マスターベーションの俗説あれこれ
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泌尿器科医の岩室紳也先生に素朴な疑問をぶつけてみた
「マスターベーションをすると頭が悪くなる」なんて言説、どこかで聞いたことありませんか?
マスターベーションの素晴らしさについて日々考えているTENGAとしても、見過ごせない話題です。
世間にはびこる様々な俗説について、泌尿器科医の岩室紳也先生に真偽のほどを伺ってみました。
マスターベーションをすると頭が悪くなる?
医学的な裏付けはありません。そう言われるのは、一番勉強しなければいけない思春期にマスターベーションをしていたからではないでしょうか。
「マスターベーションしている暇があったら勉強しろ。勉強しなかったら頭が悪くなるぞ」といった具合に。「午前中は思いきりマスターベーションして、午後からしっかり」と計画して動いている人は良い成績を取れると思いますよ。
これは痛いところを突かれましたね。
「マスターベーションをするから頭が悪くなるのではなく、勉強の現実逃避にマスターベーションをするから頭が悪いのだ」と…。
ぐうの音も出ません。
マスターベーションをすると、ハゲる? 体毛が濃くなる?
ハゲるのも体毛が濃くなるのもたまたまでしょう。
よく「テストステロンの量」が引き合いに出されますが、毛髪や体毛については、テストステロンの量との直接的な関係性を認めるデータはありません。
こういう「医学的根拠がありそうな俗説」、地味に気になりますよね。
しかし大丈夫。存分にいたしてください。
「オナ禁」って意味あるの?
結論から言うと、オナ禁してもまったくプラスにはなりません。マスターベーションのスッキリ感を思い出してほしいのですが、「やりたいな」と思いながら我慢して勉強しているよりも、さっさと出してしまった方がはるかにいいです。
一刀両断でしたね。プラスにならないのは、マスターベーションに思いを馳せながらダラダラと過ごしてしまうこと。「やるときはやる!抜くときは抜く!」が大事と言えるでしょう。
「マスターベーション害悪論」の起源
ちなみに、社会学者の赤川学先生によると、いわゆる「マスターベーション害悪論」というのは、「産めよ殖やせよ」を範とするキリスト教的価値観が進化して行った結果だそうです。
1710年にロンドンで発刊された「オナニア」には、「自慰のもたらす恐るべき結果」として、成長が停止したり、癇癪を起こすようになったりするとされ、「マスターベーションが体に悪い」という考え方が確立されるようになりました。
下の図は、当時の症例イメージです。なんとも腰が引けてしまいますね…。
もちろん、こんな症状は出ないので安心してください!
画像:当時の症例イメージ 石川弘義『マスターベーションの歴史』(2001)
俗説の真偽まとめ
今回は俗説について検証してみました。
さまざまなニュースが飛び交うご時世ですが、ぜひ学術的な根拠のある情報を元に、充実したマスターベーションライフをお過ごしください!
1、マスターベーションをしても頭は悪くならない
2、マスターベーションをしてもハゲたり、体毛が濃くなったりしない
3、「オナ禁」にプラスなし
こちらの記事の詳細は月刊TENGA Vol.15「アナタの知らないマスターベーションの世界」に掲載されています。
また、TENGAヘルスケアの性教育サイト「セイシル」でも性にまつわる悩みやモヤモヤに専門家が答えています。
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