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【開催レポ】Kagoshima Lovers Meetup vol.5「スポーツで鹿児島を盛り上げるために、鹿児島ユナイテッドFCが大切にしている4つの作法」

こんにちは!首都圏と鹿児島市をつなぐオンラインプロジェクトKagoshima Lovers Project運営事務局です。

2020年12月18日(金)に開催したオンライントークイベントKagoshima Lovers Meetup(かごしまラバーズミートアップ)vol.5。
2日後(12月20日)にシーズン最終試合を控えた鹿児島のプロサッカーチーム”鹿児島ユナイテッドFC”より代表の徳重さんと応援リーダーの田上さんをゲストにお迎えして、「スポーツで鹿児島を盛り上げるために、鹿児島ユナイテッドFCが大切にしている4つの作法」をテーマにお話を伺いました。

首都圏を中心に24名の方々にご参加いただき、ゲストお二人と参加者の方々との直接のコミュニケーションも交えながら和気あいあいとした雰囲気で進んだ2時間のオンライントークイベント。
当日の様子をお伝えします。

【1】ゲストプロフィール

◎徳重剛さん

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『鹿児島ユナイテッドFC』代表
1977年、3人兄弟の末っ子として鹿児島市に生まれる。小学校1年生の時に兄の影響とマンガ『キャプテン翼』に憧れてサッカーを始め、県立鶴丸高校、上智大学でもサッカー部に所属。大学卒業後、公認会計士の資格を取得し、2003年、有限責任監査法人トーマツに入社。5年間勤務したのち、ある出来事をきっかけに地元・鹿児島にJリーグクラブを作ろうと30歳を節目に退社。2010年にFC KAGOSHIMAを立ち上げ、ライバルチームであったヴォルカ鹿児島との統合を経て2014年に鹿児島ユナイテッドFCを発足させ、運営会社「鹿児島スポーツプロジェクト」のクラブの代表に就任。2016年、鹿児島ユナイテッドFCのJリーグ入りを実現させた。

◎田上裕さん

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ニックネーム:タノさん、ユタカ
1986年1月12日鹿児島市(旧松元町)生まれ。鹿児島市立石谷小学校、鹿児島市立松元中学校、鹿児島城西高校、宮崎産業経営大学を卒業後、FC刈谷、FC琉球を経て鹿児島ユナイテッドFCの前身となるFC KAGOSHIMAに合流。鹿児島県1部リーグ、九州リーグ、JFLを経てJリーグ入りを牽引。初代の鹿児島ユナイテッドFCキャプテンを務める。2019年をもって現役を引退。座右の銘は「日々感謝」「何事も気持ち次第」。将来の夢は鹿児島県民全員が、顔を見たら「田上裕だ!」と声をかけてもらえる人になること。

【2】開催概要

開催日時:2020年12月18日(金)20時30分~22時30分
開催方法:ZOOMでのオンライン開催
参加費:無料
参加対象:首都圏在住者を中心に県外から鹿児島市と関りを持ちたい方
当日の内容:
 ・オリエンテーション
 ・ゲストのご紹介
 ・チェックイン(自己紹介)
 ・Kagoshima Lovers Meetupについて
 ・ゲストトークセッション
 ・質疑応答
 ・諸連絡

【3】ゲストトークセッションの内容を一部ご紹介!

首都圏を中心に24名もの鹿児島ユナイテッドFCファンがオンライン上で集ったKagoshima Lovers Meetup vol.5。
待ちに待った徳重代表と田上応援リーダーのトークセッションでは、自他ともに認める鹿児島ユナイテッドFCファンの永山(一般社団法人鹿児島天文館総合研究所Ten-Lab理事長)が進行を務めさせていただきました。

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チーム発足時から鹿児島ユナイテッドFCを応援し続けてきた永山。
この日はJFL(日本フットボールリーグ)時代のユニフォームを着て画面上に登場!
試合観戦時の熱気を彷彿とさせる雰囲気の中、徳重代表と田上応援リーダーとのトークセッションがスタートしました!

