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振り返りと新たな1年に向かって

島食の寺子屋・受入コーディネーターの恒光です。
2020年度1年間コースの4名の生徒が無事に卒業して、新天地に旅立っていくフェリーを見送り、暫くは寺子屋生徒ロスになっていました。

校舎の中でも外でも、本当に沢山の時間を一緒に過ごして、同じ景色を見てきたからこそ、急にいなくなった時に、日常にぽっかり穴が空いてしまうような感覚。

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2020年度を運営側として振り返ってみると、初めてのことばかりに溢れていた。常勤講師の鞍谷にとって、厨房の現場以外の場所で教えるという経験も初めて。そして、例年通りの観光は見込めず、団体観光のお客様に昼食を提供する機会は殆どゼロになる中で、コロナ対策をしたうえでの夜懐石や、仕出し弁当、町内全14集落を周っての試食会の開催など、掴める実践のチャンスは全て掴みにいった。

卒業生インタビューをとりながら、どの生徒の話を聞いても共通して感じたことは、得たものや成長はすぐに目に見えるものではないということと、その一方で日々の積み重ねが流れ作業にならないように大切にすることは、とても大事に思えた。

2021年度の1年間コースが始まって、まだたったの2週間なのに既に膨大なインプットを感じる。そばで見ている自分が感じる位だから、生徒たちはもっと多くのことを感じているかもしれない。

昨晩は「2週間の自粛お疲れ様会」ということで、初めて2021年度コースの生徒・講師が揃って夕食を共にして、真面目な話からふざけた話まで色々とした。不思議なことに、昨晩をきっかけに2021年度にちゃんと向き合え始めた気がする。

濃密な1年が再び始まる。

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(文:受入コーディネーター 恒光)