見出し画像

【開催レポ】「私のKagoshima Project」3分間に想いを込めて~最終プレゼンテーション~

鹿児島市に関心を持つ首都圏在住の方々が参加されているオンライン講座「Kagoshima Lovers Academy(かごしまラバーズアカデミー)」。

第1~2講では、主に鹿児島市の魅力やこれからの可能性など、鹿児島市全体のプラス面にフォーカスしてきました。
第3講では、鹿児島で活動しているローカルプレーヤー6名が感じる鹿児島市の魅力や特徴、そして課題など鹿児島市の現状を学び、第4講では参加者それぞれが模索する「自分と鹿児島市との関わり方」プランの中間報告ショートピッチを行いました。

そして今回レポートをお届けする第5講は、9月下旬から始まったKagoshima Lovers Acadmyの最終講。
第4講終了からの約3週間、参加者はそれぞれ中間報告ショートピッチで寄せられたフィードバックコメントをもとにプランをブラッシュアップしてきました。

実際に自分自身のプランを実施された方もいらっしゃれば、参加者同士でのコラボ活動が生まれたり、首都圏での日常に鹿児島市との関わりを生むようなコミュニティが形成されていったりと、たくさんの挑戦やドラマが生まれたKagoshima Lovers Academyの約3か月間。
その集大成である第5講当日の様子をお届けします。

過去の開催レポートは本文下部をご覧ください。

【1】第5講の開催概要

日時:2020年12月12日(土)13:00〜16:00
開催方法:ZOOMを使ったオンライン開催
プログラム内容:
    1)オリエンテーション
    2)チェックイン(近況報告)
    3)「私のKagoshima Project」プレゼンテーション〈1~4ターム〉
    4)振り返りとこれからの理想の関わり方を考える時間
    5)閉講式
    6)諸連絡

【2】チェックイン(近況報告)

画像1

画像2

完全オンライン開催のKagoshima Lovers Academyでは、毎回の講座の冒頭に行う”チェックイン”という自己紹介・近況報告時間を特に大切にしています。
どこか1か所に集まって行う対面開催とは違い、ちょっとした表情の変化や会場全体の雰囲気が掴みづらいオンライン開催でも、この場に関わる人みんなで支えあい、一体感や温かな雰囲気を作っていくためには、その場にいる人それぞれが「今、どんな気持ちでいるのか」を共有することが必要不可欠です。

最終講となる今回のチェックインでは、それぞれがこの約3か月間で気づいたこと、自分自身に起こった変化などについての共有が多く、この後のプレゼンテーションに向けた熱気が高まるような場となりました。

【3】「私のKagoshima Project」プレゼンテーション〈1~4ターム〉

Kagoshima Lovers Academyの約3か月間での気づきや感じたこと、そして自分自身の鹿児島市への想いと関わり方のプランを「私のKagoshima Project」として発表する最終プレゼンテーション。
参加者はそれぞれ、下記項目を中心にプランを考えてきました。

画像3

計15名のプレゼンターを4つのタームに分け、
 ①3分間プレゼン
 ②アドバイザー・メンター・運営側からのフィードバックコメント
 ③プレゼンターより一言感想
という流れでお一人ずつ行いました。

