うまい!の向こう側
こんにちは。はじめまして。そしてお久しぶりです。
大人の島留学生の妹尾蓮太郎です。
島食の寺子屋さんのnoteに投稿させていただくのは今回が初めてではなく、遠い昔5月、6月の留学弁当の際にnote投稿の機会をいただいておりました。
つい2か月、3ヶ月前のことですが、本当に昔のことかのように思えます。
5月、6月限定で始まった「島食の寺子屋・留学弁当」。僕はあの後留学弁当ロスに陥りました。
やっぱり楽しかったなあと素敵な企画だったなあと改めて感じています。
そしてまたいつか皆さまに島食の寺子屋さんのおいしいご飯をお届けできる日を楽しみにしています。
どんな形になるか、どんな規模感になるかは分かりませんが実現したい。その一心です。
そのときは皆さま何卒よろしくお願いします。
では本題に。
6月あれだけ暑い、暑いと叫んでいた頃から時は進みまして8月も下旬。
「昨日の夜ちょっとひんやりしたなあ。」
そんなことを言う時期になろうとは。驚きです。
今回、また島食の寺子屋さんのnote投稿の機会をいただくことになりました。ありがたい限りです。
さっそく何を書こう。非常に悩みました。あれかな。これかな。いや、こっちか。
もうひと通り悩みました。
その結果、僕が今1番お伝えしたいテーマで書かせていただくことをお許しください。
「桃栗三年柿八年」
僕は今もキンニャモニャセンターにある直売所・しゃん山で働かせていただいています。
5月・6月は崎で梅のお手伝いもさせていただきました。
そして、今月からはワインのぶどうのお手伝いに行かせていただいています。
本当に貴重な経験をさせていただいています。
今月は台風がきました。大雨も降りました。人にとっても植物にとっても厳しい天候だったと思います。
その中でもぶどうは耐えながら新芽を出していました。すごい生命力です。勇敢です。うぉ~と感動しました。
僕がさせていただいているぶどうの仕事は、主に芽かきや草刈り、誘引などぶどうをまっすぐ高く育たせるために必要な仕事です。
農業と聞いて最初に思い浮かべるのは「収穫」のときではないでしょうか?
僕もそのときが1番楽しくて、テンション上がる瞬間です。
ご存知のように野菜は収穫するまでの一見細かくて地味にも見える仕事の方がはるかに長いんです。
しかし、収穫できるまで育つ時間を一緒に共有できるというのも僕は好きですね。
苗が小さい段階から見守っていると収穫のとき何倍も嬉しくなるからです。
愛着が湧いてきます。
しかし、あまりに愛着が湧きすぎると、収穫するのさえもったいなくなるんですね。これだけは要注意です。
実は、僕が参加させていただいている大人の島留学には1年間という期限があります。
今、関わらせていただいているぶどうが大きくなって、収穫できる頃には僕はここにはいないかもしれません。
もちろん今のぶどうが大きくなって、収穫してワインに形を変えて戻ってくるところを見たい!一緒に喜びたい!というのは言うまでもありません。
しかし「桃栗三年柿八年」それだけ時間がかかるということです。
他の植物にも当てはまることですが、暑い中芽かきや草刈りをしてもすぐ大きくなる訳でもなければ、すぐ収穫できる訳でもありません。
それでも今、ぶどうのお手伝いをさせていただけることに嬉しさを感じています。
すぐには形として表れんけど、数年後ぶどうがなって、ワインができたらめちゃくちゃ嬉しくないですか??
楽しみは未来にとっておこうと思います。
子どものときは、意味が分らんかったけど大人になり、1番好きな食べ物は1番最後まで取っておいて食べると余計うまいことを知りました。楽しみを待てるようになりました。
とっておきのぶどうとワインができるまで僕は待っておきます。
まだまだ書きたいんですがもう締めた方が良さそうな気がするので最後に1つだけ。今仕事をさせていただきながら感じていること。
海士町じゃなくてもそれってできるじゃんって言われるかもしれんけど、僕は今の人と環境があるからここがいいんです。
え、めちゃ当たり前なこと言ってますよね。でも本当にそう思ってるんです。
では。この辺りで妹尾の近況報告を終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
留学弁当に引き続き、島食の寺子屋さんのおいしいご飯をお届けできることを心待ちにしています。
ではまた。
(文:大人の島留学「島食」枠 妹尾)