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ショートショート「みんなで動かない」
「もうちょっとそっち行ってよ」
「むりだよ、こっちも詰まってる」
「そっちは?はしっこ空いてるんじゃ無い?」
「パンパンだよ」
真っ暗な部屋がゆらゆらと揺れる。
いい匂いが充満している。
「あんまり動くなよ、せっかくお母さんが綺麗に並べてくれたんだから」
ぼくらの階下から声がきこえた。
「あいつ、えらそう」
「自分が主役だと思ってんだよ」
「うそだろ、一番の引き立て役じゃん」
「喧嘩するな
「現代における不幸の諸類型」見田宗介著作集Vより
講座の先生より借りた本。読み終わった後、感想をお話するために読書記録を残しています。
見田宗介さん。大澤真幸さんや宮台真司さんが見田ゼミ出身でもある。大澤さんの著書は数冊読んだけど、見田さんの本を読むのは初めて。
著作集Vの中の1章「現代における不幸の諸類型」を読み終えた。どんなに難しい事が書いてあるか…と構えていたけれどこの章はとても読みやすかった上に、実生活とも結びつけやすかった。
とい
語らないと伝わらない
当然のことなのだけど、話さないと伝わらないですよね。
当たり前のことを、なんだかずいぶん長い間控えていた気がします。
わたしはこう思う、こう感じて、だからこうしてる。
理解して欲しいのに、その思いや考えを話すと、ほんとうに「自分の行動が伴っているのか?」が気になって、カッコ悪い気がして言えなくなる。そんな時期が続きました。
語るなら、伝えるなら、結果が見えてから、なんて思っていましたが、結果が
映画「ヒトラーVSピカソ 奪われた名画の行方」
映画を見たので備忘録。ナチスに奪われた60万点もの名画と、その行方を追ったドキュメンタリー。
若い頃に画家志望だったヒトラー。古典的な表現の芸術を賛美し「大ドイツ芸術展」を開催する反面、ピカソ、ゴッホ、マティス、カンディンスキーなどの近代・前衛芸術を「退廃芸術」として排除しようとした。
芸術を通してドイツ人を優れた民族だと啓蒙し、総統美術館の設立を目指してユダヤ人が所有する数多くの美術品の没収
ショートショート「君に贈るランキング」
「17時に、体育館の裏で待ってます」
そんな手紙を彼の靴箱に入れてきた。
時計の針は16:50を指している。あぁ、あと10分もすれば彼がやってくる。心臓が口から出そうだ。
彼が来るまでの10分間にやりたいことランキング。
第10位 鏡チェック
顔に変なものついてないかしら
第9位 リップを塗る
緊張で唇がカサカサよ
第8位 周辺のチェック
人に見られたらお終いよ
第7位 お茶を飲む
リ