<第1ターム>

UKさん:
鹿児島には縁もゆかりもなかったUKさん「自分にできる最初の関わり=まずは観光!」と考え、2泊3日で鹿児島市を知る旅に出発しました。Kagoshima Lovers Academyで出会った鹿児島在住のアドバイザー・メンター・スタッフを訪ねながら鹿児島市内のいろいろな場所をめぐる中で感じた面白さに気づき、また「出会った人たちとのつながりを大切にしながら定期的に足を運べる関係を築きたい」という想いから、UKさんの鹿児島市への愛情を感じる発表となりました。
さやこさん:
将来的に関東と鹿児島で2拠点生活を目指すさや子さん。ご自身がペーパードライバーというところから”運転(ドライブ)×休暇を楽しむ(バケーション)=ドライバケーション”というプランを発表しました。鹿児島市内の観光地や商業地への訪問を楽しみながら運転練習もできるというドライバケーションプランの最初の一歩として、SNSを使った鹿児島市内の交通アンケートを実施。運転難易度が高い箇所と対策をまとめた情報など、今後の大きな可能性を感じる発表でした。
こうだいさん:
鹿児島出身のこうだいさんは、上京してから自分自身が鹿児島に強い想いを持っていることに気づいたそうです。今回の参加を通して鹿児島市の魅力に気付き「もっとたくさんの人に鹿児島市のことを知ってほしい」「”人”を通して鹿児島市の魅力を感じてほしい」と考えました。まず自分自身が鹿児島市で人の輪を広げたいということから、ワーケーションを兼ねた長期滞在を計画。滞在中は”人”を通して鹿児島市のことをもっと知り、そして自分自身も伝えていくような活動を行っていくとのこと。今後のアクションが明確に示されていて頼もしさを感じる発表でした。
うっちーさん:
観光のお仕事をされているうっちーさんは「地域には”観光”だけでは伝えられない魅力がある」ということを感じていました。今回の参加を通して、「伝えられない魅力を人につなぎたい(伝えたい)」という考えが「自分も輪の中に混ざりたい(一緒に楽しみたい)」に変わっていったそう。オンラインメディア活用やKagoshima Lovers Academyから発足した鹿児島ファンコミュニティKAGONNECT!!(カゴネクト)での活動を通していろいろな鹿児島市の面白ろがり方を提案したいという発表にワクワク感を感じました。

<第2ターム>

なほさん:
鹿児島市内出身のなほさん。参加を通して鹿児島市への想いがどんどん増していったと話しました。オンラインシステムのremoを使ったバーチャルコワーキングの運営に携わるなほさんは、その場を活用してオンラインで鹿児島市について語る”茶いっぺ会”(国外も含め各地から参加された様々な方と鹿児島を話題に語り合う会)をこれまでに2度開催。これからも定期的な開催を予定しており、会場からも「次回参加したい!」といった声が多数上がり、盛り上がった発表となりました。
まこっちゃん:
鹿児島市出身で就職のために1年半前に上京したまこっちゃん。「鹿児島に帰りたい」というモヤモヤを抱えながら生活を送っていたそうです。今回の参加をきっかけに首都圏での鹿児島ファン仲間と知り合うことができ、日常に対して前向きな気持ちになっていきました。無理なくできる最初の一歩を模索し、東京都内の鹿児島にゆかりのあるスポットを散歩することからスタート。この体験をもっとたくさんの人と共有したいと”鹿児島ゆかりの地散歩in東京”を企画したいと発表し、周りからはたくさんの応援の声が届きました。
コミさん:
かねてから定期的に東京のアイドルを鹿児島に招いてのバスツアーを企画しているコミさん。Kagoshima Lovers Academyでの気づきや出会いを通して、次回開催のツアー先を桜島に決め、まだ知られていない桜島の魅力を県内外の方々に伝えていきたいと語りました。
また、鹿児島市内の大型ライブハウス”キャパルボホール”を貸し切って行うアイドルライブも企画しているなど、アイドルを軸にした新しい鹿児島市の情報発信・観光の可能性を感じる発表でした。
だーしまさん:
長野県志賀高原をフィールドにワーケーション関連のお仕事に携っているだーしまさんは、そのノウハウを活かした鹿児島市ワーケーションプランを発表しました。単純なワーケーションではなく「SDGs de エデュケーション&ワーケーションツアー」と題し、親子連れを対象にオンラインとオフライン両方を掛け合わせた3つの体験型コンテンツ「知る:オンラインツアー」「食す:リアルイベント@東京」「体験する@鹿児島市」を組み込むなどの工夫を考えています。実現に向けて事業化も視野に入れて進めていきたいという宣言もあり、周りからの期待感が集まる発表でした。

