死ヌノダガ(日記 2022/10/04)

今日も「校正しました」とかなんとか書いてたのですが、「こいつ最近校正しましたしか言ってねえな」と思ったので内容を変えました 仕事の話ばっかしててもあれだからね これ仕事のブログだけど… まあほとんど遊んでるようなものだからね

というわけで今日は小笠原和幸という歌人の短歌を紹介します 

俺ひとりなくても何も変はらないだらうが今朝の飯食つている

小笠原和幸「馬の骨」

面白キ事何モ無シ(死ヌノダガ)定メシ向後何モ無カラム

同「穀潰シ」

その人より先に死んではならぬこと一境涯の第一に置く

同「テネシーワルツ」

〈一念発起〉春が来たとてもう誰も相手にしないお前の再起

同「定本 春秋雑記」


この自分を突き放した投げやりな態度、「俺に近寄るな」と言わんばかりのめちゃくちゃとっつきにくいカタカナ、「死ぬ」とか「生きる」とか「やっぱ死ぬ」とかなんかいつも生死の話をしてんだけど一応とりあえず明日まで生きている感じ、すべてが良いのです 歌集のタイトルも最高なのです 第一歌集から「馬の骨」だぜ 「穀潰シ」は点滅社を作った6月16日に読みました 「死ヌノダガ」の歌は連作で、57577の真ん中の5が全部(死ヌノダガ)で統一されています それが17首も連続で並んでいるんだよ 最高だろうが めちゃよしイエスです 


もし興味があれば、こちらがおすすめです 「穀潰シ」は入っていませんが「馬の骨」「テネシーワルツ」「定本 春秋雑記」の中からいくつかまとめてセレクトされています ベストアルバム的なやつです 今日はこれを読み返してシヌノダガシヌノダガ言いながら買い物に行きました おわり

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