見出し画像

PCD参加者の今〜その1〜門間ゆきのさん

先日、PLAY CITY! DAYSのDAY3が開催され、鹿児島市の色んなまちの表情や魅力が詰まった20本の動画が生まれ、今後は自分たちで企画を考えて、さらに深くまちに関わり、楽しみながら、最初の一歩を踏み出していきます。
2020年のPCD(=PLAY! CITY DAYS)もいよいよ後半戦!

今年の参加者の中には、メンバーとも、まちの人とも仲良くなってきて、どんどん楽しくなってきたけど、「PCDが終わったらどうなるの?」と思い始めている人もいるかもしれません。
そこで今回、昨年のPCD参加者にインタビューを行い、「あのとき何を感じて、その後どうなったか」をお聞きしました!

第1弾は2020年PCDの名山チームのサポーターでもある門間ゆきのさんです!

*普段やっていること

仕事は南日本新聞社で記者をしています。鹿児島市名山町に住んでいて、まちあるきマップの作成やまちの集いの場「バカンス」の共同オーナーとして毎週水曜日の朝に「おはようバカンス」というイベントをしています。

そのほかに、「おかわかめ」という、よく育ち栄養価も高い植物を育てていて、おかわかめのキャラクター「おかわかめん」を描いたり、LINEスタンプや公式アカウントをつくって、人とつながる活動もしています。
先日も宮崎で、農家さんとコラボしておかわかめフルコースを楽しむイベントに行ってきて、この冬にも開催することになりました。笑

画像1


名山に住むようになったきっかけは、就職活動の面接で鹿児島に訪れた時です。1週間の鹿児島滞在中に、たまたま名山堀に飲みにいって、とくちゃんという居酒屋に行きました。そこのおかみさんがとにかく温かくて、「このおばあちゃんのいるまちに住みたい!」と思い、今に至っています。


*PCDに参加した感想

まずは「仲間ができたこと」が一番の収穫でした。

一人ではできないこともみんなと一緒だとできる。名山に暮らしている自分にとっては、愛着があるのは当たり前。そんな私のマップを作りたいという想いに興味があると集まってくれた人は、みんな名山の外の人でした。メンバーは名山で営む人たちへの取材を通して、まちに親しみが湧いてきました。メンバーの一人で熊本在住の人は、自分の故郷でも同じようにやっていきたいと言っていたのが印象的でした。PLAY CITY! DAYSでまちを知って、まちのおもしろさをみんなで共有できたことが良かったですね。

画像2


*PCDでやっていたこと

名山は色んな営み、人と人の繋がりが温かくて、新旧が混在する面白いまち。こういったものを一目で分かる形で表現したいと思い、「まちあるきマップづくり」の企画で手を挙げました。
7人の仲間たちが共感してくれ、名山まちあるき隊を結成しました。メンバーと一緒に何回かまち歩きをして、お店にも取材しました。
はじめは、どこを取材するかを自分たちでは選べないと思ったので、マップをつくることを全戸に知らせました。お店・事業所などは名山町で100店舗、そのうち半分は飲食店、残りの半分は、クリーニング屋、宿、自動車工場、電気屋など様々です。
全戸への宣言をしてから始めたことで自分たちもまちで動きやすいようになりました。14のお店・事業所が協力していただくことになり、まちあるきマップVol.0ができました。費用などは自分たちで負担して、300部以上発行しました。

画像3

画像4



*PCDで得たもの

自分がやりたいことを形にする時に、その気持ちを人に共有することの大切さです。一人でやろうとしなくても、仲間を集めて出来ないことはないと思いました。
その中で、人に想いを伝える力、みんなに分かってもらえるための説明や楽しいと思える設計、計画の重要性なども学びました。
実現するまでのステップを踏めたことで、自信になって、まちの人に喜んでもらったり、まちの外の人にも楽しんでもらえたという手応えを感じました。
そして、その後に続く名山での活動の弾みにもなりました。


*PCDのその後

PCDのプログラムが終わった後もメンバーでまち歩きをしたり、 PCD参加者ではない人も参加してくれるようになりました。PCD後の名山での動きを4つ紹介します。

①写真展 名山、じゅうにじかん。
PCDの他のチームとのコラボ企画で、徒歩15分で回れてしまう小さなまちを、12時間掛けて写真を撮り続ける。その写真を街角のカフェの壁面に展示して、訪れた人に名山の朝から夜までのまち・人の風景を楽しんでもらう企画を行いました。

画像5


②おうちde名山 お持ち帰りスタンプラリー
新型コロナの影響で、名山でもお客さんが減っていく中、テイクアウトを始めた店が出てきました。そんなお店の情報を一覧にしてまとめられたら良いなと思い、企画しました。近くで働く人にお昼休み・仕事帰りに立ち寄ってもらえるようにスタンプラリーにして、まちあるき隊のメンバーにも協力をもらいながら23店舗のお持ち帰り情報を載せました。近くにある市役所や銀行に持参したら使ってもらえることになり、お店の人からも喜ばれ、利用者からも毎日のお昼が楽しくなったという声をいただきました。

画像6

③名山こどもまちあるき隊
小学生の子供たちの夏休みの自由研究
として、一緒にまち歩きをやりませんか?と町内のあいご会に投げかけたところ、反応が良く、5人の子供たちが参加してくれました。まちあるき隊のメンバーが引率してくれ、子供たちは生き生きして、すごく楽しんでいる様子でした。参加してくれた3年生の子が「この自由研究を6年生まで毎年やりたい」とお母さんに言っているのを聞いて、やって良かったなとほっこりしました。

④名山新聞
こどもまちあるき隊での手応えから、名山のメディアをつくりたい!と思いました。地元の人に見てほしいので、WEBではなく、紙媒体の名山新聞を月1回発行することになって、9/21に創刊号を発行しました。回覧板や掲示板、お店に貼ってもらうなど、多くの地元の人に届けたいと考えています。
子供達とまちあるき隊のメンバーで取材・編集して、地元の町内会・通り会長・青年会・あいご会にも協力してもらっています。

20200923_081844のコピー


*今年の参加者に一言

今年は名山サポーターとして参加していますが、動画チームがほとんどサポート無しで、すごく楽しんでくれていることがめっちゃ嬉しいです。外から来た人たちが住んでいる人にはない新しい視点で名山を盛り上げてくれることを期待して、私は全力で応援したいと思っています。

P C Dの一番の醍醐味は仲間ができること。

仲間と一緒ならできることが多くて、PCDの間に挑戦したいことは口に出してみてほしいです。はじめは難しいと思うかもしれないけど、きっと良いアイデアが出てくると思います。

(取材:テンラボ 原本太郎)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?