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いろんな夫婦のカタチ

今日はお休みをいただいて、名古屋へ映画を観に行った。

渡邉高章監督、星能豊さん出演の「土手と夫婦と幽霊」という映画。

全編モノクロームの世界。

渡邉監督の映画は、昨年シネマスコーレの「星能豊特集上映」で、「別れるということ」を拝見した。

渡邉監督は、人間の生死だったり、家族、夫婦、子供、友人など普遍的なテーマを上手く切り取っていると感じた。

「土手と夫婦と幽霊」はタイトル通り夫婦のお話。
途中、ストーリーに置いていかれそうになったり、ズシッと胸に来たり、ゆっくり進むストーリーだったけど気持ちがなんだか忙しかった。

途中、アート作品のようなカットの差し込み方や音楽のタイミングが絶妙だった。

いろんなアングルで迫ってみたり、俳優との信頼関係がにじみ出ている気がして、なんとも羨ましい。

インディーズ映画でありながら数多くの映画祭で受賞されているのも納得の映画だった。
撮影、録音、編集も監督自身がされていて、映画を観ている時も、大変さが伝わってきた。
そしてインディーズの良さもしっかりあって、希望を与えられた気がした。

映画が終わって帰路に向かう途中、路上に冊子が落ちていた。なんだろう?
近付くとこうかいてあった。

「老人ホーム入所のご案内」

なんともいえない気分になる。

夫婦ってなんだろう。

我が家は、友達夫婦でもない。亭主関白でもない。一番近いのは「株式会社」だと思うようにしている。

お互いの趣味には一切干渉していない。
お互いのSNSは知らない。
友人関係もよくわからない。
過去も知らない。
LINEも知らない。

20年以上たっても全くわからない。

正解なんてものはきっと誰もわからない。

先日、朝ご飯の目玉焼きを作っていたら、油が少し飛んで右手を火傷した。
大したことないと思っていたら、結構ジンジン来て痛かった。

でも不思議と、それが幸せと感じた。
それでいいのかもしれない。

良い映画が観れた。

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