見出し画像

洗濯物と、しあわせな気持ち

久しぶりに青空な一日でした。早く帰って洗濯をしよう、と歩く足もちょっぴり早くなる。ああ、いいにおい。いいにおいのお花がいっぱい咲いている。
そして、お花の香りに混じってふわっと鼻先にやってくるのが、よそのおうちのお洗濯もののにおい。風にのってやさしく感じられるそれは、晴れの日の象徴。香りには好きなのもそうじゃないのも正直言うとあるんだけど、洗濯物のにおいがするってことは誰かを、自分を思いやる人がいるってことだ。健康を気遣い、清潔を保とうとする優しさのにおいだ。なんでそう思ったのかはわからないけど、そう思った。

帰宅すると電話が鳴った。そう、わたしはスマホを置いたまま出かけていたのです。見ると夫からだった。しかも、何回も着信があってる。あせって「なになに、どうしたの」と聞いたら、ゆうべ仕事着のポケットに、捨てるべき紙屑を入れたままだった。そのまま洗濯機まわしたらタイヘンなことになるからと。彼もあせって電話してきてたみたいで笑った。
レシートやティッシュ、畳んだお札が入ってたこともある。そのたびに半泣きになっていた私を思い出して、怒られると思ったんじゃないだろうか。
ポケットには大量の紙屑が入っていた。これは彼の仕事の跡。それを取り出し、あとは洗濯機にまかせる。そう、洗濯をするのは私ではなくて洗濯機だ。SHARPくんだ。めちゃめちゃ感謝の気持ちがわいてきた。晴れてくれたきのう、たくさんたくさん働いてもらいました。干したのは私だけど、乾かしてくれたのは風だ。最近、毎日除湿乾燥機くんにハードワークをさせていたので一日おやすみもあげられました。風にそよそよ、きもちよく乾いてくれて嬉しかった。
ーなんだなんだ、こんなふうにシンプルになにかに感謝してるってなんだ。久しぶりなんじゃないか。

よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは活動費に使わせていただきます。