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昨年コンサートに行きました。
SEVENTEEN WORLD TOUR [BE THE SUN] -JAPAN 2022年11月19日大阪公演
(セトリとかセブンティーンの話は少ないです)



 ドームは宇宙だった!建物の中に入ったはずが宇宙に出た。ハリー・ポッターの世界の鞄のこと思い出した。もやもやしてて暗くて、ペンライトがひとつずつ光って、舞台はすごく眩しく、火が出たときはわたしの目までも熱が来た。いいなあステージから見てみたいなあと思うくらい不思議できれいな空間でした。客席から見るよりもっと眩しくて熱くて、あの光が全部自分たちに向いてると目がくらんで過酷だと思う。それでも、宇宙はステージから見るのがきっと一番きれいなんじゃないかな。自分のコンサートより楽しいものってこの先の人生で見つけられるんだろうか。



 会ったという感じではなくて、見たというか、いた。セブンティーンも、わたしも、いた。画面の中の彼らを眺めるとき、わたしは自分の存在を忘れて、別の世界のこととしてみている。だから自分が存在しながら目の前の彼らに集中するのは慣れなかった。

 当たり前だけど、カラットってこんなたくさんいるんだ~、一人でコンサートをみることって出来ないんだ~ということが分かった。現場慣れしてそうな綺麗な人が隣に座ってて、わたしの知らない暗黙のルールとかあったらどうしようと気になった。いろんな人がいて、うわあ…という行動も見たし、やさしいひとも見たし、推しの名前や顔を身につけるならいいやつになろうとも思った。どこに行ってもいた。おれも「カードキーの使いかたを教えてあげる挙動不審なカラット」になってみた。
 わたしたちはあまりにも違うのに、同じものを好きで、この日のために暮らして、今日は特にかわいくして来て、かわいいなあと思った。自分がそのキラキラカラットだらけの所にいる間はまったくそれどころじゃなかったけど!


 人生が変わることをすごく期待して行ったんだけど、そんなに簡単に他力では変わらなかった。どこに行っても、好きなひとがどれだけかっこよくても、わたしはわたしのままだった。わたしのことなんか誰も知らないところに行ったけど、それでも背伸びしてること慣れてないこと全部ばれてる気がした。1ミリグラムたりとも痩せず、眉毛の描き方もわからないまま。道頓堀で母が撮った動画ではありえないくらい目が左右に泳いでて自分がこわかった。そんなんだけど当日まで準備をよく頑張ったおれはかわいかったと思う、少しかわいくなったと思う。ハハハ

 それと、わたしは一生この土地からどこにも行けないものだと思ってたから、大阪まで引っ張り出してくれて、現実だよって見せてくれたことがありがたかった。めちゃくちゃ混んだ電車、残高ぎりぎりのSuica、痛い足と肩、たたきすぎて歪んだクラッパー、ただの紙になっちゃったチケット、全部が夢じゃない証拠だった。どこにでも行けて、誰にでも会えるのかもしれないと思った。飛行機を予約して決まった時刻にちゃんと行けば、いつかじゃなくて今月中にでも遠くに行ける。そんな当然のことを初めて知る旅になった。



 夢ではないと歌うセブンティーンが夢そのもので、覚えておきたいのにどんどん忘れてこぼれていった。きらきらしてた。ジョンハンがアンコールのときに履いてたのがキラキラだったな。みんな人間サイズだった。ペンサ貰ったと勘違いできる距離ではなく、ちょう遠くて、ちょう小さかった。でかくて綺麗なモニターがあったけど、それだといつもスマホで見てるのと一緒だ!おれは肉眼!という意地によってあまりモニターを見なかったんですよね。いろいろ見逃しました。モニターと肉眼の比率まちがえたなあ。

 ミンハオさん、ほしくん、ジョシュアの顔を肉眼で見た気がするし、ジョンハンの顔を双眼鏡で見た気がする。遠くにいるちいさいちいさいひとを双眼鏡で見たら、いつも見てるあのかっこいい顔をしてて「あ、ほんとにジョンハンがいる」って世紀の大発見をしたんだった。

 すごく揺れた。GAM3 BO1のときCHREESのとき、地面がごうごう鳴り、立ってる場所がぐわんぐわん揺れ、手すりもおかしな動きをしていた。仮設スタンドの床なんて板だし、抜けて落ちるんじゃないかと本気で想像した。たぶん耐えるより動くのが正解で、あの辺みんなバウンスしてた。こわかったけど高揚のほうが勝った。笑ってしまった。

 もうぜんぜん覚えてないな。わたしの愛情表現は暗記なのに!動画だったら何分ごろにどんな顔してたかもわかるのに。嵐の曲の歌詞は10年経っても忘れてないのに。(嵐きいたとき全然忘れてなくて嬉しかったんだ。今だいすきなひとたちのことも覚えっぱなしなんだと思って。他に覚えなきゃいけないものがいくらあってもオマエたちは別腹で、頭の容量とはちがうとこ、「新しく覚えるためにこれは捨てる」なんて選択のないとこに住んでるみたいだ。)


 舞台から見えるよりたくさん上にも横にも奥にもいるって気づいてくれて、そのことを話してくれてありがとう。トロッコで近づいてくれたとき、ひとめ見ようと必死ですごい顔になってたと思う。こっちが暗くてよかった。池の鯉に食パン投げたときみたいになってただろうに、にこにこしてくれて優しい。

 「ジョシュアのメントの声がすごく優しかった」とコンサートから2日後にやっと書いたメモにあった。そうだったかもしれない。文字に起こそうとして上書きされるのもなんか違うなと、すぐに書くのも思い出すのも諦めた。

 あー、アイタタタタ、、現実で夢中になれるもの見つけなきゃ、、と思ってたところで現実になったセブンティーン。13回見たdance practiceより、いない彼氏より、遠くのセブンティーンのがよっぽど現実でした。現実で夢中になれるものを見つけてしまいました、オマエです。良い人生です。今となっては本当に自分がコンサートに行ったのか分からなくて、たまにクラッパーとか証拠品を出してきては確かめています。今日はあのときよりもっと好きだから悔しいです。

幸せでした

またコンサートで会いたいです

ありがとう!!!!!!!!!!!!!