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Bundle で Atlassian アカウントの作成・グループ追加・棚卸しを追加オプションなしで可能! freee 社内からの要望が実を結ぶ

こんにちは。freee で CIO として社内IT全般の責任者を担当している 土佐と申します。

freee では、自社のサービスを我々自身でも積極的に活用することを通して、サービス価値向上に取り組んでいます。この記事では、社内の情シスチームでのそうした取り組みを紹介したいと思います。

2023年に freee が買収したプロダクトである Bundle は、SaaS のアカウント管理を簡素化するサービスです。この Bundle は、アカウントの棚卸しや発行、削除を自動化する機能を備えており、freee 内でも積極的に活用され、開発チームへのフィードバックも行われています。

中でも  Atlassian アカウントの棚卸しに関するフィードバックへの対応は、多くのユーザ企業でも有益なアップデートとなりました。

Atlassian は GDPR に厳格に準拠しているせいか、API 経由でアカウントのメールアドレスを取得することが原則できません。アカウントごとに公開設定を行うか、Atlassian のオプション製品を導入する必要があります。このため内製ツールでの自動化を実現することは困難です。

Bundle では Atlassian アカウントの作成時に生成されるアカウント ID をデータベースに保持し、従業員ユーザと紐付け管理します。これにより Atlassian API を介してアカウントリストを取得し、メールアドレスがなくてもアカウントIDで従業員ユーザと Atlassian アカウントをマッピングすることができるようになりました。この仕組みにより Atlassian の追加オプションを導入することなく、freee はアカウントの発行、削除、そして棚卸しの自動化を実現できるようになりました。

① オートメーションで
bundleからAtlassianへアカウント作成
② アカウント作成の
応答で bundle の内部DBに account id をセット
③ ユーザ情報と account id をマッピング
bundleからのAtlassianアカウント発行とそれによる従業員情報とのマッピング

freee 社内でBundleを利用し始めた当初は、Atlassian アカウントの自動発行と棚卸しの自動化は可能でしたが、アカウントIDの保存機能がなく、棚卸しとの連動が困難でした。しかしこの課題に対するフィードバックを行った結果、開発チームが機能を追加し、上記の運用が実現しました。

このように freee では自社の製品を実際に利用し、ユーザ目線のフィードバックを活用して製品の改善に取り組んでいます。ぜひ Bundle にご興味を持っていただければと思います。

※ 登録商標について:記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です

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