[統語論・意味論]前提知識−木構造(6)

上記の2記事で、
「長い髪の黒い目の大きな少女」を
Delph-in という解析器にかけた結果を
示した。

Delph-in の出力は
なんだかよくわからない結果(誤った結果)だったが、
前回の この記事 を参考に、
Delph-in が誤って出力した木構造を
正してみよう。

「長い髪の黒い目の大きな少女」の解釈は3通りあった。

[解釈1]「黒い」のは「髪」、「大きな」のは「眼」
[解釈2]「黒い」のは「眼」、「大きな」のも「眼」
[解釈3]「黒い」のは「眼」、「大きな」のは「少女」

https://leadinge.co.jp/rd/2021/05/10/696/

解析結果を再掲。

http://delph-in.github.io/delphin-viz/demo/

この構造から見て、
「大きな」のは「少女」である
が合っているのはなんとなくわかる。

なので、まず[解釈3]の解釈をしたときの、
然るべき木構造を考えてみる。

[解釈3]によると、「黒い」のは「目」。
「黒い」という単語と「目」という単語が
「大きな少女」と同様に横並びになるはず。

↑こんな感じ。
「黒い」と「目」から部分木ができあがることを示してる。
"○○-rule" の箇所は分からなくてよい。

ここまでで
「大きな」「少女」「黒い」「眼」
を取り出した。
残りの(機能語じゃない)単語は、
「長い」「髪」。

これも横並びにすべきだろう。

↑こんな感じ。

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