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日本人で良かったなって思った日

こんばんは。ピラティスインストラクターの寺田マリです。

今日は仕事終わりで、楽しみにしていた"人形浄瑠璃文楽"を観に行ってきました。

たまたま川崎の仕事場でチラシを見つけて、"あ!これは観に行くチャンスが来たー!!"って、すぐチケット予約して。

お寺でピラティスレッスンを開催するようになって、日本の伝統芸能や文化、建築に興味を持つようになって、ずっと観にいきたいと思っていたもののひとつが文楽。

ただ、文楽に関しては、日本の伝統芸能に興味を持ち始めたこの数年よりも、もっと前から生で観たいって思っていたもの。

きっかけは、北野武監督作品の『Dolls』でした。

これを観た時に、生々しい人形の表情や仕草に魅了されて、いつか絶対に生の舞台を観るんだ!と思っていたので、今日はその頃からの念願も叶ってホント、幸せ。

公演では、私のような素人でもわかりやすいように、作品上演の前には人形浄瑠璃の解説と今日の作品のあらすじを面白おかしく説明してくれる時間もありました。

文化・芸能を広めるために、ファンを増やすために大切なことの一つが"わかりやすい"ということ。それをしっかり実践されていてすごく嬉しかった。

人形浄瑠璃は江戸時代の元禄文化で、上方で生まれ、盛り上がったんだそうな。すごいな、関西。かっこいいなぁ。

そんな大昔から庶民の娯楽として、音楽とお芝居と踊りがあって、それが今も伝統として受け継がれているって思うだけでなんともロマンティック。

今日見た作品は2つ。

「本朝廿四考」(ほんちょうにじゅうしこう)
十種香の段
奥庭狐火の段
「釣女」(つりおんな)

「本朝廿四考」は武田勝頼が出てくる話なんですけど、甲斐国生まれの私はそれだけでもテンションMAX!

初めて観る念願の文楽で、まさか地元のヒーローの話が見れるなんて!なんというご縁なの!!って。笑

舞台転換もあり、衣装の早替えもあり、とても華やかな舞台に思わず前のめりになって食い入るように見てしまった。

ストーリーも展開が面白いし、場を盛り上がる鼓のリズムはとても心地よく響いてきました。

人形の動きも表情も、人形遣いさんの動かし方で躍動感もあれば、そぞろ泣き震える繊細さもあり、感動以外の何者でも無かった。

「釣女」はコメディーで、終始客席からもクスクスと笑い声が。

ストーリーは現代で言うところの婚活みたいな話ですが、単純なお話だけに、とっても面白かった。

人形同士の掛け合い、小気味良い振付や、コミカルな動き、物語の展開も含めて、いやぁ笑った笑った。

人形遣いの方の動きにもすごく興味津々で。衣装の振り方、震わせ方…繊細な表現は、本当に"生きてる"みたいに見えるのです。

そんなところにもいちいち感動してしまい、恥ずかしながら客席でひとりうるうるしてしまいました。

こんなふうに、日本の伝統芸能に触れて思うのは、私はやっぱり日本人で、それって素敵な素晴らしいことだなってことで。

自分のナショナリティーってあまり意識してこなかったけれど、侘び寂びの文化であったり、今日見た文楽にしても、"血が日本人だからわかる部分"というのがあるんじゃないかなと。

それが何かって説明するのは難しくて。一番わかりやすく言うなら、"血が日本人"てところかなって。

これは感覚的なことで、べつに差別的なことを言うわけでは決して無くて。

やっぱりラテン系の血はラテン系の血だし、パリっ子にはパリっ子の血が流れてるって気がするし。

ロシア人が踊る、魂の宿ったようなコサックダンスを私がどんなに頑張ってもマネをしている以上になれないのと同じことかなって思う。

日本人だからこそ!楽しむことができる肌感覚的な部分、楽しまないと勿体ないなと思いました。

これからもチャンスがあったら積極的に観に行ってみよう!って思いました☺︎

今日もお読みいただきありがとうございました☺︎☺︎


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