<第3ターム>

naoさん:
Kagoshima Lovers Projectから発足した鹿児島ファンコミュニティ"KAGONNECT!!"立ち上げメンバーのnaoさん。コミュニティをアーケードの商店街にたとえ、「それぞれ自分がやりたいことをやりながら、コミュニティ自体を一緒に盛り上げていくことで認知度や発信力も上がる」と語りました。また、食関連のお仕事をされているnaoさんは、食を軸にした鹿児島ファンづくりを行いたいと発表し、かごしまマルシェin東京などもできればと話しました。ご自身の得意分野である”食”を通して鹿児島市に関わりたいという熱い思いを感じました。
こうたさん:
参加者の中でも特に鹿児島への強い愛情を持っていたこうたさん。かなり早い段階から「首都圏企業と鹿児島市内企業とのビジネスマッチング交流会を開催する」と具体的に目標を定め、最終講の約1週間前に実施しました。発表ではその振り返りも踏まえて今後の計画なども話していました。
ビジネスマッチング交流会後に契約に結び付いた事例も生まれ、首都圏企業と鹿児島市内企業との関係づくりに留まらず、鹿児島市内の企業同士の繋がりづくりにも寄与しているというフィードバックコメントも寄せられていたことが印象的でした。
シンゴさん:
東京都出身、西郷隆盛の大ファンで命日には毎年必ず鹿児島市お訪れているというシンゴさん。「鹿児島出身じゃない自分になにができるのか」という問いにずっと向き合いながら、Kagoshima Lovers Academy参加者向けに東京都内の西郷さんゆかりの地を巡るツアーを企画したりと、少しずつ自分にできることを模索してきました。
「まずは自分がもっと鹿児島を好きになろう!」という思いに至り、鹿児島ファンコミュニティKAGONNECT!!に関わりながら今後もコミュニティ全体を盛り上げていきたいと発表しました。会場からは「またツアーをやってほしい!」と早速リクエストが寄せられました。
あゆみさん:
神奈川県内の市役所にお勤めのあゆみさんは、鹿児島市役所内にサテライトオフィスを開設し、自分自身が鹿児島市内に長期滞在をしながら仕事するという最終目標を掲げました。都市部の公務員がそのほかの地域に滞在しながら関係人口的な関りを持つことは、公務員同士の情報交換やつながりづくりにもつながると話し、市役所に努めるあゆみさんだからこその視点でプランを発表しました。実現に向けた最初の一歩として企画しているオンライン交流会「鹿児島の公務員と首都圏の公務員をつなぐネットワーク」では、主催の鹿児島市広報戦略室職員とも協力しながら進めています。

<第4ターム>

原田さん:
来年度鹿児島へUターンし、ペット関連の事業で起業を考えている原田さん。鹿児島の農水産物や大学・行政と連携をとりながら事業を進めていきたいという想いを発表しました。
実はKagoshima Lovers Academyに参加した当初は来年度のUターンや事業の連携対象など、具体的なところのイメージはまだ持てていなかったそう。
参加を通して今の鹿児島市の魅力や課題を知り、自分自身がUターンして事業を経営していく覚悟を持てたと話していたことがとても印象的でした。
ゆーちゃん:
上京して結婚し、3度の出産を経験したゆーちゃん。東京での生活や育児とキャリアの両立などに悩み、一時期は自分自身や故郷の鹿児島のことも嫌いになりかけていたそうです。そんな中で今回のプログラムに参加し、鹿児島つながりの仲間も増えてコミュニティができたことがとても嬉しいと話しました。
桜島をテーマにした”大地と自然とのつながりを感じるオンライン講座”を企画していたり、鹿児島ファンコミュニティ"KAGONNECT!!"の立ち上げメンバーとしてこれからの仕掛けを考えていたりと、今後の構想を楽しそうに語る姿がとても印象的でした。
みずきどん:
1月に鹿児島市へUターンするみずきどんは、実は大のヤギファン。鹿児島市内ではヤギと触れ合える場所が限られていてもったいないと感じていました。「ヤギの魅力を多くの人に伝え、ヤギ好き仲間を増やしたい」という想いから、インスタグラムで「ヤギカメラマン」というアカウントを新設。ヤギのかわいい写真を投稿しながら、鹿児島市やヤギの魅力を発信し始めています。目標は「ヤギをきっかけに平川動物公園に通う人を増やし、ヤギ観察会を開催したい!」と発表。ヤギを通して細く長く鹿児島市に関わりたいという熱量とヤギへの愛情に会場全体から応援コメントが寄せられました。

