私はこの時点で「今日のヌン活は勝ったな」と思いました。


私たちの隣には、明らかに駆け出しの若手ミュージシャングループと、明らかに彼らと今後について話そうとしているレコード会社のスーツのおじさんが座っていました。


キョロキョロ周りを見ながら席につくと、ディズニーランドの王子が早速ウェルカムドリンクを選ぶように言ってきます🤴


自他ともに認める酒豪のエミリーは迷わずスパークリングを、自他ともに認めるアルコール弱者の私はオレンジジュウスを…



それぞれが楽しそうで、何よりですね。



そしてアフタヌーン・ティー最大の魅力の一つである、お茶のラインナップ。


ダージリン、アールグレイなどの定番から、ハーブ系や日本茶など様々取り揃えられています。
述べ12種類の中から!私たちは、ダージリンとアールグレイを選びました🤪(申し訳ございません)



そして!
お待ちかねの料理が運ばれて、本格的にアフタヌーン・ティーがスタートするわけです。

ちなみにこの、小さいスイーツと惣菜を乗せている皿、その名を「ハイティースタンド」というそうです。


リッツカールトンのハイティースタンド(早速使う)は2段構成で、



上段には甘い系
下段にはしょっぱい系
が乗っていました。

この、甘い⇔しょっぱいを繰り返し交互に戴けるのが、2・3時間にわたるお食事を飽きさせない要因の一つなのかもしれません。

全品を紹介していくと大変なので、超主観と偏見にまみれたてらお・エミリー的ベスト3を選抜してお届けしようと思います。





✨第3位✨
何これビール?!柑橘系のゼリー状の甘いの
(名前が分からない)(ブロガー失格)

評価:一見何かと思ったが、鮮やかな彩りと柑橘系の爽やかな甘みで、甘いものがそこまで得意じゃない私でも美味しく頂けた。のど越しが最高だった。(ビールだけに)【てらお】



✨✨第2位✨✨
リアル生野菜&ディップソース

評価:いま地面から出てきたばかりですと言わんばかりの野菜の水分量。ディップなに入ってるかわからんけどうまい。家にストックしたい。野菜うまい。すき。結婚したい。【エミリー】




✨✨✨第1位✨✨✨
小さいトマト(雑)

評価:はっきり言ってこんなに美味しいトマト食べたことなくて、正直本当にあれはトマトだったのか今更自信なくなってきた。あれはトマトで合ってますか?
プシュ、ジュワッ、トロロロ~~【てらお】




又、今回はランク外にしましたが、私の大好物・スコーンも素晴らしかった。個人的にはあともう3個は食べたいくらいなので、1個だけなのが惜しかった。あと、フォークでスコーンを食べるとばかみたいにボソボソこぼれるので玉に瑕。

※リマインド
(省略)社交の場として使われ、礼儀作法・室内装飾・家具調度、食器や花、会話内容など広範な分野のセンスや知識・教養が要求。






いかがですか?

これで、6,500円。
高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、個人的な感覚では「引くほど高くはない」いや、「払う価値がある」というところでしょうか。


だって、平日1回夜飲み会に行けばゆうに5千円は超えるし、タクシー帰りなんてしようもんなら1万超え。まして、お酒せいぜい1杯しか飲まないのに飲む人と割り勘になるくらいなら、休日の昼過ぎに2,3時間かけてめちゃめちゃソフィスティケイティドな空間でディズニー王子に紅茶をサーブしてもらいながら時折『千と千尋~』のピアノ&バイオリン生演奏を耳に甘い⇔しょっぱいを繰り返せるアフタヌーン・ティーも、相当幸福度高くないですか?

(うざい)



今回アフタヌーン・ティー初挑戦となったエミリーの感想も聞いてみましょう。


最初はアフターヌーンティーとか「ぴんく♪ふぁふあ*+゜」みたいな女(失礼)しか行かないと思ってたし6500円とか高ぇっておもってた。でもそれは間違いだった。こんな値段で異世界に旅できる、しかもおなかもいっぱい、幸せ、最高、また人生頑張ろう、という気分になれるのだ。安い。安すぎる。


そう、まさかとは思うかもしれないが、これ全部食べるとお腹もいっぱいなのだ。





…そして、ついに一介のOLは夢見るのです。
「いつかこのホテルに泊まってみたい」と。



これが、高級ホテルでのアフタヌーン・ティー最大の仕掛けです。

都内で一泊何万もする宿泊やディナーには現実的にハードルが高いミレニアル世代。
そんな私たちと名ホテルの、唯一の接点がアフタヌーン・ティーなのです。


ふらっと訪れたアフタヌーン・ティーで、きめ細やかなおもてなしと憧れざるを得ないロイヤルな空間、一生忘れられない高級寝具の匂いを嗅ぎ、その一端をわずかに垣間見ることで、潜在的に「このホテルは最高だった」「いつか泊まりたい」と思うのです。

ホテル側にとっても、次期消費者世代に向けてこれほど良い宣伝はありません。



私たちは、“きっと訪れるかもしれないいつかの特別な日”を夢見て、
ホテルの本気マーケティングが隠された、この小さくて可愛いスイーツとお惣菜を延々とむさぼるのでした。



以上、ブヨに刺され足が大変なことになって訪れた近所の皮膚科から、てらおがお届けしました😔


※ハイティースタンドのスタンド部分



〜つづく〜


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