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パリジェンヌは少々尖っていても許される

こんばんは!
Etoile Pilatesピラティスインストラクターの寺田マリです。

今日は午後しか仕事がなかったのでこちらを観に行ってきました!

フランスの国民的写真家ロベール・ドアノーの巡回展。音楽をテーマにした約200点の作品が展示されました。

作品は音楽に溢れるパリの街角を切り取ったものや、歌手やパフォーマーの楽屋やスタジオでの様子など、1950年代から80年代ごろまでの音楽とパリ、そして人を写したもの。

作品を観ながら思ったのは、”パリジェンヌ・パリジャンって鼻につくけど、悔しいくらいかっこいいから許せちゃうんだよなぁ”ってことで。

街に音楽が溢れ、人生を歌うシャンソンが生まれ、キャバレーが生まれっていう市民文化は”パリ”はアートの最先端と言われる理由に十分なりうる。

しかも自分たちの市民権を勝ち取るために命がけで戦うような熱さと、パリに生まれたことに対する誇りを持ち合せている人たちだ。

そりゃあ少々尖っていても、鼻についても仕方がない。どうしても彼らには勝てないと思いから。

美しい流しの女性アコーディオン奏者のちょっと退廃的で哀愁漂う視線…大したお金も稼げないのに、寄りで映った指先にはしっかり塗られたネイルと指輪があった。

こういうところがパリジェンヌなんだなぁ。

くわえ煙草があれほどまでにかっこよく、セクシーに見えてしまうのもパリの魔法なんじゃないかと思うし。

ジジ・ジャンメールの衣装合わせに来ていたのはイヴ・サンローランだなんてさ…悔しいけどかっこよすぎるじゃない?

髪の毛ボサボサで、そのコートはおじいちゃんの時代からのやつ?って感じの風貌なのに、パリっ子っていうだけで絵になるとかずるいんですけど!って思いつつ、やっぱり敵わないなと負けを認めてしまう自分。

フランスにはこれまであまりご縁がないような気もしていたんだけれど、実は私の母は若い頃に少しフランスに住んでいたことがあった。

私が生まれて最初に出会ったワンコのチビは、母がフランスから連れ帰ってきた子で、私の姉としてよく面倒を観てくれていたんだよね。

そういえば、チビもなんだかちょっと鼻につくというか、”あたしはパリジェンヌ”って感じの雰囲気があったな。

”その辺の犬と一緒にしないでくれる?”みたいな感じがただそこに居るだけで出ていた子。

ドアノーが切り取るパリの街角とそこに息づく人々を観て、私もパリに行ってみたいなと思った。

パリという街がくれる刺激を求めてるっていうより、なぜ母がフランスに行ってフランスでどんな気持ちで過ごしたのかってことに、ちょっとだけ興味が湧いてきたのだ。

それまでは”へー、そうなんだー。フランスねー”くらいの。あまり興味が湧かなかったけれど。

母がフランスを訪れていた頃は今の自分の年よりもっと若い頃なんだけど、独身のうちに一度は行っておくべきかなってふと思った。

母と一緒に行くのも良いことかもしれないけれど、まずは一人で。

またひとつ、新しい目標ができて嬉しいな!

そんな気付きを与えてくれるのも、アートに触れ合う良いところ。

今日は心の栄養チャージができて良い1日になりました。


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