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地球の明日を心配する 子供天文博士(笑) ~大変フツーの 新しい生活 その 77~

子供の頃 
というのは 自分が分かる世界が全世界だと思って
勘違いを起こすコトが ある。

この写真を撮ってから 思い出したよ。

雲と空が くっきりと分かれてる。
この境目が 天気図でいう 等圧線だと 思ってたの。
まだ 「等圧線」という言葉も 分からなかったときだなぁ。
テレビの お天気予報で
日本を中心とした地図の上に 書かれた
ヘロヘロとした 細い線。
アレは 空を見て 書き写してるんだ とね。
可愛いでしょ(笑)。

コレなら 子供心にも 大したコトは ないんだけど
真面目に悩んだ現象が あったの。

それは ある日 突然のコトだった。
何歳のときかは忘れたけど 
今時分の季節の 日暮れ時。

自宅からだと ちょうど 
山に日が沈んだように 見えたんだよね。
その 日没の瞬間

「山の後ろに あんなに熱い太陽が 落ちたら
 山の木が 焼けちゃうぅぅぅぅ」

すっかり 妄想の中で
見えない側の山は切り立った崖みたいになってる。
その 急斜面には 
人工の杉林が 沢山 生えてて
そこに ゴウゴウと燃えた 
球体ではナイ 円形の太陽が 至近距離にあって
山火事が 起きてるっつ~感じ。

幼少ながら 
山火事はよくない ってコトだけは 分かってたから
「山が燃えて オウチの方まで 火がきたら どうしよう」
と 本気で悩んだんだよ。

大事件を発見(予測?)してしまったけど 
あまりのショックで 家族にも言えず。
ただただ アタマの中では 
大規模な山火事が 発生してたのよ。

日没後 空がだんだん暗くなってきても
夜になって 晩ご飯を食べてても
テレビを見てても
(なぜか テレビを見てる)
ひたすら 火事を 心配してたなぁ。

寝る頃。
考えるコトに 疲れ果てた末に
腹をくくったのだ。

「昨日だって 同じ方向に 太陽は沈んだハズ。
 それでも 消防車のサイレンは 聞こえなかった。
 と いうことは 
 太陽が沈むあたりは もう 焼けちゃって
 燃えるモノがないんだ。
 山の下まで 太陽が下ってしまえば 
 そのあと
 夜明けの方向に 太陽が通る道は 土の中(地球の中と思われる)
 だから 燃えるものないし」

天動説のようで そうでもナイ説を 
短時間で つくりあげて 
寝ちゃった。

翌朝からは もう 納得したから 心配もせず
(要は 飽きちゃった)。
………というのを 
上の写真を撮ったとき 思い出したよ。

壮大だねぇ。


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