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Q1:(永山)まずは鹿児島ユナイテッドFCについて教えてください。

(この部分は鹿児島ユナイテッドFCでPR関連の業務を担当されている小林さんからお答えいただきました。)

A1:クラブの沿革としては、2010年に前身となるFC KAGOSHIMAを代表の徳重が立ち上げたことから歴史が始まりました。その後2013年に当時ライバルだったヴォルカ鹿児島と統合して鹿児島ユナイテッドFCが誕生。2018年にJ2へ昇格したものの、2019年はJ3へ。今年J2復帰を目指しましたが及ばず…
次こそはと意気込んでいる状況です。
今シーズン、コロナ禍での試合は検温や観戦時の間隔確保など、コロナ対策に工夫を行いながら開催を行いました。

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「鹿児島ユナイテッドFC」の”ユナイテッド”には3つの意味が込められています。
・もともと別のチームだったヴォルカ鹿児島とFC KAGOSHIMAが統合した連合体という意味
・鹿児島には薩摩半島と大隅半島、離島とたくさんの地域がありますが、これら全部を含めて鹿児島を盛り上げていこうという意味
・県内に限らず県外・世界中の鹿児島ファンが団結し、地元への想いを活かせる媒体という意味

上記の3つですね。

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Q2:(永山)スローガンの前に、そもそもどんなことを思いながらサッカーチームをつくったんですか?

A2:(徳重さん)
私はもともと鹿児島出身で大学から東京に行き、監査法人で働いていました。30歳になる2008年、「鹿児島に何かできないかなぁ」ということを考えていたりしたんですね。
ちょうどその頃に大分トリニータの決勝戦を東京の国立競技場で見たんです。大分県民や関係者の方々が国立競技場に一堂に集まって、6万人の観客席が埋まる中で大分トリニータが優勝した景色に感動したんですよね。
でも「これって(地元にプロサッカーチームのない)鹿児島の人は体験できないんだ」って残念というか、寂しい気持ちになりました。
鹿児島出身の仲間内と「鹿児島にプロサッカーチームつくりたいね」と居酒屋で吞みながら話していたのが始まりです。

ー(永山)「鹿児島をもっとひとつに」のスローガンに込めた想いは?

(徳重さん)
最初は「鹿児島をひとつに」で考えていました。でも、「じゃあ今の鹿児島ってひとつじゃないのか?」という疑問もありまして、”さらに一つにしていきたい”という想いを持って「鹿児島をもっとひとつに」というスローガンが誕生しました。

ー(永山)田上さんはその当時、もっと有力なサッカーチームでプレイしていたはず。ユナイテッドに合流することに迷いはなかったですか?

(田上さん)
迷いはなかったですね。子どものころから「なんで地元じゃないプロサッカーチームが鹿児島に凱旋して、こんなにみんな喜ぶんだろう?」という気持ちを持っていました。とはいえ鹿児島にプロサッカーチームはないから、「じゃあ作るしかないじゃないか」とも思っていましたね。そのタイミングで声をかけていただきました。
鹿児島でサッカーしてる子どもたちに同じ思いをさせたくないなと思ってやってきました。

J2昇格が決まる試合の時は1万人を超える人たちが見に来てくれて、その光景を目にしたときに「鹿児島でもこんなことできるんだな」と思ったのと、これからの可能性を感じました。

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Q3:(永山)田上さんはチームの4つの活動方針は普段から意識されているものなんですか?

A3:(田上さん)
意識しているというよりは根付いている。もともと心に持っているんですよね。

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ー(永山)スタジアムを掃除して帰る姿とか、フェアプレーの精神を持っている鹿児島ユナイテッドFCサポーターは多いですよね。そういうのってチームからサポーターへ呼びかけているんですか?

(田上さん)
呼びかけたりはしてないですね。
鹿児島の県民性なのか、フェアプレー精神をもともと持っている人が多い。
他のチームにはない鹿児島ユナイテッドFCサポーターの特徴なんですが、負けても罵声が飛ばないんですよね。「次、頑張ろう」という応援の声をかけてくれるんです。選手としてはそれが逆に胸が痛い時もあります。罵声を浴びせてくれたほうが楽だと思うこともあるくらい、真摯に応援してもらっています。

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Q3:(永山)今シーズンを振り返って、漢字一文字で表すと?

A3:(徳重さん)
「耐」
今年は本当にコロナの影響を受けましたよね。。3月開幕予定が6月になり、かなりタイトな日程の試合や無観客試合、多くの人がスタジアムに足を運びづらい状況下で見込んでいたチケット収入も厳しくなったりと、今年は本当に耐える年だと思って動いていました。

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(田上さん)
「感」
感謝・感じる、の感。無観客試合で開幕したわけですが、本当に鹿児島ユナイテッドFCは応援があるからこそ頑張れるチームだと思っていて。無観客試合でいつも応援してもらっているありがたみをとても感じました。

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ー(永山)コロナ禍でサッカーをすることについて、どう感じているますか?

