上田麗奈さん楽曲の音域について


こんばんは、突然ですが私は上田麗奈さんの1st.ミニアルバムRefRainがすごく好きです。


CDが届いた日、最も心の調子がいい日の一番天気のいい時間帯を狙って、いつもは散らかっている机の上を片付けてピカピカに磨いて歌詞カードとCDケースだけを置いて、すべてを完璧に準備してから目を閉じて一番いいヘッドホンで聴き始めたのを思い出します。家族に心配されました。

前置きが長くなりましたが、このアルバムはじめ上田麗奈さんの曲を聴いていると、「あれ?」と思うことがあります。

「音域、高くね?」

ファルセット成分多めの柔らかめな声質で歌ってらっしゃるので、高音をバリバリ出している印象は与えないのですが、やたらと音域が高いのです。というか上田麗奈なら多少ヤバめのハイノートあってもいけるっしょみたいな風潮さえある気がします。

とうわけで今回は上田麗奈楽曲の音域に焦点を当てていきます。早速ですがRefRainとシングルsleepland収録曲の最高音はこのようになっています。

(特に高めの曲は簡単な譜例もつけてみました。)

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マニエールに夢を(作編曲:佐藤純一)F♯

ワタシ*ドリ(作編曲:田中秀和)

海の駅(作編曲:rionos)D♯
毒の手(作編曲:TECHNOBOYS…(略)
車庫の少女(作編曲:shilo)E
あなたの好きなメロディ(作編曲:佐藤純一)

sleepland(作編曲:rionos)

誰もわたしを知らない世界へ(作編曲:rionos)
fairy taleの明けに(作編曲:shilo)(※)
 ※間奏のコーラスを含めるとF♯

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見てみると、最高音が五線譜の一番上のラインをはみ出す曲が少なくありません。(楽譜ってどうやったらきれいに貼れるんだろう・・・)

女性ヴォーカルの地声の最高音域はC~Dくらいとよく言われますが、たしかに声優さん楽曲だと最高音がC~D、ファルセットを使って歌う場合だとE、たまーにFが最高音として出てくる印象があります。

6曲入りのミニアルバムの半分はFを超えている上田さん楽曲はハードだと思います。現時点のソロ曲でライブをやることになったらかなりしんどそうです。プリパラで「パニックラビリンス」(最高音F)を何度もライブで歌っている上田さんならいけるのかもしれませんが・・・。

上田さん楽曲はコーラスパートで魅せる幻想的な曲が多いのですが、音域的な観点だとやっぱりアルバムラストの「あなたの好きなメロディ」が気になります。サビがずっと主メロと上ハモの2声なのですが、主メロの音域からして高いので上ハモの音域がとんでもないことになっています(上記譜例参照)。

楽曲クレジットにChorusの記載はなかったので、あの音域は上田さんが歌ってるんでしょうか。大サビでは最高音がhihiCになるんですが、どうなんでしょう。この難しい上ハモを歌うよう指示する佐藤純一さん、それに頑張って応えようとする上田さん、みたいな妄想が捗ってしまいますね。


この記事を書くにあたって、μとしてたくさんの楽曲を歌っているカリギュラも軽く聴いてみたところ、G♯が歌メロの最高音として登場する曲がありました。G♯というともうfhanaのdivine interventionとかそのレベルなんですけど・・・。全然詳しくないので記事上で紹介するのは避けますが、興味のある方は是非こちらのアルバムをどうぞ!


今回はつらつらと音域について書きましたが、改めて聴いていて、上田さんの歌の一番すごいところはやっぱり芝居としての完成度が異常なところだという自明の理にたどり着きました(?)。ソロ曲でも、世界観とか登場人物を「演じ」ていて、セリフのような臨場感で歌が、言葉が迫ってくる感じ、鳥肌が立ちます。

いよいよまとまらなくなってきたのでこの辺で終わりにします。上田麗奈ソロ、次のニューシングルかアルバムを期待して待ちたいと思います。個人的には田中秀和さんとshiloさんの新曲が来たら泣いて喜びます。

おわり。