前を向いて
妻が亡くなって2週間が経つ。
少しずつだけど妻の死を受け入れることが
できる反面
まだ気持ちの整理が出来ないでいる。
実は告別式が終わってからが
私にとって辛かった。
それは義父母の家に帰ってきた時のこと。
祭壇に遺骨を安置した後の出来事で
義母からの痛烈な一言だった。
娘に先に旅立たれた悲しみから発した
言葉は今も忘れることができない。
「あなたと結婚しなければ
娘は死ななかった」
義母に胸ぐらを掴まれ
何度も私の胸を叩きながら
泣き崩れた。
義父からも
「もうこの家には来ないでくれ！
墓参りもしないでくれ」
私は家を追い出される形で帰宅した。
それからの1週間は自分を責め続けた。
「自分は人を幸せにはできない」
「自分と会った人は人を不幸にする」
そして何故自分が生かされているのかを…
そんな私を救ってくれたのが
麻雀だった。
この前久々にMリーグを見て
瀬戸熊さんがトップを取った事に歓喜し
黒沢さんが放銃しても
最後まで諦めず打たれている姿に
心を打たれ…
みんな毎日必死で生きてる。
辛いのは自分だけじゃない。
今はまだ立ち直った訳ではないけど
少しずつ前を向いて行けたらと思う。
そしていつの日か
義父母の勘気が解けて
和解できる日を信じている。
汚れた顔の天使
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