2024.08.27 NGO職員の1日

7時にアラームが鳴る。
オートミールかクルピツァ(詳しくは08.04に記載!)を火にかけて調理し、朝食を食べる。身だしなみを整え、8時に家を出る。

徒歩5分にあるバス停に行き、98番の連結バスに乗る。
10分に1回来るはずだが、朝のラッシュ時間だと定刻通り来ない。だが、日本の通勤とは異なり、バスに乗ると高い確率で座れるのは、人口が少ないスロバキアの良さだ。

15分ほど揺られると事務所の最寄りに着く。
すぐ近くにチョコレート工場があるため、降車すると同時に甘い香りが鼻をつく。
日本のような湿気はないものの、直射日光が身体に当たる。二車線道路、トラムの車線、三車線道路とある長い横断歩道を渡り、事務所に向かう。

外の日差しと対照的に、建物に入ると暗い。
電気のない階段を2階まで上り、薄暗い部屋へと入っていく。

事務局長が休暇をとると、スタッフも事務所に来ないで在宅ワークをする傾向がある。だから、今日もオフィスは貸切だと思ったら、会計担当のズザナ(仮)がいた。
Ahoy!(アホイ:やぁの意)と笑顔で挨拶をしてくれた。英語を話さない彼女とは、挨拶以上の会話ができない。

“日本人スタッフを受け入れるため”と、事務局長が気を効かせた富士山の写真がある部屋へと吸い込まれる。机が二つ並べられた部屋の、窓際が私の席だ。

パソコンを広げると、最初にメールやスカイプのチェックを行う。
大体20件のメールが来ている中、私が反応をすべきなのは2〜3件程度で、残りはサラッと見て終わり。返答しないといけない内容で、確認が必要なものはチームにチャットを入れる。

日本との時差を考えて、会議を行うなら朝9時からだが今日はない。
まずは、現地から共有された越冬支援に関する資料を読む。今年の支援の需要率や、どのような支援内容が推奨されているかが記載してある。

ふと、ズザナに会計処理を依頼しないといけないことを思い出した。遠方に住む彼女は、月に1度事務所に来るだけだ。だから今日中に、先日購入した定期券代を返金してもらう必要がある。
同じ事務所にいるが、通訳できるスタッフがいないので、メールにスロバキア語と英語を併記し、書類を添付して送る。すると、彼女がお金を持って私の部屋に入ってくる。
何も話さずとも、いつもの場所にサインをし、記載された額を手に取る。

そんなことをしていたら、あっという間に午前中が過ぎる。
週末に作り置きしているカレーを温め、1人デスク飯をする。

午後は、明日の定例会議の資料を準備する。
報告事項、相談事項を明確にし、事前にチームメンバーに確認してもらう。走っている事業数が多いのもあり、1時間半かかる会議を少しでも時短にさせる工夫だ。

明日の会議では、自己資金事業の今後の方針について決定したいため、その資料の作成も今日中に行う必要がある。
本来、この事業は9月末で終了予定だった。だが、事業が半分過ぎた4月時点で、資金の1/4程度しか使っていなかったことが発覚した。スロバキアのプロジェクトマネージャーが「エクセルが苦手」という理由だけで、一切資金管理をしてくれない。だから、驚かない。しかし、余っている以上9月までに使い切るか、事業を延長させる必要がある。

無理に資金を期間内に使うよりかは延長する方がいいと、これまでの議論で決定した。だが、ブラチスラバのセンターは参加者が日によっては0人なのもあり、果たして3センターすべて延長するのがいいのかは議論の余地があった。それを話し合うために、これまでの経緯と、これからの動きのシミュレーションを記載した資料の作成をした。

何をどの順番で話し合っていくべきか整理して、文字に落とし込む作業は意外と時間がかかる。
あれこれ考えていたら、すぐに時間が過ぎた。

17時。帰宅の準備を始める。
昼に1時間休憩を取っているわけではないので、およそ今日の勤務時間と労働内容が終わったら帰る。

夕方でも30度近くある中を歩いて、来た道をまた戻っていく。

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