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車免持ちが普通自動二輪車小型AT限定免許を取るまでの道のり(6)

8月28日(水)、いよいよ教習最終日だ。残り3コマの技能教習と、唯一の学科教習を全部やっつけて見きわめに合格しなければならない。前夜からの雨が予報に反して朝になっても上がらず、雨の中の見きわめとなりそうだ。クルマで教習所に向かった。

第2段階 3コマめ(ケーススタディ)

11時からのコマ。この時間は前半がシミュレータ、後半が実車という構成になっている。プロテクタを装着したままシミュレータ室で交差点通過などの練習をする。シミュレータのクセなどもだんだん分かってくる。

それから合羽を借りて雨中のコースで追い越しなどの練習をし、後半は卒検のコースを復習した。このコマが終わると次の実車はもう見きわめのコマになる。苦手の平均台もこの時間のうちに克服しなければならない。

コースを通しで3回ほどまわったと思うが、平均台は結局毎回落下して完走できなかった。仕方がない。見きわめで頑張るしかない。昼メシはちかくのショッピングモールの中華屋で酸辣湯麺を食べた。美味しかった。

第2段階 4コマめ + 学科教習21(危険予測)

昼休みをはさんで午後1時から4コマめの技能教習。この教習はシミュレータで、次の学科教習とセットになっており、2コマ連続して受けることになっているようだ。

この時間は女性の教習生Cさんと一緒に受けることになった。まずはシミュレータ。テーマは「危険予測」。シミュレータで指示にしたがって運転をするのだが、あちこちから人が出てきたりクルマが出てきたり、あの手この手で事故らせようとする。

Cさんが四苦八苦してコースを終え、次は僕がやってみたが停まっていたクルマが動きだしたり、バスの陰から子供が出てきたり、まあ、ゲームセンターの運転ゲームみたいなものだ。

ひと通りトライアルを終えると、プレイバック機能で自分たちの運転ぶりを振り返る。ふだんクルマに乗っているので、こういうところは危ないとかこいつ出てこないだろうなとか一応の勘所は分かっているつもりだが、シミュレータの世界はこれでもかというくらいヤバい。交通無法地帯である。

シミュレータ教習が終わり、10分の休憩。Cさんと「次見きわめですよね」「平均台が苦手でヤバいっス」などと雑談した。Cさんはちゃんとしたバイクの教習を受けているらしく、第1段階は車体の引き起こしができなくて見きわめが通らず補習になったらしい。やっぱり不合格ってあるんだと思った。いい感じに話が盛り上がったところで教官が来て次のコマへ。

次のコマは車免持ちでも免除されない唯一の学科で内容は「危険予測ディスカッション」と「二人乗りに関する知識」。前のコマのシミュレータでの経験も踏まえながら、実際の事故のエピソードなどを聞き、二輪ではどんな事故が起こりやすいかの講義を受ける。

二人乗りは免許を取って1年が無事故で経過しないとできない。ビデオでお手本を見るが、上手すぎて参考にならないレベル。教官が「このビデオめっちゃ上手いから好きなんですよ」というだけあるが、同乗者もきちんと運転者に合わせてるし、なかなかこうは行かないだろうな。

教官も含めて3人の学科教習なので、適宜「どうですか」「分かりますか」などと話題を振りながらの教習で座談会的に和気あいあいとしたコマだった。Cさんと互いに「見きわめ頑張りましょう」と言い交して散会。

第2段階 5コマめ(見きわめ)

いよいよ第2段階の見きわめ。卒検ではないので課題に失敗してもやり直しが効き、1コマの中で「まあいいでしょう」くらいまで行ければ合格はもらえるはずだが、それにしても平均台を何回かクリアするのは必須だろう。

朝からの雨は結局降りやまず、上下の合羽と長靴での教習。外周を回ってウォーニング・アップした後、まずは教官の後について卒検の二つのコースを確認、それから自分で回ることになる。

まず一回りしてみたが、やはり平均台が3メートルほどで落下。いろいろ自分の中で「遠くを見る」とか「速度を安定させる」とか意識するのだが、いざ平均台に乗ると「おっとっと」になる。難しい。

教官からはそれ以外にも安全確認やコース取りなどで細かい注意を受ける。それを踏まえて第2コースを走ってみる。やはり平均台がダメ。教官からは「平均台以外は完璧ですね」とほめてもらう。

平均台に移動して集中的に練習することに。何度かやってみるが、頑張って半分くらいまでしか行けない。教官からは、「膝を締めて内股で姿勢を安定させましょう」とアドバイスを受ける。「膝で紙をはさんでいるイメージで」と。

これを意識して何度かやると、姿勢が定まって視線を上げることができ、2回ほど落ちずに行けた。「もう1回行ってみましょうか」という最後の1回に失敗、正直これはどうかと思ったが、「じゃ、次は卒検頑張ってください」と。「まあ、1回でダメでもやり直しは効きますから。あはは」と励ましてくれた。何はともあれ教習の過程は終わった。

受付で卒検の手続きをする。もともと31日(土)の11:40からの卒検を受ける予定になっていたので、この時間で大丈夫か再度確認される。写真と住民票が必要だがちゃんと持ってきていたので問題なかった。

いよいよ卒検だ。

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