【4】振り返りとこれからの理想の関わり方を考える時間

最終プレゼンテーションが終わり、Kagoshima Lovers Academyの約3か月間も終わりの時間が近づいてきました。
これまでの講座なら、ここで小グループに分かれての感想共有時間を入れるのですが、今回は一人でゆっくり自分自身と向き合う時間を設けました

「なぜ、首都圏にいながら鹿児島との関わりを持ちたいと思ったのか」
「この約3か月間を通して、鹿児島市にどんな魅力と課題、そして可能性を感じたのか」
「自分自身はこれからそんな関わりを持ちたいのか」

画面に投影された第1講からこれまでの写真スライドショーを見ながら、上記のような正解のない問いに向き合う時間。
参加者それぞれが静かに、真剣な表情で自分自身と対話されていたことがとても印象的でした。

【5】閉講式

画像4

Kagoshima Lovers Academy最後のコンテンツは閉講式。
オンライン上ではありましたが、参加者お一人ずつお名前を呼び、修了証書の授与を行いました。
閉講式では参加者だけでなくアドバイザー・メンター・運営側も含めて全員が一言ずつ感想を話し、閉講式にもかかわらず、これからまだたくさんの挑戦やコミュニケーションが進んでいく雰囲気を感じました。

【6】事後アンケートより(一部抜粋)

アカデミーに参加して本当に良かったです。皆さんとの温かいつながりが、これからも続いていくことを感じられて、とても満たされた気持ちになりました。
アカデミーが終わるのが寂しいというのが1番の感想です。
参加された方のこれからの鹿児島への関わり方を聞いてわくわくしました。大きな事だけじゃなく、小さく自分のできる範囲で想像するってとても大切だなと感じました。
何だか、自分の中でも、ぱっかーんと、何かが開けた感じがしました。これから鹿児島と繋がって、どんな世界が広がっていくのかがますます楽しみです。
参加当初は参加する時間を確保できるか、、から心配していましたが、いまでは良い意味で自分の人生を根本から揺さぶられた受講となりました。

【7】お問い合わせ

ご質問・ご要望は下記へお問い合わせください。

Kagoshima Lovers Project運営事務局
(一般社団法人鹿児島天文館総合研究所Ten-Lab内)
TEL: 080-2785-4563
E-mail: info@ten-lab.org
営業時間:月~金(9:00~18:00)
主催:鹿児島市
運営:一般社団法人鹿児島天文館総合研究所Ten-Lab

過去の開催レポート

<第1講開催レポート>

<第2講開催レポート>

<第3講開催レポート>

<第4講開催レポート>

<かごしまラバーズアカデミー受講生それぞれの紹介note記事>

画像5

桜島を連想させる”マグマ“というフレーズは、鹿児島市のまちや人が持つ”熱量”を表しています。
「あなたとわくわく マグマシティ」は、鹿児島市民(赤い糸)と市外の人々(青い糸)が交流する中で、思いを合わせ、わくわくする未来を紡いでいこうという願いを込めた鹿児島市のブランドメッセージです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?