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これが私のポテサラ完成形

手抜き料理ばかりの私のレシピの中で、もっとも手間暇かかっている?のがポテサラである。夫も子どもたちも大絶賛なので紹介してみたい。
ちなみにじゃがいもは家の畑で穫れる。この辺りはじゃがいもの適地らしく、美味しいじゃがいもである。

祖母のポテサラは具沢山

またまた、昭和のポテサラの話から。祖母はよくポテサラを作っていた。具沢山だったことは覚えている。じゃがいも、にんじん、ハム、コーン(家で収穫したとうもろこしをむいて冷凍しておいたもの)、きゅうり、たまねぎ。
だけど、味までは覚えていない。じゃがいもとにんじんをゆでた煮汁を使ったスープがおいしかったことの方を覚えている。

母のポテサラはシンプル

祖母から母へ、台所は引き継がれた。徐々に祖母は弱っていった。祖母はポテサラが大好物だったが、だんだん具沢山のポテサラを嫌がるようになっていった。また、マヨネーズがたっぷり入ったポテサラを好むようになっていった。
そこで、母が作ったポテサラはシンプルで、短時間に大量に作れるものだった。
一口ぐらいに切ったじゃがいもともっと小さめのさいの目に切った人参を茹で、柔らかくなった粉ふきにしてから更につぶし、粗熱がとれたらたっぷりのマヨネーズであえて出来上がり。祖母の大好きなシンプルポテサラである。

私も嫌いではないが、さすがに具がないな……と感じた。味付けがマヨネーズだけなのも、ちょっと物足りなかった。そういう不満を母は分かっていて、時間がある時は、スライスハムで手巻き寿司風にくるりとまいて皿に盛り付けてくれた。お正月の重箱にも入っていた。紅白のポテサラがピンクのハムに巻かれていて見た目がきれい。手に取りやすく、柔らかいので誰でも食べられる。ハムの塩味がポテサラを引き立てる。もし夫と結婚しなかったら、私のポテサラはずっと母のポテサラだったのかもしれない。

いろいろ詰め込みました! 私のポテサラ

さて、夫はポテサラ大好きっ子だった。さっそくリクエストに応えて母のポテサラ(にハムを足したもの)を作ってみた。意外なリアクションだった。

おいしいけど、マヨネーズが少ないんじゃない? 味が薄いよ。

そこ! 具はいいの? 

ということで、マヨネーズを更に増量し、私の好みで具を増やしたポテサラを作ってみた。夫は喜ぶけれど、ちょっとマヨネーズが多すぎるような……。他の家族も美味しいと思ってもらえるポテサラにしたいな……。ということで試行錯誤した結果、現在のポテサラを作っている。一応完成形。

材料
 じゃがいも 700gくらい(たくさん作る)
 にんじん  適当だけど、中くらいのにんじん半分ぐらい。
 きゅうり  1本
 スライスハム 5枚
 マカロニ   20g
 酢・塩・マヨネーズ 適量

作り方
 じゃがいもは蒸し器かレンジで皮ごと柔らかくする。
 ちなみにじゃがいもは皮ごと蒸しておけばいろいろな料理に使えて便利。
 じゃがいもが柔らかくなるまでに、以下の準備をする。

 にんじんはたてに4つに切って茹でる。柔らかくなったら小さく切る。
 にんじんと同じ鍋でマカロニも茹でる。にんじんの茹で汁に塩を足す。
 少し柔らかめにすると美味しい。
 きゅうりはたてに2つに切り、1mmぐらいのスライス。塩をふる。
 ハムは1cm角くらいに切る。
 
 じゃがいもが柔らかくなったら、熱いうちに皮をむき、マッシュにする。
 ここに酢大さじ1、塩小さじ3分の1をいれて和える。
 *ここがポイント。マヨネーズを減らしても美味しい。

 ここに残りの具を入れる。
 *きゅうりは水気が出るので絞るが、水にさらさない。
  ちょっとしょっぱいきゅうりが美味しい。

 マヨネーズで和えて出来上がり。

ポテサラづくりに便利な道具

このポテサラを作る時に大活躍するのが、離乳食用のマッシャーである。
これを購入してから大きなマッシャーは使わなくなった(夫専用となった)。
離乳食マッシャーの方が使いやすく、丁寧につぶすことができる。
マッシュポテトを作る時ももちろん使う。
その他いろいろ使えて本当に便利。

どの具も外せない!

マヨネーズを入れる前にマッシュポテトに味をつけておき、きゅうりとハムという塩味の具も入れてあるので、マヨネーズの量が抑えられる。マカロニの食感もおいしい。
ここに半熟卵のみじん切りとスライスオニオンを入れればもっと美味しくなる。と私は思うのだけど、あまり家族の賛同を得られず(子どもたちは玉ねぎが嫌い)、今のだけでも手間がかかっていると思っているので、これ以上はやらない。 
じゃがいも700gと書いてあるとおり、けっこうな量をまとめて作る。けれどあっというまになくなる。
ただ、母のポテサラのような手軽さはなく、ちょっと手間がかかる。(いや、こんなの手間のうちに入らないよ、という方も沢山いらっしゃると思いますが。)
それでも、皆の喜ぶ顔を思い浮かべて、えいやっと作るポテサラなのだ。


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