$あに・いもうと 京マチ子(主演)
$解説
室生犀星往年の名作の再映画化。「愛情について」の水木洋子が脚本をかき「妻」の成瀬己喜男が監督にあたった。撮影は「胡椒息子」の峰重義。出演者は「黒豹」の京マチ子、「胡椒息子」の船越英二、潮万太郎、「獅子の座」の浦辺粂子、堀雄二、「再会(1953)」の森雅之、久我美子、などである。
1953年製作/87分/日本
配給:大映
劇場公開日:1953年8月19日
ストーリー
昔は川師の親方として名を売った赤座も、堤防の工事を県にとられて以来落ち目である。それに娘のもんが奉公先で学生の小畑と関係し、妊娠して家に戻って来たので、近頃特に機嫌が悪い。末娘のさんは姉の送金で看護婦の学校へ行っており、うどん屋の養子鯛一と一緒になりたい気持があるが、もんの不始末が知れた以上望みはない。兄の伊之吉はもんを可愛がっていただげに余計腹が立ち、身重のもんへ悪態を浴びせ、居たたまれなくなったもんは居所も知らさず家を出て行く。或日小畑がお詑びに訪ねて来たが、伊之吉はその帰り途小畑を殴ってしまった。鯛一は他の女との縁組を迫られ、さんと駈け落ちしようと決心するが、さんは二人が勇気さえ持っていれば駈け落ちまでしなくてもとたしなめて学校へ帰ってゆく。--それから暫く赤座の家は、もんもさんも戻って来ず淋しげだった。翌年のお盆、久し振り二人が帰って来た。鯛一は結婚してうどん屋の若主人に納っており、さんも今はその話をひとごとに聞ける様になっていた。伊之吉はもんの顔を見ると相変らず悪態をつき、小畑を殴ったことまで言ってしまう。もんは今ではいかがわしい暮しで毎日を送っている女であり、伊之吉の悪態をも聞き流していたが、小畑が殴られたと聞いては黙っていられなかった。別に今更小畑とどうのこうのと考えはしないが。--翌日、もんとさんは又家を後にする。兄妹喧嘩はしてもやはり二人は家が懐しかった。
スタッフ・キャスト
監督
脚色
原作
企画
撮影
美術
音楽
録音
照明
$あに・いもうと [DVD]
京 マチ子 (出演), 久我美子 (出演), 成瀬巳喜男 (監督) 形式: DVD
フォーマット
ドルビー, モノ, ブラック&ホワイトコントリビュータ
京 マチ子, 久我美子, 成瀬巳喜男, 森 雅之
言語日本語
稼働時間1 時間 26 分
ディスク枚数1
商品の説明
踏んで、蹴って、殴って……。兄も妹もいっぱいの涙!
川師の親方赤座には三人の子がいた。
昔は名を売った彼も、今では落ち目。
しかも、娘のもんが、奉公先で小畑と関係し、身重で戻ってきたので機嫌が悪い。
末娘のさんは、もんの送金で看護学校へ行っているが、彼女の不始末が知れて、好きな鯛一とも一緒になれそうにない。
兄の伊之吉はもんを可愛がっていただけに腹立たしく、つらくあたるのでもんは家を出てしまう……。
【特典】
1.スタッフ&キャストプロフィール
2.フォトギャラリー
3.こぼれ話
$視聴者レビューより引用・編集
人が大人になるということはどういうことかを、教えてくれる作品。
京マチ子演じる「いもうと」は、その純粋さゆえに都会で傷つき、その心の傷と寂しさを覆い隠すようにケバケバしく装っているけれど、チラリと本音が覗く場面では、そうではないことがわかる。
森雅之演じる「あに」は、不器用で、悲しい目にあった妹が哀れで、でも、一体その悲しみや悔しさを誰に向けよいかわからず、とりあえずその感情をいもうとにぶつけてしまう。でも誰が見ても、いもうとを一番愛しているのは、あにである。
お互いに弱さを見せまいとする行為が、悲しくもユーモラスであり、暖かさを感じさせる。面と向かっては修羅場を演じるが、気持ちはお互いに通じている。
そのことがわかるから、鑑賞者は、なんだか晴れ晴れとした気持ちになる。そして、たぶんいつか、もう少し時間がたったら、二人はかならず和解するだろうと予想せずにはいられない。
ほんのりと、「家族っていいな」と思わせてくれる作品。
登録情報
アスペクト比 : 1.33:1
言語 : 日本語
製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 200 g
EAN : 4988111292179
監督 : 成瀬巳喜男
メディア形式 : ドルビー, モノ, ブラック&ホワイト
時間 : 1 時間 26 分
発売日 : 2016/10/28
出演 : 京 マチ子, 久我美子, 森 雅之
言語 : 日本語 (Mono)
販売元 : KADOKAWA / 角川書店
ASIN : B01K4NJI64
原産国 : 日本
ディスク枚数 : 1
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