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アートをより近くに。作品を共同保有するプラットフォーム「ANDART」とは? #テンカイズ 2020/01/22 ②

美しさはもちろん、国際的な価値も認められ人気を集めるアート作品。絵画や彫刻など様々な魅力を醸し出す作品が次々と生み出されていますが、いざ手に入れたいと思っても高額なお値段がネックになることがしばしば。しかし、そんな人々に耳寄りなサービスが話題を呼んでいます。アート作品を小口化し、少額から共同保有できるプラットフォーム「ANDART(アンドアート)」、一体どんな企業なんでしょうか?

この日のテンカイズはアートに注目!宇賀なつみさん、三浦崇宏さんに加え、ゲストに松園詩織さんをお迎えしました。

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収録の様子は【番組公式YouTubeチャンネル】でご覧になれますので、あわせてお楽しみください。


<アート作品を共同保有するサービスとは?>
宇賀:ゲストをお招きしています。株式会社ANDART代表の松園詩織さんです、よろしくお願いします。私、失礼ながら初めてこのサービスを聞いたんですけど、そもそもどうして始めようと思ったんですか?

松園:元々アートとの縁は振り返るとたくさんあったんですけど、シンプルに国内のアートフェアに行った時に、完全に自分では手が届かない価格帯の物ばかりで、これどうやったら手に入れられるんだろうって思ったら国内では少なくともその術がなかったんですね。その時に、せめてお家には飾れなくても、何か違う形でもっとアートとの距離感を縮められるようなサービスってないのかなっていう形で思いついたのが正直なところなんですけど。

三浦:そもそも何千万、何億ってするアート作品を自分で手に入れたいから手に入れるやり方ないかなっていったら、みんなで持つやり方があって、そのみんなの中に自分が入ればいいじゃんと思ったってことだよね?

松園:おっしゃる通りです。アート作品を会員権として小口化して1人1万円から共同保有できるっていうサービスになっているんですけど、特徴がいくつかあって、まずアート作品自体はお家では持っていません。その代わり今、虎ノ門ヒルズとか銀座シックスとか明治神宮とかっていう、パブリックなスペースに展示されていて、そこのオーナーになるっていうイメージなんですね。

三浦:1万円払うと何ができるんですか?

松園:優待をご提供していて、1万円の方と10万円、100万円の方、当然優待の内容は変わってくるんですけど、1万円の方でも定期的に行われるアートの展示イベントにオーナーさん限定で来ていただいてご友人とかとゆったり見られたり。

三浦:日本だと美術展とかってたまにすごい混雑になっている時ありますよね。

宇賀:特に有名な絵画だったりすると、本当に通り過ぎるだけのこともありますしね。

松園:あと公共展示の場所でデジタルサイネージを置いて、そこの横にオーナーの名前として自分の名前がクレジットで流れてきたりとか、今までとは全然違う形でアートの楽しみ方っていう体験価値を作っていきたいなと。

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三浦:10万円と100万円は何ができるんですか?

松園:100万円というレンジではないんですけど、例えばマックスで30%以上オーナー権を購入された方はもう実際にアートをレンタルしていただくこともできるとか。

三浦:家に置けるんですか?

松園:置けます。条件はかなり詰めますけど、置けます。
結構作品自体が高額なもので、今販売中のものも3500万とか。一般の方だとなかなか買えないよねっていう額なので、30%買える人はそれなりの壁を持たれていると思うので。

三浦:それなりの掛けるに値する壁をね。なかなか良い壁ですねみたいな。

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<駆け出しのアートサービス、これからのテンカイは?>
宇賀:今後どう展開していきたいっていうのあるんですか?

松園:今は結構資産性の高い有名な高額作品ばかりを扱っているんですが、今後は若手のアーティストさんとかもどんどんプッシュしていけるようになりたくって。なので私たちのサービスをきっかけに、若手の方が活躍できるような存在になっていけたらなと。

三浦:若いアート好きだけど持てないユーザーのために共同保有もそうだし、逆に言うとまだまだ知られてないけども才能のあるアーティストをここで多くのアート好きに見てもらうメディアとしての機能もありますよね。

松園:まずは現物を見られるっていう意味では、例えばいくつかの作品に1万円ずつでもいいのでお金を投じてみていただいて、オーナーっていう立場で改めて作品を見たときに、いいなって思ったものはじゃあ買ってみようっていうアクションが取れるかもしれないですし。

三浦:ゆっくりと時間をかけて他の人の目を気にしないで見ると、やっぱり欲しいなとか、これは自分にとって必要なものだなって思う瞬間もあるかもしれないですよね。

宇賀:例えば若手の方の作品で価格帯もそんなに高くないものだったら、30%持つこともできるかもしれないじゃないですか。そうしたら家で試し掛けもできるってことですね?

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松園:おっしゃる通りですね。
後はもう一個の側面で言うと、アートってやっぱり価値が上がっていく。価値=価格というわけでもないんですけど、やはり値上がりが起きるっていうのがひとつの機能というか、特徴としてあって。若手の方だと、5年前に10万円で売っていた作品が今ものすごい人気が出ちゃって100万円になっている、みたいな話ってざらにあるんですね。そういった意味でも、じゃあまずは1万円気軽に投じてみていただいて、応援してるアーティストが結果的に人気を博して、投資として会員権自体の価値が上がっているって事が起きると、投資的な機能にもなると思うんです。

三浦:だから1万円で持っている会員権がそのアーティストの若手の作品が100倍の価値になったら100万円で売れるかもしれないってことですよね。

松園:おっしゃる通りです。こちら売買も出来るので、会員権自体を売買することもできるんですね。
絵ですと当然思い入れも出てきますし、何年かお家で掛けたいっていうのがあると思うんですけど、オンラインである種のデジタルアセットとしても持っていただくことで個人の流動性は上げていって、その代わりたくさんのアート作品と気軽に接していただける機会になればいいなと思っています。多分1個2個飾ったらもう次が飾れないと思うんですよね。

宇賀:そんなにたくさんは飾れないですよね。

三浦:割とノリで買っちゃって、壁がないってなったときありますよ。

松園:壁ない問題あるんですよ、日本は。私も当然アートってお家に飾りたいなって思っていますし、自分も飾っているんですけど。その次でコレクションをしていく、コレクターになっていくにはやはり物理的な限界があるってなった時に、うちのサービスとかも選択肢で入れていただきたいなと思っています。
だから日本って現に、美術展とか美術館の来場者って世界でもトップなんですよ、実は。なんですけど、流通額だとめちゃくちゃ小さいっていうギャップがあって。

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三浦:アートが好きだけど貧乏な国ってことだ。

松園:おっしゃる通りですね。アートにお金を投じてくれない、投じにくい、その理由が物理的な今の壁ない問題だったりとか、教育だったりいろいろあるんですけど。

宇賀:でも芸術的な活動したいという欲はあるわけですよね。いいものを見に行きたいっていう。だって日曜日の上野とかすごいですもんね!人!

三浦:それくらいアート好きな人がたくさんいらっしゃるからこそ、このビジネスが広がるといいですよね。

松園:なので傍観者ではなく、当事者になれるっていうのが特徴かなと思っています。

宇賀:面白い。多分まだ知らないっていう方も多いと思うので、どんどん広まっていくといいですよね。まず知っていただくっていうこと、参加してみたい方はたくさんいると思います。検索すればすぐ出てくるんですか?

松園:出てきます。ANDARTで検索頂ければ。

宇賀:ということで、気になった方は是非チェックしてみてください。この時間のゲストは株式会社ANDART代表の松園詩織さんでした、ありがとうございました。

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