(田上さん)
こういう中でもスポーツが与えられる力は大きかったんじゃないかと思っているけど、正直答えるのが難しいですね。。

ー(永山)僕個人の感覚ですが、コロナ禍でたくさんの変化に対応し続けないといけない日常の中で、目の前の試合に全集中して没頭できる時間を過ごせたことはとても大きかったなと思っています。徳重さんはどう感じていますか?

(徳重さん)
大変な状況下にも関わらずスポンサーの皆さんにもお世話になりましたし、県外試合の際は2週間に1回のPCR検査を受けながら試合したりと保健所の皆さんにもたくさんお世話になりました。
医療従事者の方々がこんなに働いている中でサッカーやってていいのかなと悩んだ時期もありました。でも何か地元に貢献できていたらなという想いでやってきました。今年は本当に複雑な1年でしたね。

【4】参加者からの質問を一部ご紹介!

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参加者の方々から寄せられた質問と、ゲストお二人からの回答を一部ご紹介します!

Q1:アピールしたいターゲット層は?

A1:(徳重さん)
応援してくださっている方々の平均年齢が40歳くらいなんですよね。これはJリーグ全体がそうです。高齢化してきている。
23歳以下の方々にもっと観に来てほしいと考えていて、U-23パスという限定パスを用意しています。
あとはサッカーやってる人が意外と観に来ていないんですよね。自分の試合が重なっちゃったり…そういう方にどうやって観に来てもらうかは、時間かかると思いますが工夫したいなと思っています。

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Q2:県外在住者に向けたサービスはありますか?

A2:ファンクラブの中に「ふるさとサポート会員」というコースがあります。県外の方はホームゲームをなかなか見ることができないんですよね。代わりとして鹿児島らしい特産品がたくさん届くコースを用意しています。

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Q3:ユナイテッドFCには鹿児島出身の選手が多いですが、どのような方針で選手獲得をされているのですか?

A3:(徳重さん)
我々は鹿児島のチームなので、鹿児島に縁があったり出身者の選手をできるだけ多く抱えていきたいなと思っています。
他にアカデミー(子ども向けのサッカー教室)もやっています。将来的には鹿児島で育って、広く活躍する選手を多く育てていきたいと思っています。

(田上さん)
ここは選手をとても大事にするチームです。6年在籍させていただいて、選手のことも鹿児島らしさも大事にするチームだと実感しています。

他にもたくさんの質問が寄せられ、とても盛り上がった質疑応答時間でした。
また、質疑応答の中で鹿児島ユナイテッドFCの公式Youtubeチャンネルの話題も!
今回のゲストのお一人、田上応援リーダーが出演されている動画がたくさんアップされています。ぜひチャンネル登録されてくださいね!

【5】参加者の声(アンケートより一部抜粋)

鹿児島をもっとよくしたいという想いが伝わる素敵な会でした。画面越しでもお二人の人柄の良さが伝わってきて、ふるさとサポート会員来シーズンしようと思います!!
皆さんのユナ愛も鹿児島愛もよーくわかりました!そのマグマをもっと見える化できそうだなと可能性もみえました。2021楽しみにしています!
地元のプロチームを県内外の皆さんと熱く語れて勉強にもなりました。
田上さんのトークがめっちゃ軽快でした!チーム誕生秘話を改めてお伺いでき、ユナイテッド空間がいかに鹿児島の鹿児島による鹿児島愛であるかを知れました。

お問い合わせ先

ご質問・ご要望は下記へお問い合わせください。

Kagoshima Lovers Project運営事務局
(一般社団法人鹿児島天文館総合研究所Ten-Lab内)
TEL: 080-2785-4563
E-mail: info@ten-lab.org
営業時間:月~金(9:00~18:00)
主催:鹿児島市
運営:一般社団法人鹿児島天文館総合研究所Ten-Lab

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桜島を連想させる”マグマ“というフレーズは、鹿児島市のまちや人が持つ”熱量”を表しています。
「あなたとわくわく マグマシティ」は、鹿児島市民(赤い糸)と市外の人々(青い糸)が交流する中で、思いを合わせ、わくわくする未来を紡いでいこうという願いを込めた鹿児島市のブランドメッセージです。


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