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夢の見方が分からない

いぬうた市の、きゅん君は、
最近寂しく思っていることがあります。
それはここ何日か夢を見てないなあ。
と気付いたからです。
「それって何だかつまらなあよね。せっかく寝てるのに、寝ている時にしか見られない夢が見られないなんて。これじゃ睡眠の楽しみが半減しているみたいだよ。何のため寝ているか?分からないよ」
と、きゅん君は言いますが、夢を見ないということは、
それだけ深く寝ている訳ですから、
身体にはいいと思うんですけどね。
夢は起きる直前の浅い眠りの時に見るといいますから。
「身体にいいなんて言われても、別に実感ないし、だいたいそんなの面白くないよ。僕は面白い夢が見たいんだよ」
仮に夢を見たからって、それが面白いとは限りませんけどね。
それでも夢を見たいんでしたら、こうゆうのはいかがです。
たぶん、きゅん君は快適に寝過ぎているんですよ。
だから、ちょっと体勢が悪いとこで寝るとか、
寝心地が良くないとこで寝れば、眠りも浅いでしょうから、
を夢を見やすくなるのではないですか?
「なるほど。それはいいアイデアだね。僕、やってみるよ」
と、このアイデアを採用してくれた、きゅん君、
早速、その晩から取り入れてくれることになりました。
「さて、一口で体勢や寝心地が悪いとか言っても、バージョンはいろいろあるからなあ。一体、どんな感じで寝るとしようか?」
きゅん君、2階の寝室のベッドの上で、
辺りを見ながら考えます。
すでにベッドには飼い主が仰向けで寝ておりまして、
その姿を見た、きゅん君、ピン!と思いつきました。
「そうだ!飼い主の足の上で寝ることてしよう。あそこなら不安定だから、きっと常に寝心地が悪いに間違いない!」
と、でこぼこしていて、たまに動く、
このチョイスは、確かに不安定でしょうが、
それを遥かに通り越して、
不快そのものだと思われますけど、きゅん君、
果たして、面白い夢は見れるのでしょうか?
見れたとしても、とってもイヤな夢のような気もしますが、
さて、この結果はいかに?
以下は、きゅん君の寝言です。
「おかしいなあ。今、大変、不安定で浅い眠りの最中だと思うんだけど、やっぱり夢は見られていないなあ。だいたい夢の入り口はどこなんだろう?あっちかな?それともこっちかなあ?
世界が揺れているからか、よく分からないよ。
やーい!入り口ー!どこだーい!出ておいでー!」
という、夢の入り口を探す夢を見ていた、きゅん君なのでした。

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