見出し画像

Web広告の代理店に騙されないために。

初めての投稿なので、簡単な自己紹介も含めて記事を書いてみようと思います。

今はとある事業会社にて、Web広告の運用担当として働いておりますが、それまでは"サイト制作を請け負いついでにマーケティングもやりますよ"というタイプの代理店におりました。

その会社には広告運用の専任担当者がいなかったため、新たに専任を雇おうとなり私が雇われました。

ですが、私は全くの未経験でした。

そのため、上司は知り合いのフリーで働いている広告運用のプロを連れてきて、私に広告運用のイロハを仕込んだのです。

その時に1から「広告運用とは」を教えてもらった後、4年ほどほぼ1人で案件を回しておりました。

そのため、GoogleやYahooだけではなく他広告屋さんとのやり取り、計測ツールの導入と分析、タグツールの導入などありとあらゆることをやらなければなりませんでした。

ですがその中で、明らかに私よりも経験値があるはずの(代理店の)担当と話をしていても「あれ?おかしいな」と思うことが何度かありました。

画像1

部長クラスやはたまた執行役員クラスでも、です。

今事業会社にいて様々な営業も受けますが、やはりおかしな提案をされることがあります。

ですが、運用の知識がない人はおかしな提案に簡単に騙されるのです。それは仕方がない事なのですが、逆に少しでも知っていれば騙されなくなります。

今、みなさんの会社ではどのような運用をされているのでしょう?SNS広告は多そうですね。Googleで検索広告(リスティング)や、GDN(ディスプレイ)などもやっている方は多いでしょう。

その中でも共通して「デキない代理店担当者」がやりがちなことを挙げます。この中で当てはまるものがあったら、一度運用を疑った方が良いと思います。


1.提出されたレポートに日付が載っていない

意外とよくあるミスです。本来、効果検証というのは条件を揃えて記載すべきです。ですが適当な代理店担当者だと、管理画面でデフォルトの期間をそのまま落としてレポートにしたりしています。

実際にありましたが、6月のレポートを依頼したら、期間が6月+7月の作成時点までだったことがあります。これでは、前年度や前月度と比較するときにミスリードが起きます。

期間を明示するのは、基本のキです。


2.レポートを出すのはいいが、コメントがないor今後の対策が書いていない

「いや、今後の対策が書いてなかったらきちんと指摘します!」と思われてる方もいるかもしれません。ですが、その後代理店担当者から来た”対策”は本当に対策になっていますか?

よくあるコメントが以下です。

「今月はクリック単価が高くなったので、来月はクリック単価を安くします。」

これ、クリック単価が最終目標だったらいいのですが、ほとんどの会社は獲得単価、いわゆるCPAが目標ではないでしょうか。

クリック単価が上がってもCPAが良いこともあるし、逆に下がってもCPAが悪化する場合もあるんです。

そのあたりを全く言及してないのは、対策とは言えません。

常に「最終目標を達成するためのPDCAを回しているか」を意識しながら代理店からのコメントを確認しましょう。

画像2


3.比較レポートをそれぞれ異なった期間で比較する

まず、効果検証や比較をする時は、比較したいポイント以外の条件が一緒でなければなりません。

たとえばランディングページ(飛び先のページ)が2種類あり、どちらの方が効果が高いのかを比較する場合は、期間やターゲティング、予算など基本的な部分は一緒でなければなりません。

ですが、これも過去にあったのですがLP1は12月1日~12月15日、LP2は1月8日~14日の数値で比較をしたレポートを出されたことがありました。

そもそも日数が違う時点でOUTなのですが、業種によっては年末が繁忙期(またはその逆)などはあるのではないでしょうか?

たとえば12月が繁忙期の業種の場合、LP1があまり良くないページでもCV数が多そうな事は分かりますよね。そのような外部要因を無視して「LP1が効果高いですね!」という代理店担当者は意外と多いように思います。

4.何でも「やってみないと分かりません」と言う

もちろん、「やってみないと分からない」というのは正しいです。私もクライアントに言う事がございます。

ですが、理由もなく言うのは無責任です。

やってみないと分からない部分と、やらなくても分かる部分はあるのですが、その線引きがうまくできていない担当者がいます。

やってみないと分からなくても、ある程度の経験値から予測をたてることはできるはずです。

「このターゲティングのキャンペーンは、まだ御社では配信した事がないので、やってみないと分かりません。」

「このターゲティングのキャンペーンは、まだ御社では配信した事がないので、やってみないと分かりませんが、私はこのような仮説を立てて配信しようと思っています。そのため、うまく行った場合はこの数値が改善すると思います。」

どちらの報告の方が信頼できますか?

画像3


5.リマーケティングの設定が適当

リマーケティングをするときに、マークリストと呼ばれる配信ターゲティングのグループを細かく分けて配信することがあります。

ここから先は

1,135字 / 1画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?